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取り組み始めて間もないのにもう「SDGs疲れ」が目立って来ている

企業が直面し始めた「SDGs疲れ」が目立って来ています。
一見して、崇高な目標に振り回されて疲弊する本末転倒の有様です。
取り組みが始まって間もないのに、「最近企業や役所の人と喋ると“SDGs疲れ”している人が増えている」と言われます。
日本の組織ってとかくお上の通達や、上司・チームで決めた無理な目標数値や期日を達成することに邁進して、急ぎ過ぎたり焦ったりして心身を酷使して苦しんでしまうんです。
上から到底に達成不可能にも見える理不尽な収益目標や期限を設定され、数字上では達成して見えるように悪戦苦闘してマジック的に偽装している訳です。
そもそもこれは目標達成のためなのか、手段が目的化していないか?を、今一度、考える必要があるでしょう。

労働者は目標数値や期日を達成すると言う完璧さを追求することを放棄して、もっと柔軟な取り組みで仕事に臨み心にゆとりを持って気分転換を図り、創造性を高めて自らのトラブルやミスや挫折感を減らす必要があります。
SDGsへの取り組みについては、何より「無理をしない」で「余裕を持って」と「柔軟性のある発想」で、「視点・見方は多様化(ダイバーシティー)」する、というのが重要ではないでしょうか。
無駄のない「効率」ばかり優先・追求する企業や国家は、「不確実な事象・想定外・非常事態」の事象に対応できないという、事実を正面から突き付けられます。
無駄は言い換えれば余力となり、それがあるから何事にも長続きする訳で、いざという時に今まで無駄と思えた「余力」の部分が活躍すると言われて、日本語的に「のりしろ」と言います。
歯車にもバックラッシュと言う遊びの隙間があるから、歯が欠けなくて壊れないのです。

一般に、利己主義的な至上主義で「競争社会に打ち勝つ事」を良しと考えて、不条理に何が何でも日本一や世界一とか業界の「市場制覇」を目指して、「産業(事業)の繁栄」とか「経済発展」とか「利益優先」とかを目論んで発表します。
かつて破綻したダイエーや八百半デパートなどの「拡大覇権主義」を、先ずは先入観や思い込みや既成・固定概念に捕われて偏狭な思考により誤解や錯覚で勘違いから、それを善と考えてしまう処に落とし穴が潜んでいます。
それは、「未来永劫に社会が発展を続ける」かのような錯覚をして、実現不能とか有りもしない空想・妄想の欲望に囚われた強欲な人たちが、見果てぬ夢を追いかけて、拡大膨張だけを目指して競争する夢物語・絵空事なのです。
そして、何時もの悪い癖が出てSDGsへの取り組みも同様に表れて、何が何でも目標の達成に向けて無理をしてしまい急ぐ心と焦りから、知らない内に振り回されて疲弊してしまいます。

一方、反対に「減速・停滞」という思想は「不活性化」ではなく本当の活性化であり、「規模の拡大」が実は増長・放漫・浪費を招く極めて非合理的であり、「減速思想」の裏にはかなり徹底した合理主義で堅実・倹約が伴い、経済的な価値だけを優先する考え方が、実は経済的な成功を内部から腐敗させると言われます。
SDGsはタイトルにあるが如くに持続可能な取り組みですから、掲げた目標に振り回されて疲弊していては本来の意味も意義もありません。
自然と調和・適合する「もの作り」を考えて、唯物的な価値観から唯心的な価値観へと認識を転換する必要があります。
つまり、無形の商品(精神的な価値)「サービス」に内包される素子の一つとして、工業で出来た物の商品が含まれるように変化して良質で充実してこそ価値が出て、単なる物売り志向から憩いや遊びや癒しとしての空間を提供したり、娯楽の空間と時間を売り物にしているのが現状でしょう。

SDGs疲れとは、企業が従業員に上(役員・重役)からの目線で理不尽な成果目標を設定して、無理な目標数値を達成する事に悪戦苦闘して日々の業務は振り回されて疲弊して、何が何でも目標の達成だとの錯覚と勘違いから勤労する美徳の精神力で、意気込みを図る様に達成感と競争を煽ります。
日本の企業が生み出す生産性はドイツやアメリカなどに比べると、職種にもよりますが半分程度だとも言われて働き方の取り組みと改革が必要だと指摘されていますから、旧態依然とした社会システムに於いて意識・認識・観方の転換が必要でしょう。

これは日本的という独特の民族性や伝統は、細やかな拘りとオーダーメイドであり、生産性よりも消費者側の利便性を細やかに追求して、製品の品質を極限にまで高めることを価値としてきた社会でした。
ですから、単純な「労働者」という概念で括るより、例え企業に勤めていても「職人」という概念が相応しいと言われ、働き方を改革する取り組みには民族性を考慮する必要があります。
一方では、既存の概念を打ち破る様な理念や社是を掲げて、自由な勤務時間のフレックスタイム制と部下に権限・裁量・責任の委譲をすることにより、現場の仕事でも生産性の向上により、売り上げが伸びた企業もあります。

つまり、上からの目線と現場とでは事象の視点・観方に認識と状況や把握と判断は相違があり、ずれが生じた分だけ事業・業務にしわ寄せが及んで、業務効率が低下したりトラブルやミスとか過労死が続出したりします。
日本人の美徳とする労働精神を利用して低賃金で使い捨てにした上に、劣悪な労働環境を強いられ心身共に荒廃して汗水たらし努力しても、上(経営者・株主・重役)は努力・苦労を避け楽して搾取する、社会風潮の腐敗を作り出しそれを自己利益に変換して優雅に生活しているのです。
企業も団体も人も自分達だけの、利益や金儲けや幸せを獲得する目的と努力をしていては、天意に叶わなくなり何時か自滅するでしょう。
人間らしいゆとりと人権・尊厳を持つ働き方からは、企業も人も豊かになり発展と幸せが訪れます。
企業理念には三方良しと環境への配慮と奉仕の活動を取り入れる項目も大切でしょう。

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