旅から帰れば、家の中のロッキーのお骨を始め沢山の遺品を見ては、また涙の日々。
先に消え去ったのは筋肉痛でした。
運命のように彼と出会った日まで遡ると、あの頃の私も悩み多き年頃でした(笑)
欲しいと思っていたミニチュアダックス。しかも私と同じ誕生日。
つる姫家の家族は、主人はおおきい犬、息子は柴犬、娘はチワワがいい、と
それぞれが主張していました。
一度見に行こうと誘うと、頑固者の息子は「行かない」と言いました。
今にして思えばあの頃から息子は意志がはっきりしておった(爆)
それを説得して連れて行くと、皆、すぐにメロメロに。
めでたくつる姫家の一員になったロッキーとであった頃、ちょうど月と木星が接近して見えていて
木星とか月にちなんだ名前にしようという事になりました。
あれこれ考えて、月にアポロ。でもアポロは最後ロッキーに負けちゃうんだ、という事で
ロッキーと命名されたロッキーです。
本当に沢山の思い出があります。
最初に広島に連れてったのは、生後半年の夏。飛行機でした。
空港の人がキャリーを持って来てくれたのですが、外に出して少し歩いたとき
小さいうんちをしたのを覚えています。轟々という音の中、一人で怖かったろうな、と思います。
後2,3回新幹線で行きましたが、キャリーの中で吠えもせず、とても良い子で頑張ったものです。
吠えないように躾けたのもありますが、人懐こく滅多な事では吠えない子でした。
そのキャリーは、都内でもロッキーがお散歩できるような場所に出かける時のために
リュックにもなるタイプの物を買いました。
お留守番させるより、一緒に連れて行きたいな、と思って買ったそのキャリーで
たった一度だけ二人で広島に行きました。
おととし秋、新しい車を買いました。コンパクトカーなら私でも運転できると思った。
そして、去年の7月には、ロッキーと車で北海道に行く夢を果たしました。
函館山から
本当の夢はロッキーと二人で行く、だった私も、さすがに無理だろうと踏んで、主人を巻きこみました。
その4か月後の秋、私は病気を発症し、今年入院手術。
私の体調が悪く、キャリーに入れてお出かけすることは二度とありませんでした。
そう、最後にキャリーで出かけたのは、お医者さんでした。。
ロッキーは淋しくて病気になったのだと思います。
私のせい。
あの日ペットショップの前を通らなきゃよかった。
私と出会わなければ、ロッキーは淋しくない楽しい一生を送ったのじゃないかと。
そして又思うのです。
生き物を飼う時は、この子を幸せにしてあげよう、と想う事が大切だと。
思えば、彼がくれたものは計り知れず、私は少しの世話をしただけです。
毎日毎日、大好きだよと伝えてあげなかったと反省しています。
そこにいるのが当たり前で、ありがとうって気持ちを伝えてあげていなかったって。
後悔ばかりです。
ロッキーが天国に行ってから、私は「ごめんね」ばかり。
どうしてもありがとうって言えませんでした。
でも、旅に出て、ロッキーの思い出の詰まった家を離れて
やっと「ありがとう」って言葉が出てきました。
でも、生きているうちに伝えておかないと、死んでからでは遅いのですよね。
人間も同じですよね!
ロッキーは亡くなってからも私に沢山の事を教えてくれます。
彼はつる姫家の皆の中で生き続けてくれます。
彼のやわらかい手触りを忘れる事はないでしょう。
ごめんねロッキー、そしてありがとう。
ハロウィンの衣装、今年は着れなかったね。
洋服着るの嫌いだったよね。。
迷ピアニストの写真、読売新聞のペット写真で入賞したよ。
お祭りの前に、歩けなくなって、もうダメかも知れないと言われていたけど
復活したよね!
ママが素麺の蓋を切った板で作っていてくれたよ。
昨日なくなって一週間経ちました。
今思い出したのですが、亡くなる日の未明、夜中2時頃目が覚めて
ロッキーのそばで寝ようとしたら、彼が小さくワン、と吠えたんです。
苦しいのかな、と思ったのですが、ひと声吠えて横になりました。
その夕方も、私が寝不足だったので別の部屋で休んでいると、変な声で吠えているので
すぐに様子を見に行きました。するとすぐに吠えるのをやめました。
亡くなる時は大きな声で、いつもと変わった声で吠えて
その声でたまたま帰ってきた息子が部屋から降りてきました。
一人ぼっちの時間が長かったロッキーは、最後家族がそろってほしかったんですね。
あれは、みんなを呼んで吠えたんですね。
娘がいない代わりに、息子の彼女がいて、きっとロッキーも淋しくなかったですね。
夜中二人でいた時小さく吠えたのは、
あれは「ママボクいつも淋しかったよ」って言ったのかも知れないですね。
最後の夕方まで、お薬だけは頑張って飲んだよね。おりこうだったよ。
治りたかったよね。
何度も見せたロッキー復活劇をもう一度見たかった。
お骨をどうするかまだ考えられません。
骨壺の中になんてロッキーはいなくて、大空を駆け回っているのだと思うけれど、
今しばらく一緒に過ごします。
ありがとう
つる姫&