色々と考えたのですが、今日は今回の案件、この一ヶ月の事を自分自身のために書いておくことにしました。
2編に分けても長くなりますが、お時間のある方はどうぞ。
3月20日(月)
この2日前の18日に、血圧がびっくりするほど急上昇して(これはたまにあることです)、体調が悪かったのと、薬もなくなりそうだったし、かかりつけの循環器内科へ。
体調不良は以前にもあった症状だし、一時的な物だったので、特に懸念されるような事もなかったのですが、カルテを見ていた主治医が、おなかのエコーってとったことありましたっけ?と。
このお医者さん、そもそもやたら検査をしたがる方で、診察費が高くて困っていました。
エコーを撮りながら、ため息をつく先生。
この先生は以前からこんな癖というか、こういうことをする先生で、画像を見ながらため息などつかれると、何か問題でもあるのかと、患者はとても不安になるのです。
で、なんと肝臓に何か白い影があると言われてしまいました。
血管腫ならいいんだけどね・・・と、独り言のように、いいつつ。
私も画像を観ましたが、まあるい可愛らしい白いものが見えました。
造影剤を使ったCTで検査すれば確かな事がわかると言われ、指定された検査機関に予約をとってくれました。
この時にこの先生がもう少しポジティブな言葉をかけてくれてたら。。。と身勝手な患者は思いました。
3月22日(水)
なんでこの日にしたかなあ、WBCの決勝の日でした。爆
途中まで観て、滅多に行かない駅にある検査のクリニックへ。
なんでもっと近くで予約してくんないのかなあ~と、不平不満を思う、にんげんのわたし。
この頃は血圧が不安定で、WBCのおかげで精神保ってる感じの日々でした。
行ったはいいが、造影剤を使用する検査には同意書にサインが必要。
実は私、年明けからの耳鳴りの時に、CTを受けたばかりでしたが、その時「造影剤」なるものを使った場合の副作用というか注意事項を読んで、恐怖を抱いていました。
その時は造影剤は使わない検査を受けていたのですが、とにかく体調が悪かったのもあり、特に神経質で、恐怖心や不安感でいっぱいでした。
それと、対応に出た女医さんが、なんというかとてもきびきびした方で、やりとりは端折りますが、私はどうしても同意書にサインをすることが出来なくて、この日の検査は延期という事で、帰って来てしまいました。
ばかだと思われるでしょうが、その時の私のこころは私にしかわかりません。
結論は早く分かった方がいいに決まっていますが、造影剤というものを使った検査を受けること自体が、恐怖でしかなかったのです。
クヨクヨしながら帰宅して、出かける前に観ていたWBCの続きを観て、憂さを忘れて大騒ぎする自分もいましたが。
その後は、かかりつけ医になんて言えばいいのかとくよくよし、癌だったらどうしようと思い、それなら早く検査を受けろという心の声との葛藤の日々。
あんたばかじゃないの、と自分が言う、だって、嫌なものはいやなんだもんっ!と自分が答える。
「血管腫」という先生の独り言を思い出し、ネットで検索を繰り返し、安心材料を集める。
ネットでは、エコーだけで血管腫だと判断するお医者さんもいるようだけど、私の場合はそれでは判断がつかない状態なのか。。。
安心材料は、あの先生の言葉のニュアンスを思い出す時に、消されて行きました。
血管腫だと思うんだけど・・と言えなかったの?と。
それに、あの検査機関にはもう行きたくないし、先生になんていい訳したらいいかわかんな~い。とほほ。
悩むくらいならなぜに検査を拒否したの!と、またも厳しい心の声。
私は自分の思いを通したのよ。
あの日あの時あの場所で、あの言い方じゃなかったら、受けてたし!
と自分で反論する。
僕らは いつまでも あのひのふたりの~ままっ。
わからないまま時は流れて、ふととあるアイディアが。
私には、このかかりつけの他に、心臓手術後に通っていた循環器内科のかかりつけ医がありました。
ずっとその先生にかかっていたのですが、今回のかかりつけは自宅からすぐのところにあり、薬をもらったりする時には便利なので、この数年はもっぱら今回のクリニックに通っていたのです。
3月29日(水)
私は勇気を出して、もともとのかかりつけ医のもとを訪れました。
やあ、つるさん、ひさしぶり~~元気?
などと笑顔で言って来る先生。
元気じゃないから来とりますがな。
この先生は、本当に良いキャラの方で、顔を見るだけで病気が治るような気がする先生なのです。
事の経緯を聞いていただき、大きな病院の消化器内科に紹介状を書いてもらう事をお願いしました。
検査だけする機関で受けて、良くも悪くも結果を見て、また違う病院を紹介されて。。云々よりは、最初から対応できる病院にかかった方がいいのではないかとも考えたからです。ただ、紹介状がないと高いお金もかかるし。
エコーを撮ったのは別のお医者さんですし、こんな無理難題は失礼だと思ったし、実際先生は複雑だったでしょうが、受け入れてくださり、近隣の大きな病院に診察の予約を入れて、紹介状を書いてくださいました。
誰にも言えずに抱えていた私は、先生の前ではじめて泣きました。
しばらくはかかっていませんでしたが、以前からの信頼関係もあったから、無理を聞いてくださったのでしょう。
こんなお願いのできるお医者様がいてくれたことには、感謝しかありません。
父の一周忌の帰省もあったので、予約は少し先の4月10日になりました。
最初から予定通り検査を受けていたら、すでに結果もわかっていたのに。
自分が情けなくなりましたが、きっとこれはよい判断だったはずだ、と思うようにしました。
この頃、来年もこの桜が見れるのだろうか・・・と思いながら、こたろうと桜散歩をしていました。
4月2日(日)
そんな中、神宮で娘や同級生と、負け試合を楽しみました。爆
ビールと酎ハイ、高級から揚げも美味しくいただきました。
4月7日(金)
父の一周忌に向かう飛行機は強風で遅延するも、無事に帰省。
4月8日(土)
特養の母に面会した時「遠くへ行くなよ」と言われ、ドキッとした自分がいました。
違う意味にとらえたら、母の勘はすごいって話です。
法要無事終了。
まだそっちには行かないよ、お父さん、と、現実味を帯びつつ思う。
4月9日(日)
上京。
4月10日(月)
紹介状を持って病院へ。
担当医は、若いマスクイケメン。マスクを取ったらただの人かもだけど、超ラッキー♪
どうせ告知されるなら、この先生でよかったわと心底思う、ポジティブなのかネガティブなのかわからない私。
エコーを撮るため、おばさんのおなかを見られたのは、恥ずかしい。
CTをとらないとはっきりしたことは言えないので、造影剤を使って検査します。
しかし、普通にしてたら検査は5月になってしまう、と、何やら内線電話をして、1週間後の17日に検査の予約を取ってくださいました。
安心材料を増やすため、思う事をすべて口にしました。
検査をしてみないとはっきりしたことは言えないのだと理解はしつつ、イケメン先生のポジティブな言葉を聞きたかったから。
一緒に画像を見ながら、先生的にはどんな印象ですか?と聞くと、悪いものではないとは思うという答え。
そうそう、嘘でもいいからそういう言葉を聞きたかったのよ。
あんまり悪役な顔はしてないですよね?と、綺麗にまん丸な白いものを見て、同意を得ようとするわたし。
そうですねえ~と、苦笑いの先生。
めちゃくちゃビビりなので、造影剤を使った検査が不安だというと、この検査で具合が悪くなることは滅多にないし、ボクも2回位受けたことありますよと先生。
造影CT受けるような何かが、若い先生にもあったのかなあと、親近感も。笑
診察室を出る前、あ、忘れてた、と思って私が最後にした質問は、
「お酒って飲んでいいですか?」
爆
「何かあったとしても、この1週間でどうこうなるものではないですから、いいですよ」と、苦笑しながら答えてくれました。
「よかったあ~♪」と満面の笑顔で答える私って、なんなん?
因みに私、肝臓の数値は良好です。
だからこそ、肝臓がどうのこうのは、青天のへきれきで、これは、いかんぞう、と思った。
まあ、心臓の時も、家系に心臓悪い人なんていなかったので、青天のへきれきパート2でしたけど。
さて、検査は1週間後。
検査自体が怖いのと、癌ではないかという不安で、夜も眠れませんでした、と言いたいところですが、なぜか夜はわりとぐっすり寝て、悪夢も見なくなっていました。
それでも寝る前には、いけないとおもいつつ、スマホで、肝血管腫、肝がん・・・何度も同じことを検索する自分もいました。
なるようになる、てか、もうなってる。
とにかくまずは、イケメン先生が無理やりねじ込んでとってくれたCT検査を頑張って受けねば。
ああ、そういえば、そうだったぞ。
心臓手術の時に、その造影剤を使った検査ってやつ、受けとるじゃん。
あの、身体が熱くなるやつだ。
あの時は、心臓が悪かったけど、なんともなかったし、アレルギーもないし、万にひとりの重篤な副作用とか、まして死者になどなるはずがない。
まずは第一関門。検査までの1週間。結果よりも検査自体を恐れつつ過ごす日々でありました。
心臓の次は、癌かよ・・・だとしたら、神さまは一体どういう尺度で人を選んでるのかしら。
ああ、そうか、そうそう、神さまなんていないのよ。
腹にイチモツのあったつる姫の長い長い1ヶ月。
後半をお楽しみに♪
最後までお付き合いいただきありがとうございます。
感謝をこめて
つる姫