バンクーバー冬季五輪スノーボード男子ハーフパイプ(17日=日本時間18日、サイプレスマウンテン)懲りずにまたやった!!
男子ハーフパイプ(HP)が行われ、“腰パン問題”で論議を呼んだ国母和宏(21)=東海大=は、35・7点でメダルに遠く及ばず、8位に終わった。試合後は報道陣を威嚇するような言葉を発するなど、やりたい放題。みそぎの舞台は不完全燃焼に終わった上、態度の悪さばかりが際だった。
口元がゆがむ。感情は制御不能に陥った。決勝の2回目を終えると、まずヘルメットを夜空に投げ上げた。さらに、ゴーグルも投げ捨てる。これが性懲りもない『国母劇場』の号砲だった。
「あぁ~ん!?」。首をかしげ語尾を上げた。日本報道陣の取材エリアの一角。
「満足のいく滑りができましたか?」という質問に、不満の色を見せた。
質問が聞こえないのなら、その旨を伝えればいいが、また同様の質問をされた時にも「あぁ~ん!?」。
さらに、質問が繰り返されると「あぁ~ん!?」。“ケンカ腰”の威嚇と受け取られても仕方のない声だった。
質問の直前から異様なムードだった。9位の青野令(松山大)を取材している報道陣の前を、日本オリンピック委員会(JOC)の広報からの待機指示を無視して素通り。勝手に取材エリアの出口へ向かおうとした。そこで追いかけられての質問に“キレた”。
いったん取材エリアの外に出て、再び広報に促されてやっと取材に応じた。質問には答えたが、ペットボトルを手に横を向き、口に含んだ水を上へ吐きながらの応対。「滑りもスタイルも出したし、その他のことについても全く悔いはない。自分の滑りをすることしか考えてなかった」。淡々と言葉をつなぎ、悔しさを押し殺した。
決勝の1、2回目とも、回転軸を変えながら3回転する大技ダブルコークの着地に失敗。1回目はうつぶせで倒れ、顔を強打し、上唇から流血した。2回目も着地で手をつき、ともに点数が伸びず、メダル候補が8位止まり。やり場のない怒りが、子どものような試合後の振る舞いにつながったようだ。
「(騒動の)影響? そんなの気にしてたらこんなことやってない。本当のスノーボーダーが五輪を目指してくんなきゃ、おれがまた出るつもりでいますね」
最後は2014年ソチ五輪へ出場意欲を示した。自分の使命は『スノーボードのかっこよさを伝えること』と考える21歳。
だが、メダルを逸した上に悪態では、決してかっこよくはない。
不良少年のような軽率な言動から卒業しない限り、4年後への道はあまりにも険しい。
正しい敬語を使って気持ちのよい応対をしていた。服装もその場にふさわしい若者らしい清潔感にあふれていた。
オリンピック日本代表のスケートの選手も、カーリングの選手も、ジャンプの選手も、コメント・態度・服装等々、TPOを考えて、その場にふさわしいものだった。
国母にも、橋本団長を始め国母の所属団体の長や指導者がいるのだから、公の場におけるたちい・振る舞いをじっくり噛んでで含めるように教えて欲しい。
スキー連盟の偉い様たちはスリボ協会の面々を舐めてます。自分達がキッチリ仕切りたいなら、この若者達の躾をして欲しいですね。
それよりも、オリンピックの競技にしたこと自体に問題ありと思います。