ぽかろぐ

おうちが仕事場業・ぽかこの日記。お出かけと文房具と写真大好き

メモを取るのが下手な人

2014-12-09 14:13:31 | 日記
文具の話というよりは昔話や愚痴の類になるかも知れないのでカテゴリやランキングボタンはなしで行きます。

数年前まで働いていた印鑑屋兼プリントショップでの話です。

店舗を増やすというので、そちらを任せる人員をうちの店で研修することになりました。オーナーの共同経営者の知り合いの女性。
増やす予定の店舗はしばらくは1人で回してもらうことになるため、一人で切り盛りできるようにしなければなりません。

が、この女性。
まったく仕事が覚えられないのです。
とはいえ、印刷物作りなどで使うイラストレーターというソフトは確かにグラフィック基礎知識がなければ難しいソフトでもあり、ルール付けが重要で、Photoshopのように最終的に統合すれば完成するものではないので、専門学校も出ておらず、印刷経験なしの彼女では(なんでそんなの連れてきたのかとは思いつつ)仕方ないかなと気長に教えていたのです。

覚えられないのはソフトだけではないことが徐々に判明してきました。
プリンターの使い方、印鑑の販売や彫刻、接客等も。
接客中にこっち振り向くなと言っても振り向く。
本人が覚えてないから説明や発注書作りながら止まる。
イラストレーターに至っては新規書類を開く段階で止まる。

店長もイライラして怒鳴って萎縮してしまうので、仕方ないから休みの日にウチに呼んで教えたりしましたが、教えた直後は出来てるのに二日後の月曜日には忘れてる。
メモ取ってるはずなのに?

おかしいなと思ってメモを見せてもらったらぐちゃぐちゃ!

項目立ててないから、どこに何が書いてあるのかわからないし、なんのことを書いてるのかわからない。
今度は教えながらメモを取る姿に着目してみました。
そしたら同じ作業の続きを突然違うページ、しかも何ページも先や前に書く。
違う作業の続きに書いてしまって閉じて、さっき書いたメモが見つからなくなる。
文字もぐちゃぐちゃ。
並びもぐちゃぐちゃ。
ページもぐちゃぐちゃ。

まるで幼稚園生のらくがき帳です。

で、店長と2人でメモの取り方から教える羽目に。(もうクビにして新しい人探そうよと思いつつ)
まさかの30近い成人女性にメモの取り方から教えるとは。学校どうしてたんだろう。
イラストレーターの方は簡単な名刺作りから0から完成までびっしりメモしてプリントアウトした紙を渡し、どこまでやったかわかるよう横のチェックボックスにチェックすること、と伝えました。

結果は改善なし。

あのチェック表で出来ないなんて流石にない。
この時点で私は疾患を疑っていたのですが、店長(オーナー)は友人でもある共同経営者の知り合いということで辞めさせることもできず。

結局彼女本人が精神疾患があるということを暴露し、自分からやめて行きました。
その後私がその店舗に「次の人が見つかるまで」と派遣されましたがあんまりにも遠く、オーナーたちも新しい人雇う気が見受けられないので辞めました。
うちには週2回の点滴が必要なおばば猫がいて、もとの店なら点滴してから出勤しても間に合ったのです。ですが、この遠い勤務先では点滴を休みの週1でしか受けさせることが出来ません。
また私の帰りも遅くなるため、水分補給などのケアも充分に出来なくなっていました。
それが長く続けば確実に病状が悪化して死んでしまいます。
辞めるしかありませんでした。
最後店長達のわがままに愛想が尽きて喧嘩腰だったのであとは知りませんが増やした店舗は潰れたようです。でしょうね!
立地も悪けりゃ一ヶ月経っても片手程度の客でしたもんね。
私の後に入る人も研修しましたが本人からその後メールで辞めました報告。
店長たちの人間性に辟易したと書いてありました。

今考えても彼女のあのメモはなんだったのか。
メモを取るのが下手だったのか、病気のせいなのか。
店長がメモとして渡したA4のノートが悪かったのか。
店長たちの人間性や人を見る目に問題があったのか。

直接的な原因は店長たちの人間性ですが、全てはメモを取るのが下手な人から始まったという話です。




なんでこんな話思い出したかというと、そう、季節は年賀状シーズン。
うちにもいるのです。毎年同じこと教えて毎年同じメモ取らせて毎年覚えられない人が。
その名はおかん。

メモの取り方から教えます…。