宇宙は無限だというけれど‥本当にそうなのだろうか…。
自分は、心こそが無限で永遠なるものだと思う。
今夜も静かに夢の中へ‥無限な心が描く光の中へ…おやすみなさい。
もう随分と昔‥自分が今の会社に就職した頃、初めて夢の一眼レフが買えて‥もう嬉しくて嬉しくて‥ゴールデンウィークの３日間‥隣の県にある遠浅が続く綺麗な海岸で‥ずーっと夕日を撮っていた。
最後の日は絶好の快晴で、その日はワクワクしながら、朝からそこへ車を飛ばしていた。日中は車の中で時間を潰し‥いよいよその時がやって来た。
ゆっくりと太陽が水平線に向かって沈んでいく‥はっ‥速い！！ 太陽は待ってくれない。事前に三脚に固定されていたカメラのシャッターを切る！ 何度も何度も‥絞りやシャッタースピードを変え、構図を変え、落ちていくオレンジ色の夕日を撮る！！ あぁ‥落ちていく‥見えなくなる‥。そして、それは‥突然現れた。
太陽の後光が紺色の空いっぱいに大きく半円を描いて‥昼から夜への交響曲を奏でている‥黒い波には太陽の残光が揺れ‥蒼く染まった天空には一つ‥二つと星が瞬き始め‥静かに寄せては返す波の音が心に染み込んでいき‥潮風が頬を撫でていく…あぁ…それは言葉にはできない、とても幸せな一時だった。 帰り支度を終え、すっかり闇に包まれたその浜辺で‥自分はゆっくりと星空を仰いで‥「ありがとうございまーす！」と、大きな声で感謝していた。
その日が‥人生で初めて、神様を見た日だった。
今日も一日、感謝の中で‥ありがとうございます。
天気の良い日に散歩をしていると‥ふと、道端に咲いている花たちに目が行きます。
白や赤にピンク‥風に吹かれ、揺れている花たちを見ていると‥こんな事を想った事があります。
あ‥何だか‥色んな形や色をした沢山の銀河が、宇宙の中で揺れているようだな…と。
人間‥一人一人が一つの星‥一つの銀河‥一つの宇宙なのかもしれません。
今日も一日、感謝の中で輝き、人生の散歩をしながら…
ありがとうございます。
自分がこの世に生まれ、幼い頃の一番遠い記憶の糸をたぐり寄せれば‥
あの日‥自分の生えたての歯で、母の乳房を噛んでしまい、とても痛がっていた思い出がある。
あの日‥自分はコタツの縁をつかまり立ちをしながら、父のあぐらをかいた上に乗ろうとしていた思い出がある。
あの日‥昔の家で、薪で焚いた熱いお風呂に、両親と一緒に入った思い出がある。
あの日‥自分は小学校の運動会で、鼓笛隊の指揮者として、運動場を先頭で歩いて、家族から声援された思い出がある。
あの日‥自分は万引きが見つかって、最初で最後、父の涙を見た思い出がある。
あの日‥自分は月明かりの下で、妻にプロポーズし、喜び泣いていた思い出がある。
あの日‥両親は稲刈りでヘトヘトになりながらも、長女の誕生に喜んでいた思い出がある。
あの日‥自分の長女が脳腫瘍になった時、次女と三女の初めての涙を見た思い出がある。
あの日‥自分は自宅で長女を抱きながら、長女が一息を吸い、あの世へ帰った日、自分は浴槽で号泣した思い出がある。
あの日‥父が救急車で病院へ運ばれ、自分は父への毛布を取りに家へ戻っている中、既にあの世へ帰ってしまっていた思い出がある。
楽しいあの日‥苦しいあの日‥嬉しいあの日‥悲しいあの日‥いくつものあの日。
今日は『建国記念の日』
人生において、いくつものあの日を迎える時‥いつも感謝の気持ちで自分の心を建て直し、新たな歴史を刻み続ける、それは『心の建国記念日』。
これからも自分の心を見つめて‥今日も感謝の中で。
ありがとうございます。
