主に読んでいます

たぶん詠んでるいや読んでるむしろ淹れてる

眠りの海のそのひとつ石を

2023-11-09 12:31:00 | 

朝いちばんに
向かったのは


日御碕神社の奥の海岸です

その前に




ご挨拶もね

日御碕神社本殿敷地の北側に
福岡県に総本山のある宗像神社があり
田心姫命[タゴリヒメノミコト]が祀られています
多紀理毘売命[タキリヒメ]とも呼ばれる宗像三女神の一柱です

祀られる神々の名を確認するのは、
それは地理と歴史の証拠であるから

例えば此処では、海伝いに、大陸と九州、山陰の交流の歴史が垣間見える

さてしかし今日の目的は海、
海岸で探したのは石ころ、
白と少しオレンジなんか入った楕円形を…

良さげなのが見つかったので

引っ越し時も必ず持って行く、
オリーブの木の鉢に墓石に見立てて置く

そこに、眠らせることにしたのです

おやすみ、おやすみ、おつかれさん。

釣られ連られて真昼のイタリア散歩

2023-11-08 18:33:00 | lunch
先週の金曜日から
昼間に人と会っていないけれど
(両親除く)


夜、店舗へ入れば
心に別の私が待っていて
全て世に事もなしな顔で働ける

仕事があるって有り難いなあ

昨日などは
その前の晩のお客様のアナウンスで
様々な食材や酒類の展示会に行くことに


恐る恐る会場の受付へ行くと
すぐに前夜の方が見つけて寄ってきてくださり、心細くならずに済んだ
あちらこちらと次々と案内してくださる
イタリアから仕入れられたワインはなんとも豊かな味わい、そのうえ価格も優しい
(ほんの僅か、味見で、ね)
ノンアルコールのワインやクラフトビールは一度作ってからアルコールを除く製法なのでとても美味しい
おつまみになるジビエもいいし、ベトナムのチョコレートなんてのも合いそう
色々な商品を見て味わって話を聞いて回るうちに、これはこうして提供しよう、ああして売ってみよう、と明るい思いが次々に生まれます

それから酔い覚ましに
(飲んだため帰れないし時間潰しに…)

駅の食堂でお蕎麦とラーメンを
(そこしか空いてなかった)
ラーメンは苦手なくせに勢い注文したもんだからがんばって食べたけどやっぱり残してしまうお行儀悪さ、ごめんなさい
お蕎麦が存外に美味しくて、ひとのはなしではラーメンも美味しく人気店らしい
今度はお蕎麦だけ、割子3枚としよう

展示会では結局、
オーナーの許可も得ずなんやかんやと発注したけれど、
その夜もいらした展示会の方々が
「店長さんね、あんまり良い商品が並んでたものだからついつい注文重ねてしまわれてね…」と話してくださったお陰様、
笑いながらもオーナーOKでホッと胸撫でおろす夜でした

きっと

前へ進むとは、
こういうことを言うんだろう

何かを始めれば、
ひとつ階段を登れる

時間がある時は読書をして、
一冊読み終わるたびに又ひとつ階段を

泣かない時間を
少しずつ少しずつ増やしていこう

今週末には
一区切りしよう、と決心をしています
 



心ならずも秋心地

2023-11-06 23:32:00 | drive

「月曜日って今日のことかな」


の父の声(メールだけど)に押され、一路
紅葉を始めた中国山脈をひたすらに
(山の紅葉なんていつ以来だろう)と思いつつ車走らせ両親のいる土地へ

言葉には出さぬけれど私を案じて温かに迎え、自慢のコーヒーマシン[アラジン]で贅沢に珈琲を淹れて出してくれ、
最近の旅行や父や母のそのまた両親のことなど話してくれてあっという間の3時間


「もう4時前だよ」と時間に気づいた父は、
「えっ!楽しくてあっという間…そろそろ帰らなくちゃ」と立ち上がる私を
「珈琲一杯のために片道3時間、有り難うね気を付けてお帰りなさいよ」と送り出してくれた


数年前に、偏屈な好みで選んだ小さな車はとても古い欧州車ながらも安定感あるスピードの出る車で、"のんびり走る"が信条の私もビュンビュン飛ばして次々車を抜きつつ進んでいく、帰りは暗く途中から雨だったにも関わらず、2時間と少しで200kmの復路を走り抜けた

あと少し、まだまだ少し、
苦しい破片を踏みながらパンクせずに走っていこう

いつかちゃんと、語れるまでは。


贅沢な肉のはなし。

2023-11-05 22:38:00 | 読書
昼間、
無心で部屋の片付けを

いや、無心で、と努めた時点でぜんぜん無心じゃないんだけれど、どうして無心にこだわったかは又触れるとして

昨日は
最期に使っていた何枚かの専用のタオルシーツ、ハギレのタオル、なんやかんや洗濯して
あの仔のトイレをお風呂の湯に洗剤入れて浸けたから

今日は
あちこち隅に交換しながら敷いていた、でもこの何週間かはその必要も無くなってた新聞を丸めて捨てた
それから
本棚を片付けて、てっぺんに積み重ねた新聞の切り抜きの山をのけて、
兎に角今日は大切なスペースを作る必要がある

定期的に本棚を片付けるのに気付けば溜まる本の山は、二十冊くらいを店舗へ持っていくことにして整理を終えた
それから雑巾で水拭きして乾布で拭き上げて終わり

ここ数日畳むことが出来なかった洗濯物は…帰ってからだ

本を持って早めに店舗へ行き
ここでもあれこれ世話を焼いて、
やっと読み始めたのは

「あなたのゼイ肉、落とします」
垣谷美雨

本棚を整理していて見つけた文庫

いつだったか読み始めたはずだがうっかり書棚に入れて忘れたみたい

することが無くなってホットカルピスを作って飲みながら読み出した

日曜日のこの店に来る客なんていないので(それなら休めばいいのに)
ゆっくり読んでいたのに読み終えてしまった
(本当に休めば良かったけど)
(家に居るのも今は難しいので)

パターンが決まってるようでバラエティがある、小萬里さんの指導は実に的確で逃げ場がない
身体についた贅肉は、心に巣食う卑しいアブラなんだよな
卑屈で欲しがりで淋しがりの
私の贅肉もそんなもので満ちてるんだろうか

真っ当で温かな手で背中を押されているようだ
読み終えた時に少し、少しだけれど温まって、と書くとまた眉間が熱くなって力が入る、この辺りにしておこう

まだまだ、時間が要る。



今日のことを

2023-11-05 19:15:00 | 珈琲


ほんとうは
今日の事より昨日の事を
だけどまだ
まだもう少し
ひとりでいっぱい抱きしめてから


もう起きたくないなと思ったんだけど
なんだかその仔に恥ずかしいなと思って
ちゃんと起きて、
いつものように珈琲を淹れます
思い切り甘やかしていい時だと思うので
グジを、ゆっくりと
それから何度用意しても食べられたかったお菓子たちを少しずつ、なんだか冷蔵庫の中で乾いてるけど少しずつ

お湯を沸かす間に、
ベランダに出て
椅子に散った枯れた葉っぱを払って
でもまだ
そこでお茶をする酔狂ほどの気は無くて

早く店に行って、
あちらこちらと掃除でもしようかしらと
支度をしてまだ明るいうちに着いたので
花の水換えをしてカウンターを磨いて
さあグラスも磨こうかしら
キャンドルは多めに灯そうかしら
静かに忙しく世話を焼こう

恥ずかしくないように。