昨日は、とある猫のシェルターへ行ってきました。
猫たちのお世話のボランティアを募集していたのですが、
何せ今の私自身の体調がまだ完璧ではないので、重労働には耐えられません。
どのような状況なのか、体験的な感じで訪れてみることにしたのです。
電車とバスを乗り継いで行くのですが、まずそれすら心配な自分がいましたが
問題なく目的地に着いて、当日のボランティアさんと合流しシェルターへ。
着替えをして猫ちゃんたちのいる部屋に入って、唖然としました。
夜の間にこもった猫ちゃんたちや、その糞尿の匂いで息が詰まりそうでした。
冬場で窓を開けると寒いので、換気もあまりできないとか。
猫たちの部屋は3部屋あって、最初に入った部屋には50匹ほどいました。
まずはその部屋のお掃除です。砂に埋もれたお宝発掘(笑）
人懐こい数匹のネコちゃんが足にまとわりついて、お仕事を邪魔してくれます。
ボランティアのＡさんは、一人で作業されてる事もあるそうですが
昨日は私が掃除している間に、投薬の必要な子たちの世話をされていました。
とても、ネコちゃんたちに構ったり遊んであげる余裕はないそうです。
後の2部屋には、白血病のキャリアの子たち、皮膚病で他のネコたちと一緒にできない猫ちゃんたちがいました。
屈託なく近寄ってくる猫ちゃんや、初めて見る私に警戒の目を向ける子。
福島から来た子が多いそうですが、近隣で保護した子もいるそうです。
ここには全部で100匹のネコちゃんがいました。
その名前をすべて覚えた猫たちに声をかけながら、淡々と作業をされているやさしい顔立ちのＡさん。
本当に頭が下がりました。数年前から始めて、途中で遠くに引っ越されたらしいですが
引き続き通って来てくださっているらしいです。
たとえお金をもらってもなかなかできるお仕事ではありません。
結論から言うと、今の私にはこの規模の中での活動は無理だな、と思いました。
訪問する前に今の体調の事などは伝えてありましたが、
ボランティアの私が、体調面で相手に気を遣わせるような事はあってはならないことです。
健康に問題なければお手伝いしたいと思いますが、今の自分には自信がありません。
中腰になっての作業で少し具合がおかしくなった時もありました。
始めるとしたらシフトで動くようになるので、こんな状態では…と思った時
私はふと、自分の気持ちに疑問を持ちました。
自分はまたも、自分本位な考えで「ボランティア」というものをとらえていなかったか。
Ａさんの姿を見て思いました。
町で活動されているボランティアさんなどは、その姿が多くの人の目に触れるけれど
誰の目にも触れない場所で黙々と猫たちのお世話をしているＡさんは
ただ純粋に猫たちのために、自分の時間を使っておられる。
もちろん色んな形のボランティアがあってどれも善意から来ているとは思います。
私の中に、少しでも「自分はいいことをしている」と思われたい気持ちはないか？
あるいは、タダの自己満足にはならないか。。
ボランティアにあるべき気持ちは、純粋に「その人、その動物がしあわせになること」だけではないのか。
今回出版の本の中にも書いたことと重なるので、今日はこれ以上詳しく書きませんが
私はまたもや自分のやろうとする方向を見失いそうです。
私は考えすぎて結局何もできずにいる事が多い気がします。ダメですね。
でも、必ず、しっかりと方向を定めて進んでいけるように頑張ります。
実は昨日、早く着きすぎて近所の公園のベンチで時間を潰している時
お婆ちゃんの連れたミニチュアダックスが、リードを離れて鳩を追いかけて吠えていました。
こっちへ走ってきてくれないかな、と思った時
ロッキーを思い出してまた泣いてしまいました。
そしてその後でロッキーが残してくれた動物への想い、絶対に無駄にしないように、と思いながらのぞんだ
シェルター初体験は、自分の考えの甘さに気づく、苦いものではありましたが
きっと次につなげていきます。
右足を一歩踏み出したら、左足は自然に前に出るものだと思います。
その為の一歩になった事は間違いない。実際に体験する以上の勉強はないですから。
東京辺り今夜は雪が降るかも、らしいですが
どんな命も、暖かい場所でお腹もみたされて今日のこの日を幸せに生きてほしいものです。
ありがとうございます
つる姫
