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ヤル気を起こす快感ホルモンの謎 脳内麻薬物質 脳力アップ A10神経

脳と心のメカシリーズ
旧HP2001/8/16----2021/06/09ブログへ掲載
(主に「自分を活かし自分を超えるα波操縦術」より抜粋)

新型コロナウイルスに対して変異株も出現してワクチンの効果は低下しますから、自分の気力・ヤル気と身体を強化する免疫力と自然治癒力を高めて乗り切るには、関連する知識が必要になります。

百年の恋と脳内麻薬物質の関係

今は愛の不毛時代だといわれ、恋愛小説や恋愛ドラマとか、恋歌などが好まれる傾向にあります。
ここでヤル気と自然治癒力や能力開発の話しに何故、恋愛の話しを持ち出したかというと、恋愛の感情というのはヤル気と自然治癒力の元となる、大脳の働きと深く係わっているからであり、意識の高揚とも関係が深いからです。
恋をすると相手に魅力を感じて惚れ込み、傍に居るだけで心が弾みウキウキして楽しく嬉しく幸せを感じてバラ色の人生に輝いて見えることは、一種の覚醒剤の効果に似ています。

恋人への愛着は、別離への不安や苦痛を脳内麻薬物質のエンドルフィン効果によって変性意識の状態となり、その不安を消し去ってくれるものです。
相手との精神的な一体感から、自分と周囲の世界との境界が一時的に消滅したような感じをしたり、エクスタシーを感じて時間が止まったように永遠性を感じることから、覚醒剤の麻薬類による幻覚効果の世界であるとも言えます。
つまり歌にもあるように「2人のために世界はある」というのです。しかし、白い粉や錠剤である人工的な薬物(ドラッグ)のような副作用は一切ありません。

昔から恋をすると、男は強くて逞しくなり、女は美しくて綺麗になると云われています。これらの働きは各種ホルモンの作用であることが分かっています。
恋は盲目と云われ、恋愛の絶頂期に何かの拍子で突然に気が変わって、平常心に戻ると「何でこんな人に熱を上げていたのだろう」と、百年の恋も覚めて悩むこともあります。

一方、宗教儀式による陶酔なども時には強烈なものであり深いトランス状態になります。有名スターのロックコンサートや人気歌手のライブコンサートなどでも失神する人が出るほどです。中でも世界的に有名なリオのカーニバルは、ビートのきいた熱狂的な踊りの祭りで参加者の陶酔を誘う訳です。
こうしてみると、オートバイの暴走族とか、スカイダイビングなども病み付きになると言われますから、全てエンドルフィン効果と言えるでしょう。
つまり、危険性が高い人工的な覚醒剤(麻薬類)などに頼らなくても、人間は必要に応じて快感を得る物質を自ら分泌できる訳です。

反対に快感を抑制する神経もあります。これはキャバ神経と言いますが、この神経が優位になる時は、脳の働きを鈍らせて緊張が生まれ、ストレスが溜まっている時だと解明されました。脳の働きが鈍るということは、何事にも関心や興味を持てず意欲や気力もなくなり疲労が蓄積して老化へと進みます。
ストレスから身体を守る役目を果たすホルモンには、副腎皮質ホルモンがあり視床下部で作られ脳下垂体から分泌されています。
変性意識の状態とは、日常と異なる意識状態を意味していますが、その範囲は広くて、超感覚的な能力が働くと云われている催眠状態、瞑想状態、トランス状態、神秘体験などのエクスタシーの状態などが含まれます。

快感を脳力アップに結ぶ法

昔から「英雄、色を好む」と云われています。この話しには「ヤル気と快感はどこかで繋がっている」、という事実を表現しているのではないでしょうか
仕事とか勉強は一筋で恋人や遊びなどなんて言う状態より、仕事も恋も遊びもとか、勉強も恋も遊びもというような二刀流使いの方が、本当は脳神経の活性化で能力が出易くなるのです。
例えば、勉強嫌いな子供でも何か興味のある事柄に好奇心から集中して、挑戦して感動や感激をしてある程度に成し遂げて喜び満足すると、脳神経も思考力も活性化してヤル気が湧いてくるものです。
快感中枢とも呼ばれて快感を起こすA10神経を強くして脳力アップをする方法には、エンドルフィンが大きく係わっています。



エンドルフィンは脳の中で作られる1つの麻薬のような物質ですから、快感を与えるには最適なホルモンです。
そして、ドーパミンの分泌を抑制する物質を逆に抑制する働きを持っているのですから、ドーパミンの働きを助ける訳です。
ここで重要なのは、脳内麻薬物質などは脳の中から放出しているとはいえ、不純物が多い人工的な覚醒剤の麻薬類に対して、純粋な部分ではほぼ同じ物質なのですからやはり、常用したくなる点です。
しかし、この場合は白い粉や錠剤の覚醒剤などの様に人工的で副作用の強い、麻薬物質とは違いプラスの意味や作用でよく使用されています。その考えを押し進めたのが心身の強化にも繋がるランナーズ・ハイでしよう。
ランナーズ・ハイというのは日常的に走り続けていると、心身の保身のためにその内に脳からエンドルフィンが放出されるというものです。
想像を絶するような肉体と精神の極限状況下で争う、トライアスロンは運動の刺激がエンドルフィンの分泌を誘発して、陶酔状態を引き起こして過酷な心身の苦しさや痛みに耐えられるように和らげる訳です。

従って、どうしてあんなに走り続けることが出来るのだろう、と見ている方としては辛く苦しそうに思うのですが、実際に走っているランナーたちは脳から放出された快感物質により、鎮痛効果も相まって一種の陶酔に近い様ないい気持ちで走っているということになる訳です。
このような鎮痛効果や陶酔の刺激はプラスの意味で病み付きになるように一種の癖になります。
ですから、初めは苦しくても一度その快感を覚えますと、また、いい気持ちに浸ってみたいという気持ちが湧いてきます。
何度も何度もその刺激を受けることにより、A10神経のネットワークが強化されていきます。するとヤル気のレベルアップに繋がっていきます。
日常生活の中で、その様にプラスの刺激を与えるような訓練を実践していると、脳の機能を高めて脳幹部が活性化されて、脳力はどんどんと上昇していくということになります。

A10神経のネットワーク

ドーパミンを使用しているA10神経は運動を好みます。
皆さんもスポーツで野球をしていたり、テニスをしていたり、水泳をしている様な時に、余計なことは頭の中から消滅していて、何故かいい気持ちになったという経験があると思います。
だから、有名スターなどが超ハードスケジュールを熟せるのも、楽しくてしょうがないという「ハイ」な陶酔状態にあるためと思えば納得がいきます。
このことから、ジョギング、ジャズダンス、エアロビスクなどが現代人のストレスを解消するというのも同じ理由によります。
ひと仕事を終えた後の爽快感などもエンドルフィン効果と言えるでしょう。
脳力トレーニングの目的は、それぞれ脳の働きをバランスよくスムーズにすることにより、自律神経系やホルモンのコントロールを正常に戻すことで、ストレスを解消させることにより脳力アップが行われるということなのです。
それによって、身も心も健康となり本来持って生れた自然治癒力や潜在能力を充分に発揮することが出来、人生は有意義となって生き甲斐とか満足が感じられるようになる訳です。
快川禅師の宗教的な修行で「心頭を滅却すれば、火もまた涼し」といった境地にさえなれるのでしょう。



快感中枢とも呼ばれて快感を起こすA10神経のネットワークは、脳幹を出てから心にとって重要な「知」を司る前頭葉と側頭葉、「情」を司る大脳辺縁系と大脳基底部、それに「意」を司る視床下部の3ケ所を通っています。
視床下部には生命本能に関する重要で様々な欲望の気持ちを司っている中枢があります。
A10神経のネットワークはさらに大脳に伸び大脳辺縁系に届きます。
大脳辺縁系は、喜びや苦悩、憎しみと愛情といった様々な感情を引き起こしたり、コントロールしている脳です。その一部には経験という学習機能があります。ここにドーパミンホルモンを注入すると学習効果が高まるようになることが分かっています。
A10神経のネットワークは最後に大脳新皮質に至ります。
ホルモンという言語はギリシャ語の「刺激するもの、呼び覚ますもの」から派生した言葉で、体内には色々な情報伝達物質があり今では約80種類が見つかっていて各々に役割があります。

「頭脳がよくなる」という単行本を著した、ウィン・ウエンガー博士は、
「脳の何処か一部の能力を改善すれば、脳全体の能力をある程度まで伸ばすことができる。脳の神経回路中で最も単純な神経でさえ、相互に連絡したネットワークは何千もの脳細胞に関連しており、思いもかけない方向にまで張り巡らされていることがある。そして、たいていの場合、神経回路は何百万もの脳細胞と結びついて脳の全レベル、全領域に渡って張り巡らされているものである。だから、この神経回路を増やせば神経回路のネットワークは機能範囲と共に、複雑性も増大するだろう」
と述べています。これは潜在能力の開発に通じる言葉です。
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