潮風が心地よく吹く海辺を
ぶらりぶらり散歩していたら
潮が引いた干潟に白い鳥がいました
君はシロカモメ?
調べてみたら
シロカモメは足がピンク色で嘴は黄色
体上面が淡い灰色で
体下面と尾羽は白く静止時の翼先も白
若鳥も純白に近いといわれているので
この個体はシロカモメではなさそうです
ということは…
*「野鳥図鑑」 著者 石田光史 ナツメ社より
君はオオセグロカモメ?
カモメ類で日本国内で繁殖するのは
オオセグロカモメとウミネコの
2種のみと記されています
オオセグロカモメは
幼羽→第1回冬羽→第1回夏羽から
第4回冬羽を経て
ようやく成鳥になるといわれています
特に第1回夏羽のオオセグロカモメは
まだ嘴が黒く体全体が
摩耗・褪色により極端に白くなることがあり
シロカモメやワシカモメとの混同に
注意が必要とされています
その後換羽した新羽は
周囲の摩耗・褪色した幼羽に対して
暗色で目立ち継ぎはぎ状に見えることが多く
全体の摩耗・褪色が進んでも
外側初列風切は
相対的に暗色であるとされています
これらのことから
第1回夏羽のオオセグロカモメであると
考えられます
(間違っていたらごめんなさい🙇♀️)
*「日本のカモメ識別図鑑」
著者 氏原巨雄・氏原道昭 誠文堂新光社 より
同じ干潟をトコトコ歩くのは
ウミネコの幼鳥のようです
ウミネコも
幼羽→第1回冬羽から第3回冬羽を経て
成鳥になるといわれています
この個体は第1回夏羽と思われます
カモメ類は毎年部分換羽と全身換羽を
繰り返しながら何年もかかって
成鳥の羽色になります
原則として
ウミネコ等中型カモメでは4年目
オオセグロカモメ等大型カモメでは5年目で
成鳥になるそうです
*「日本のカモメ識別図鑑」
著者 氏原巨雄・氏原道昭 誠文堂新光社 より
同年齢でも羽色がかなり異なり
成鳥になるまでそれぞれ個体差があり
皆ゆっくり大人になっていきます(*^_^*)
2024年7月30日撮影
撮影地 宮城県