☆つる姫の星の燈火☆

#232 あの時の想いを乗り越えて 今日はめちゃくちゃ長いです^^;

今朝はまず、しばしばご紹介させていただいている、緩和ケア医の先生のブログの記事の一部をシェアさせてください。
パラリンピックを見ていた時の先生の想いが書かれてあります。
 
>>
パラリンピック陸上競技のTV放送中に聞こえてきた言葉・・
 
乗り越えたことではなく、立ち上がろうとしたことで強さを得た。
何度も何度も立ち上がろうとしてきたことが折れない強さを作ってくれた。
 
といった意味でした。
 
乗り越えたこと・・つまり、克服したとか、勝利したとか、「結果」を出したことではなく、
まず、始めよう、変えよう、障害と共に新しい道を生きよう、上手くいかなかったとしても再度チャレンジしようといった「開始や諦めないこと」に焦点があることだと理解しました。

まさに、その通りだと手を止めて言葉を反芻していました。
 
今まで、障害とは健康な状態から何かを失うこととして捉えがちでした。
でも、今回、パラリンピックは、”障害とは新たな価値の創出なのだ”ということを実感させてくれました。
 
障害によって、上肢や下肢、視力、聴力、知的力が減少していても、その障害と共に直向きにチャレンジする姿に心熱くし無言の励ましを貰っていたり、見終わった後、なんだか元気になっていたりしました。
 
障害がある人がスポーツをしなければそういった感激を与えられないのではなく、障害がある人がそれを含めて生きようとすること自体が回りの人の心にもよい影響を与えてくれるのだと思います。
 
レジリエンス(しなやかな強さ)は、乗り越えて(結果を出した人に)得られるものではなく、立ち上がろうとすることが大切。
そこで得たレジリエンスは、その周りの人も強くしてくれる。
 
これが私の学びです。
 
がんの方や病気を抱えた方と、治ることの前に、向き合おうとすることに意味があることに焦点を当て、一緒に考えていきたいと思います。
 
>>
 
外科手術以外に手立てのなかった私の病気。
でも、逆に手術すれば元通りになると信じて、当時流行っていた妖怪ウォッチの歌を頭の中で口ずさみながら手術台に上った私でした。
しかし、現実はそうじゃなかった。
心臓そのものは治ったはずなのに、体調が思うように回復してくれず、まわりでも色々ございまして。。
今度はもともとタフではなかったこころが壊れてしまい、こんなはずではなかった、という思いから抜け切れず
生きているのがこんなにつらいものだとは思わなかった的な時期がありました。
 
そんな日々の果て、退院後8ヶ月後に、愛犬を失いました。
これでもか、と思いました。。
しかし、その直後には、以前から予定してたつる姫復活の旅、奈良の山の辺の道から一日30000歩近くを完歩。
 
 
山の辺の道に咲くコスモス 2015年
 
そして、よく11月には、私のブログの原点でもある東日本大震災の被災地、宮城に旅をしました。
震災から8ヶ月経った被災地には、まだがれきが残っていましたが、通りすぎる駅のホームでスマホを手にして立つ人たちの姿に、
あの震災を彷彿とさせる様子はありませんでした。
 
震災から4ヶ月後の7月に訪れた野蒜の駅。
震災から4年経った駅は、以前より500メートル奥まった山の上に移動していました。
小さな無人の駅舎と、線路に敷かれたま新しい砂利を見た時、
 
ああ、、私は元通りの道を行こうとして苦しんでいたんだな、と思った。
元通りになんてなれないんだと思った。
この体を受け入れて、新しい線路を行くしかないんだなと。
 
 
野蒜駅から 2015年
 
 
受け入れて前を向く。
時が前にしか進まないように。
 
このブログを始めた時は、のちに自分が大病を患うなんて思ってもみなかった。
世の中のため、自分にはなにができるのだろう、などと傲慢な事しか考えてなかった。
 
大病が分かったときには、恥ずかしくて負けた気がして、ここから逃げ出そうとも思った。
でも、違うなあと思って、闘病記?というより、入院日記を面白おかしさも交えて記事にした。
そして、病気をしなければできなかった事、本の出版とか四国巡礼とか、ボランティアとか色々チャレンジした。
生き直せるチャンスにしたかった。
 
が、ぶっちゃけ、手術してからの方が、体調は悪い。病は気からで、気は病のはじまりかな。
(笑)笑うとこじゃないけど、これは自分の心が弱かったから。
周りのせいにしようと思ったけど、やっぱり最後は自分の心の在り方次第。
 
いつも引用する、サウンドオブミュージックのマリアの言葉。
 
逃げても何も解決しないわ。
立ち向かうの。
 
好きな男の子に裏切られた(時代だから仕方ない)長女にかける言葉。
そして、きっとマリアが自分自身に言い聞かせた言葉。
 
そして、前を向いて進むのに大切な事は、一人で頑張るのが大好きな私ですが、人は一人では頑張れないってこと。
そばにいる人の助けはもちろん、現実につながりもなく、手が届かなくても、今の時代自分に必要な言葉はネットで探してこれる。
緩和ケアの先生との出会いもそうです。ネット上ではありますがありがたいことです。
 
 
余談ですが、昨夜は自分の声でビビるほどものすごく魘されて目が覚めました。
すると、こたろうが珍しく起きて、一生懸命顔や手を舐めてくれました。(本当は舐められるのは無理なんですが我慢しました^^;)
こたろうが魘されているときに、よしよしとなでてあげてるからかな、と思っていたら、
その後で今度はこたろうが魘されてて、夜中にくすっと笑いました。
もしかしたら、部屋になんかいるかな(怖)
祓いたまえ~~。
清めたまえ~~~~~~。
チーン。
 
最後になりますが、今一度コピペです。
 
>>障害とは健康な状態から何かを失うこととして捉えがちでした<<
 
どうとらえて生きるかが大切なのでしょう。
 
 
Photo by musuko
 
障害物がある道をどう進むか、方法は沢山あります。
でも、人生、後戻りだけはできませんよね。
 
 
長い記事に最後までお付き合いいただきありがとうございました。
感謝をこめて
つる姫
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

私の好きなものは笑顔。笑顔は世界を救うと信じるつる姫のブログです。

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