まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

多治見の朝歩き その2

2018-03-18 16:01:14 | ディテール
多治見の続き。

裏通りに入ると作業場だったのか商店だったのか、古い木造の長屋などがそのまま残っている。
陶器商と思われる建物があった。今も商売されているのか不明だが、往時はこの前にたくさんの人や車が
詰めかけていた様子が目に浮かぶ。


山積みになっている木箱は、これに陶器を詰めて発送していたのだろう。


しかしこの木箱、よく見たら「国光」「電冷」「青研」などと書いてあるな!?これは元りんご箱?
その上から「陶器貿易」の文字が刷られているが、りんごのラベルが貼られたままのものもあるじゃないの(笑)


りんご箱をそのまま転用することが定番だったのだろうか。その後瀬戸でも見かけた。
まさか、この木箱を手に入れるために青森からりんごを大量に買っていたとか・・・実は焼き物産地では
りんごの消費量が飛びぬけて多いという統計がある・・・わけないな(爆)


銀座商店街のアーケードに面した商店の窓下タイルがすごい!


ボーダータイルはえび茶色で落ち着いた色ながら、目地を広く取って貼られ、この目地も赤い色をしているので
全体的に派手な印象。深く沈められた目地はベンガラを練りこんだ漆喰なのだろうか。




コーナー部分はねじねじ装飾。足元には型押しタイルの役物を使って、さすが贅沢な感じが漂うファサードだ。


向かいの元商店のショーケースにはモザイクタイルが市松状に。ショーケースの中には、造花がポツンと(汗)


きれいなモスグリーンのタイル。


昨日の夜歩きで見つけておいた蔵の路地へ。


この蔵は基壇部が花崗岩で上の方の壁はしっくいだけど、1階の高さの範囲がタイル貼りされている。
なまこ壁と同じく防水のためか汚れ防止のためだろうが、レンガ色の施釉二丁掛けタイルが貼られた中に
オレンジ色のボーダータイルが挟まれ、美しいなぁ。


こちらは元多治見温泉、廃業したお風呂屋だ。ここも9年前に見たが、あぁ、こんな場所だったのか。
当時と全く変わらない姿で建っていた。あのときすでに廃業されていたから、もう一体何年このままなのだろう。。


細いガラスの隙間に目をつけて中を覗いてみると、脱衣所は物置のようになっていたが、壁や足元にびっしり
貼られた豆タイルが見えた。。。


広小路の裏手のこのあたりには昔西ヶ原遊郭というのがあったそうで、もちろん今はないが、玉突きの店など
盛り場だった名残がかすかに感じられる。


美容院が多いのもそういう関係があるのだろう。

輪っかの引き手がかわいい!

続く。

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