短期放牧5 [祖母が生き続けなければいけない理由]

一昨日に実家を出る時に一足先に祖母がデイサービスに迎えに来てもらい温泉に行くというのでマイクロバスが到着するまでの時間、家族が家の前で話をしていた。「ツヨシは年に二回はちゃんと帰って来てるのに裕（ゆたか）ときたら38年たっても帰ってこない…」裕という人は父の９才年下の実弟で今から38年前の３月に秋田に住んでいた父の家に来てから父に会わず仕舞いで当日に弘前に帰り「卒業式に出るのにボタンが無いから買いに行く」と出掛けたまま忽然と姿を消した。当初はただの家出として事件にもならなかったが、あれから30年以上経過してから事態は急変し、あらゆる状況や情報をまとめた結果、某国に拉致された「特定関係失踪人」として日本国政府に1000番台で登録された。拉致被害者家族会の会合には祖母に変わって父が出席しているが、３家族が帰国して以来、進展は見られないが、いつ帰ってきてもいいように、裕さんの部屋のある本家は取り壊さずに残してある。夏で89才になるけど何とか健在なうちに再会を果たして欲しい。別れ際に握手したが、力強く握り返してきた強さから「まだまだ元気で大丈夫だろう」と思っ
た。お盆に帰省する時にはさいたま市パワーのメダルを持ち帰れたらいいな。これから秋田市から浦和に戻るけど、明日定期通院した後からトレーニング始動する。