空席の目立つ客室の窓側に座り
額を窓ガラスに押し付けて
ホームに来るはずのあなたの姿を探している
もうすぐ 日没
悪魔の叫びのような 発車のベルが鳴り終わり
黄昏色に車体を染めた列車が するりと走りだす
私はまだ あなたの姿を探している
行き先は 夕陽の向こう
無表情な機関士が 機械のような動きで
さまざまな想いで固められた石炭を
夕陽より赤い火の中に 次々と放り込む
あきらめて額を放した窓ガラスに残る
大きなしろいため息
小さな指で書こうとした さ・よ・な・ら
ふと想いを変えて So Longと綴る
黄昏の空に 黒い煙をのこして走り去る列車は
やがて 流星になって空を横切り
夕陽を追いかけて 晨に向かう
Twilight So Long
二連ちゃん妄想族
次回はなるべくハッピーエンドで(笑)
何もない日も 日は暮れて行くわ。。 つる姫