実は、わたくし、8月24日に熱中症になりかけてしまいまして・・庭先の家庭菜園の手入れをしていた時です。いや、びっくりしました。山歩きを趣味にしたりして、暑い中で激しい運動しても全然平気だったのに。。最近鍛えていないからなぁ。と言うより年齢的なものか??。
あともう一仕事して昼食にしようと思ったのですよ。できると思ったのに数分後にふらつき始めてしまい・・その仕事に手を出すとやばいかも・・とすぐ家の中に入りました。すぐ扇風機で頭を冷やしたのですが服を脱ぐのも億劫な感じ。少し落ち着いてから体温を測ったら37℃もありました。さらにクーラーと扇風機で体を冷やして十数分後には36.1℃まで下がりました。
ニュースで熱中症に注意しましょう と散々言われているのに救急搬送される人や命を落とす人がいるのはどうしてなのかと、少し疑問に思っていたけれど、これは急に症状が悪化するのですよ。3分前に平気だと思っても危ない。だから恐ろしいのです。暑い日に少しでもおかしいなと思ったらすぐに体温を下げるようにしましょう。少し頑張ってしまうと回復まで大変なことになるかもです。自分は趣味の家庭菜園、それも庭先だからすぐ回避できてどーってことなかったのですが、暑い中、外で仕事をしている人とか大変だと思う。どうぞお気をつけて。
と言うわけで、その時の気象状況と不快指数、暑さ指数などを求めてみたいと思います。用いるのは気象庁のデータです。
8月24日土曜日の気象庁発表のデータ 長野一部抜粋(全天日射量の単位はMJ/m^2)
私の住まいと観測所は離れてはいますが便宜上このデータを利用して正午時点での不快指数と暑さ指数を求めてみます。
時 |
気温 |
湿度 |
風速 |
日照時間 |
全天日射量MJ/m^2 |
11 |
32.1 |
60 |
2.6 |
0.9 |
2.81 |
12 |
33.2 |
58 |
3.2 |
0.9 |
3.02 |
13 |
33.1 |
62 |
4.6 |
0.5 |
2.14 |
- まずは不快指数
不快指数 = 0.81 x 気温 + 0.01 x 湿度 x (0.99 x 気温 -14.3) + 46.3
それぞれ代入して12時の不快指数 = 84.0
80〜85が「暑くて汗が出る」85以上が「暑くてたまらない」なので、「たまらない」に近かった暑さでした。
- 次に暑さ指数
暑さ指数(WBGT) = 0.7 x 湿球温度 + 0.2 x 黒球温度 + 0.1 x 乾球温度
湿級温度については、「湿球温度換算表」を利用。と言うより、自動で計算してくれるサイトがあったのでそれを利用しました。気温33.2、湿度58を入力したら、湿球温度は26.27と算出されました。
あとは黒球温度なのですが、検索したら「岡田・日下の黒球温度推定式〜」という論文がネット上にあったのでその式を利用。論文は読み飛ばしたので、この場合、それを利用して大丈夫かは自信ありません。ですが、おおよその数字がつかめればいいので気にせず利用しました。
Tg = [(So - 38.5)/(0.0217 So + 4.35 U + 23.5)] + Ta
Tg : 黒球温度 ( ℃) Ta : 気温 ( ℃) So : 全天日射量 (W/m^2) U : 風速 (m/s)
とありました。気象庁の全天日射量の単位はMJ/m^2です。1J = 1Ws(sは秒)だから、1時間を秒になおした3600で割ってMJをWに変換すると
3.02MJ/m^2 =3.02 x 10^6/3600 = 838.9
これらと12時のデータを用いて黒球温度を計算したところ
Tg = 47.6
以上より暑さ指数を求めると31.2となりました・・・・とここまでやって気づいてしまったのですが、環境省の熱中症予防情報サイトで黒球温度が測定されていて、過去の実測値も公表されていたのでした。それによるとTg = 48.2 暑さ指数は31.1だったようです。まぁ、岡田・日下の黒球温度推定式を利用してもほぼ近い値が出たと言うことで・・
暑さ指数が31以上は危険レベルだったのでした。
今後は無理しないようにします。というか、暑さに負けないように体を鍛えたいと思います。最近、山歩きしていないからなぁ。