綱渡りの危機

採血の結果は白血球が異常値。内出血兆候は無く、腹水からの細菌反応も無し。針を刺したついでに昨日抜いたばかりなのに「せっかくハッピーキャスを入れたから腹水抜きませんか？」と言われ、1日溜まったと思われる1500cc を抜いてしまった・・・。あくまで細菌培養の検査結果を待つまでの時間つぶし。
診断「急性腸炎」。脱水症状は見られないものの、水分量や食べ物の摂取が困難なら、今日はこのまま入院してもらいます！(そうは問屋が卸さない)と口からでかかったものの、「明日、櫻井先生の受診ですし、食欲もありますよ」と、やんわりと帰宅希望。バイパス血管手術やポンプユニットはできないって断っておきながら、腸炎ぐらいで入院させようなんて、内心「ムスムスブツン！(？)」である。この時間帯になって、強烈な解熱剤と、炎症止めが効いてきて楽になってきた。医科大の先生宛に、どんな手紙を書いたのかわかんないけと、まだ2度目なのに「イマイさんは相当強いみたいですね。私もたくさん患者さん看てきましたが、静脈瘤破裂5回と、腹水を月に30リットル以上抜き続けている人はいません。イマイさんならポンプユニットでバイ菌混じった腹水を血管に戻して全身敗血症になっても大丈夫そうですね」と、あり得ない事で関心される。それでも僕は声を大にしていいたい。「不健康さで私に勝る者無し！」