QOOTESの脳ミソ

テキストのみで地味にやらせてもらってます。

退屈だったので、ケープタウンに来ました。

2024-09-12 23:41:38 | 日記
前回の山形旅行から帰って自宅にいたら仕事の締め切りも終わって退屈になったので、ケープタウンに来ました。

さっきホテルの近くで撮った写真入れてみます。



僕はワクチンマニアなので常に接種できるワクチンを探して打っていまして(笑)、先日も黄熱病のワクチンを受けたところだったので、欠航や遅延でアフリカ中央部に足止め食らっても心配ないため今回はANAと同じスターアライアンスのエチオピア航空を選択。昨日成田を発って、仁川空港に一旦着陸して韓国の乗客の皆さんを乗せたあとエチオピアの首都アジスアベバに。そこでケープタウン行きに乗り継いでアフリカ大陸を縦断してきました。今回はANAのマイルでビジネスクラスが取れてラッキー(笑)。

ケープタウンには5~6年に一回来ていて数度目になるのですが、今回はコロナ騒動があったので10年も間が空いてしまいました。

「Youは何しにケープタウンへ?」とよく聞かれるのですが、過去数回の訪問で観光スポットは全部回りましたので、もう特にすることはありません。一番近いサファリにも行きました(本来ケープタウンは本場ではないです)。荒野の真ん中でガイドが(ガラスの)脚付きフルートグラスを出してきて、シャンパンをみんなにふるまってくれたり、古の欧州人の楽しみという感じで雰囲気たっぷり。映画Out of Africaの世界ですね。(ロバートレッドフォードとメリルストリープ主演。)

ケープタウンと言えば喜望峰で、一度目のケープタウン訪問でそこにももちろん行きましたが、きちんと測量ができるようになってから喜望峰は最南端ではなく「最東南端」だということがわかり、本当のアフリカ大陸最南端はケープタウンよりも少し東に行ったアガラス岬と言う場所だとは聞いていたので、前回はそこにも行き、正真正銘アフリカ大陸最南端にも立ちました。

小型のケープペンギンのコロニーにも行って、よちよち歩いているのも観ましたし。

ということで観光はもうするところがありません(笑)。

ではなぜ来るのかと言うと、第一に空が高くて町が美しいこと(危険だけど)、第二にワインの産地なのでワインが激安で美味しいことが理由です。ワイナリーツアーに参加したり(自分で行くと酒が飲めないためバスツアーで連れてってもらう)、酒屋でワイン、スーパーのデリでつまみを買ってきて、ホテルの部屋でテレビを観ながらずっと飲んだりする予定。

それに、南アフリカは僕が大好きなシャーリーズ・セロンの故郷でもありますし。(彼女のディオールのCMはこの初代のバージョンが一番いいですね。)


と言いつつ、実は元々は現地に友人がいたので遊びに来たというのがきっかけ。今まではケープタウンに来ると夜な夜な一緒に泥酔して飲み歩いていたんですが、今回は直前に連絡してみたら、転職して今は香港に住んでいるということで会えず残念。

その友人は南アフリカ人の白人です。と書くと、アパルトヘイトをしていた側のレイシストを想像すると思いますが南アの白人が全員差別する側だったわけではなく、アパルトヘイト廃止運動に参加していたせいで彼のお姉さんはずっと投獄されていたりと、そういう白人も多いのです。イスラエル人全員がパレスチナ攻撃に諸手を挙げて賛成しているわけではないのと同じ話です。

ということでまだケープタウンに着いたばかりで何も決めていませんが、一週間ほど滞在する予定ですので明日から何しようかなと考えるだけでも楽しいですね。過去にもう全部行ったけど、滞在中に一回は名所を全部回るツアーに久々に参加してもいいかなと思っています。

あとは博物館とかアパルトヘイト時代の様子を伝える資料館とかを回ろうかなと。たしか来週は一日博物館美術館が全部無料開放になる日があるんですけどね。今週だったかな。博物館美術館エリアにシナゴーグもあって、併設のユダヤ美映館では普段は皆さんの蒐集品などの展示もあって非常に興味深いのですが、今回はやってないでしょうね。前回来た時は日本の江戸時代の根付コレクションが展示されていました。

日が落ちると殺されてもおかしくないアナーキーな町に変わるので、博物館に行っても夕方になるまでにホテルに戻らなければならないんですが。

一度、夕暮れの時間に大好きな南アのハンバーガーチェーン「Steers」でスペシャルハンバーガーとポテトを買って日が落ちる前にとホテルに急ぎ足で戻っていたことがあったんです。持ってるだけで美味しそうな香りがしていました。

ホテルの入り口まであと100mくらいのところで、馬鹿でかい黒人のホームレスにそのハンバーガーをひったくられそうになりすんでのところでかわしたんですが、それでもあきらめずにずっと横について僕のバーガーをひったくろうとするので手を押さえて抵抗してたんです。

「オレの食い物に手を出す奴は絶対ゆるさない。」

でも途中で(これってやばいやつなんじゃ・・・バーガー放り出してホテルに走って逃げかえった方がいいのか?)と思ったけど、でもどうしてもその日はSteersのバーガーが食べたかったので抵抗しながらホテルに向かって歩き続けました。

(どうしようかな・・・)と思いホームレスの暴力的な手を振り払いつつふと周りを見渡したら、自分とホテルの入り口までの真ん中あたり50m先くらいに雑貨屋がありそこの店主が外に出てこっちをずっと見ている。よく見ると面白いものを見るようにニヤニヤしていました。

絡まれ始めてここまでで約30秒ほど。

そのおじさんの表情を見て(あ、これは深刻じゃないやつだ)ととっさに判断できたのでそれからは強気。ホームレスに断固抵抗しつつなんとかホテルに帰りつきました。アンドレ・ザ・ジャイアントみたいにでかくてめっちゃ怖かったけど。

あの時のSteersのスペシャルハンバーガーはいつにもまして美味しかったなぁ(笑)。

ただ、テレビつけたらフィリップ・シーモア・ホフマンが大画面でめっちゃ激しいセックスしてる映画で再度怖かったのを覚えています(笑)。この人、こういうキャラクターじゃないのに、こんな激しい濡れ場のある映画にも出てたんだ(驚)と思って。もう亡くなってしまいましたが。

今回はハンバーガーを強奪されそうになりませんように。

ただ、危ないからナイトライフが全くないということではなく、いくつかある大型のショッピングモールは夜遅くまでやっていて(雰囲気のいいレストランも多い)、その中はまず安全なのでUBERやタクシーを使ってピンポイントで入り口まで行けば安全ですし、市内にオシャレなお店が集まるお気に入りエリアがあるんですがその一角は比較的安全なのでそこまでUBERで移動してディナーでもしようと思っています。

以前そこのイタリアンに飛び込みで行ったら超人気でテラス席まで満席だったのですが、目が合ったレセプションのでかい黒人のおじさんギャルソン(イタリアンだからギャルソンじゃないか)に「席、なさそうだよね・・・」って言ったら、「一人か?ちょっと待て」とウィンクをして、バックヤードから二人用の小さめテーブルを持ってきて僕の席を即席で作ってくれたことがありました。

異国で親切にされると嬉しいですよね。

浅草エリアに住んでると外国の方が多いのですが、正当な手続きを経て日本に来られた方にはいい思い出を持って帰っていただきたいので、個人的にはあまりいい印象を持っていない国の方もいらっしゃるのですが困っている人がいたら分け隔てなく声をかけることにしています。

とりあえずこの日記は前回までの思い出を中心に。

今回もいいケープタウン滞在になりますように。一週間いるので、また面白いことがあったら書きます。