こんにちは。今回のテーマは「新たなパターンを習慣化させるために大切なこと」です。
寝不足が続いて日中の集中力がなくなれば、もっと早く寝ようと思うでしょう。少し身体に肉が付いてきたら甘いものを控えようと思うでしょう。また、運動不足による体力の低下を感じたら少し運動した方がいいかなと思うでしょう。
思い立つのは簡単ですが、生活習慣を変えることは思いのほか大変です。早く寝るためには寝るための準備を早めに済ませる必要がありますが、仕事から帰って少し寛いだりテレビやパソコンでYouTubeを見たりしているとあっという間に時間が経ち、いつもの寝る時間になってしまいますし、普段から甘いものを食べている人が甘いものを控えようと思っても、食料品をいつもの通り買いに行ったら、甘いものが陳列しているコーナーに無意識に足が向いてしまいます。運動はいざ始めようと思っても、動くのは億劫で強い意志が必要です。
上記の事柄以外でも、生活習慣は身体や脳に染み付いた習慣なので、長く続いた習慣ほど変えるのは難しいと思います。例えば、就寝時間に焦点を当てると、日本人の若い年齢層で12時以前に寝る人は非常に少ないようです。施術後にアドバイスとして10時から11時頃の早い時間に寝ることを勧めることがありますが、20代の日本人にはそれはできそうにないと言われることが多いです。仕事で帰りが遅いから難しいなら仕方ないですが、家には居るにもかかわらず、そんなに早く眠れないと言います。私はカナダのトロントで生活していた期間がありましたが、カナディアンは寝るのが非常に早い人が多いです。人によっては9時や10時に寝てしまいます。日本人の中年・高年の方で早く寝る人はもちろんたくさんいますが、カナディアンの場合、若くても早く寝る人が多い印象です。
なぜ一般的な寝る時間がこんなに違うのか、確かな理由はわかりません。ただ、それだけ根付いた就寝時間の習慣を変えることは短期間では非常に難しいということでしょう。
私は茨城アストロプラネッツの専属トレーナーとして選手をみていますが、選手の競技者として何か問題点を解決する場合に、アドバイスとして選手の行動のパターンを変えるように勧める場合があります。例えば、とある選手が練習前に各自でウォーミングアップを行う際に、人によって取り組み方が異なり、その時間の初めは喋ったり、寛いでるようにしか見えない選手がいた場合、その時間が効率的ではないから、その時間にできることを案内したりします。それでも、選手によって育ってきた環境が異なり、行動の習慣も異なるため、何をするにも、動き出しが鈍い選手は必ずいます。少しアドバイスした程度では直ぐに習慣は変わりません。オフィスで働く社会人も、人によって仕事モードのエンジンが掛かるまでの時間は人それぞれだと思いますが、それと同様の問題です。
前置きが長くなりましたが、習慣を変えるために必要なことは、①習慣を変えるために自発的な意志を持つことと、②粘り強く約3週間は新たな習慣に妥協せずに取り組むこと、そして③自身の変化に敏感になることです。①は、周りからいくらアドバイスを受けても、自分自身が変わろうと思わないと習慣は定着しません。アドバイスが引き金となり、意識が変わることは確かにあります。それでも、基本的に本人の意志が最も大切です。②は新たな習慣がその人にとって当たり前になるまで、最低3週間は必要だということです。三日坊主ということわざがあるように、3日間ほどはある程度頑張れますが、それ以降も続け、習慣化させるところまでたどり着くのは簡単ではありません。
運動の技術習得や日常の癖を取り除くことが難しいのは、感覚の馴化が一つの原因です。取り組み始めたころは強く変化を感じられるけれど、続けているうちに変わっているのか変わっていないのかわからなくなってきます。そして、次第にもともと自分自身が持っている感覚に戻り、技術は習得できず、癖もそのままです。習慣の変化も、最初の数日はうまくいきますが、当初と比べて日に日に意志が弱まり、変化に対する感覚も馴化し、その効果を感じにくくなり、いつの間にか変化させることを止めてしまいます。そこで大切なのが③です。自身の変化をしっかり感じ取り、習慣を変化させたことによる小さな効果を日々少しずつでも感じることができれば、小さな達成感の積み重ねで感覚馴化することなく、やがて新たなパターンを習慣化できます。
今回の内容は以上になります。人は何かを達成することに強い喜びを感じ、その積み重ねで成長できます。生活習慣においては、これは身体によくないこととわかっていてもやめられないことは人それぞれ何かあると思います。それは自分の人生において非常に大切だから絶対やめないとか、ストレスを貯める方が身体によくないと考える人も多いです。その人の考え方なので、そのような強い意志があるのならその習慣を変える必要はないでしょう。一方で、もし変えたい習慣があるというのであれば、自発的な意志もち、3週間ほど粘り強く継続し、自身の変化と向き合いながら習慣の変化に取り組んでみてください。
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プラネッツ鍼灸院 笠間
トレーナー佐藤
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