goo blog サービス終了のお知らせ 

植物のふしぎ

植物をはじめ、生物のふしぎな生態をレポートします。
🌷ガーデニング・家庭菜園・草花と自然🌷

多肉植物のディッシュガーデン

2025年04月05日 | 園芸

玄関に飾ってあった多肉植物のディッシュガーデン・・

1年前に作ったディッシュガーデン、すんごく徒長してしまった・・。玄関は日当たり、風通しは良くないので仕方がないところではあります。エケベリアの仲間で徒長したいくつかは、昨年アソートとして買ったものです。なので品種名は書かれていなかったため分かりません。徒長していないエケベリアは、長年更新しながら育てている品種です。こちらも記録とっていないので名は不明です。

よく見るとなんか細いものが・・

冬の間は水を控えていたせいもあってか茎の途中から細い根が出てました。水を求めているんですね?葉の付け根に可愛い芽がついていました。

花が咲いていました。実はこれ、花茎の途中からポキッと折れて2〜3週間くらい経ったものなのですよ。根と繋がっていなくても花を咲かせる多肉植物って。。生命力すごい!

徒長のままだと見栄えしないので、今日ディッシュガーデンの更新をしました。

デザイン的には似た感じに。道で井戸端会議をしているモグラに岩石積載のダンプカーが近づいているというストーリー。

今回は、別鉢で育てていたクラッスラの「星の王子」(たぶん)を3つ挿してみました。多肉植物って切断面を乾かしてあれば刺しておくだけで命を繋ぐことができます。生命力すごい!(2回目)

根腐れ防止としてミリオンを入れてあります。それから赤玉土と鹿沼土と野菜用培養土を少し。ハイドロボールと白い寒水砂で飾りました。肥料はマグアンプKを少し混ぜました。

モグラは何を話し合っているのでしょうか?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

黒い花の紹介

2025年04月04日 | 園芸

これまで花の色について開花中の色変化を始め様々な見地から観察してきました。今回は、自然界ではあまり見かけない黒色の花の紹介です。

一つは黒いペチュニア。ラベルには品種名は書かれていませんでしたが、園芸店のPOPに「ソフィスティカ」と書かれていた品種です。

並んでいるポット間でも花の色は微妙に違ってました。花弁の一部分で色が抜けている株も有りました。その中で最も黒く見えた株を買いました。しかし写真では黒と言うよりは濃い赤紫色に写りましたね。

もう一つは、黒いビオラ・・

ヌーヴェルヴァーグ コレクションのパピヨンノワールという品種です。サトウ園芸のオリジナル品種。ラベルによると、季節によっても色の変化があるようですね。

この時期のビオラは軒並み値引です。それでもこの品種は黒ペチュニアの1.8倍くらいの高価格。高いし好きな色でもないし花びらのホコリが目立つし・・普段のわたしならまず買わないです。今回は、黒い花のひみつが何か分かればいいかな、と奮発したという次第。

【まとめ】

  1. 野生の黒い花としてクロユリが知られていますが、濃い紫色であり暗紫褐色と表現されることもあります
  2. 自然界に全体が黒い花がない理由は、光を反射しにくい黒ではポリネーターの視覚にアピールできないからです
  3. ネクターガイド(蜜標)など、花の一部に限れば黒く見えるのはよくあることです
  4. 黒い花は、物好きな人間に対する園芸品種として作り出されました
  5. 肉眼で黒く見えても写真に撮ると濃い赤紫色に写りました。

【今後】

  1. 花が黒く見える理由を調査
  2. 黒い花の紫外線反射を調査
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハオルチアに花が咲きました

2025年04月02日 | 園芸

今回は軟葉系のハオルチアについて。

ハオルチアは南アフリカの砂漠など乾燥地帯が原産の多肉植物です。乾燥に耐えるため水分を貯められる構造を持ち背を低くしています。そのため砂に埋まることもしばしばで特別な生存戦略をとっています。それは、葉の先を透明感のある「」にすることで光を葉内に導入するというもの。埋もれたとしても葉の先から光を取り入れられれば地下の葉内で光合成ができるという仕組みになっているのです。

品種ラベルが無かったため不詳。葉の形から「ビッタータ」かもしれません。

葉の先に窓があるということで、光に透かしてみるとガラス細工のように美しく鑑賞価値が高いです。右方向に伸びているのが花茎です。

品種はおそらくオブツーサ。葉が丸く可愛らしい品種です。

ハオルチア ウンビラティコラ

茎がヒョロヒョロと伸びてしまって買った時とは姿が大きく変わってしまいました。なんとか生きているので良しとします。


3月30日に最初に挙げた品種に花が咲いたので報告しておきます。

約25cmという長い花茎に約18mmの小さな花。色も地味で花の鑑賞価値はほとんどありません。なぜこんな長く花茎を伸ばす必要があるのでしょうか。やはり埋もれる前提なのかも。

拡大してみると・・

花被片は6枚で褐色のスジが入っています。花の中央には葯が見えています。雄しべはたぶん6本・・カナ?というのも小さくて自信なし。柱頭は奥まっておりこの写真では確認できません。

【まとめ】

  1. 軟葉系のハオルチアは葉の先が透明感のある窓になっています
  2. その窓から光を取り入れることで、砂に埋もれたとしても葉内で光合成ができる仕組みになっています
  3. 「窓」ありタイプの軟葉系ハオルチアは、栽培環境としては明るい日陰が適しているということでした
  4. ガラス細工のような葉は鑑賞価値が高い一方、花は地味で小さく植物体とのバランスも取れていないので見栄えしません

【今後】

  1. 姿が乱れたウンビラティコラは、肥料やりして草姿を復活させたい
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カリブラコアとペチュニアの腺毛

2025年03月31日 | 園芸

数日前から冬越ししたカリブラコアが咲き始めています。今年は予想よりかなり早い開花になりました。

カリブラコアとペチュニアは近い仲間で色々比較されます。ペチュニアの花柄つみなどの手入れをすると手がベタついて気持ち悪いですよね。ということで今回は、腺毛と粘液について比較してみたいと思います。

カリブラコア・葉のマクロ写真。植物全体に短い毛が生えています。一方、ペチュニアは・・

ペチュニア・葉のマクロ写真。植物全体を覆っている毛はカリブラコアよりも長く、その先端から粘液が出ています。それによりベタつくため、葉のあちこちにキノコバエみたいな虫がたくさんトラップされていました。写真は載せませんが、植物の綿毛やゴミなどもたくさんくっついていました。

萼と花弁の腺毛を比較してみます。

上がカリブラコア、下がペチュニアです。腺毛の長さの違いがよくわかります。

顕微鏡写真は・・

40倍で比較。上がカリブラコア、下がペチュニアです。

カリブラコアの腺毛にも先端に球状のものがついていますが、乾いているものが多くほとんどベタつきません。一方、ペチュニアの方は粘液の量が多く湿っているのでベタつきます。

この粘液の役割について・・粘液によりアリやアブラムシなどの行動が制限されることから身を守っていると考えられます。同じ対策はアザミなどでも見ることができます。この性質、品種改良で何とかならないものかな・・一説には、日本ではアブラムシ媒介による病気にかかりやすいため あえてこの性質は残している、というのですが、消費者が毎年買い替えるのであれば関係ないような気もしますが。

【まとめ】

  1. ペチュニアは植物体全体に腺毛が生えており先端から粘液を出しているためベタつきます
  2. その粘液により小さな虫がトラップされます
  3. それにより、例えばアリやアブラムシなどの小さな害虫から身を守っていると考えられます
  4. カリブラコアにも腺毛がありますが、ペチュニアより短く小さいです
  5. そのため先端からの粘液は少量であり乾いていることが多いためペチュニアのようにベタつきません
  6. ペチュニアの手入れはこのベタつき悩まされます
  7. ピンセット利用などが良いかもしれません
  8. ベタつきによる植物体の汚れは宿命なので、挿し木などによる更新が必要です
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マーガレットの色変わり品種

2025年03月29日 | 園芸

ビオラに続いてマーガレットにも色変わり品種があります。店頭で苗を見かけて買ったはいいが、品種名が書かれていませんでした。うっかりしました。花の様子からたぶんスラッシュピンクという品種だと思います。

頭花の中心の筒状花に注目です。舌状花の花弁がピンク色の場合、筒状花は全て咲ききっていました。他の全てのピンク色の花でそうなっていました。

一方、筒状花が咲ききっていないと・・

筒状花の中央がまだ咲いていません。舌状花の花弁はほぼ白色となっていました。

こちらも筒状花が咲ききっていませんが、わずかにピンクに色付いていました。

以上から、筒状花が咲ききると舌状花の花弁はピンク色に変わります。一方、筒状花が咲ききっていない場合は花弁はほぼ白となりますが薄いピンクに色づくこともありました。

人為的にセレクトされた品種だと思うので、色変わりする生態としての意味はないのかもしれません。あえて、意味付けするとしたら花を訪れるポリネーターに対して、「赤い花の筒状花は終わっていますよ」と知らせているのかもしれません。

【まとめ】

  1. マーガレットの色変わり品種(おそらく「スラッシュピンク」)は筒状花が全て咲ききると舌状花の花弁が白からピンク色に変わるようです
  2. 筒状花が全て咲ききっていない場合は、花弁は白色ですが、わずかにピンクに色付いている花もありました
  3. あえて植物生体として意味付けするなら、ポリネーターに対して舌状花の花弁の色で筒状花の開花状況を知らせているのかもしれません
  4. 白とピンクが混ざって咲いている様子は明るくハッピーな感じで印象的です

【追加情報】

その後の観察の結果、今回の内容は正しくありませんでした。時間経過と共にピンクに色づくとは限らないことがわかりました。後の記事「マーガレット・スラッシュピンクのその後」を参照ください。

【今後】

  1. 筒状花が咲ききってからどのような時間経過でピンク色になるのか観察してみようかな

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする