The Boy from Oz [A Decca Broadway Original Cast Musical]Deccaこのアイテムの詳細を見る |
旧ブログにも出したことがありますが、もう一度これを。
ピーター・アレン自身の名前や功績はともかく、それ自体はいささかマイナーだったオーストラリア産ミュージカルを、ブロードウェイの、そして世界の OZ にしたのは、やはりヒュー・ジャックマンの功績と言えるでしょう。
一昨日も書いたように、彼の声は、ピーター・アレン本人の声に比べると明朗過ぎる気がしますが、それでいて独自の「重み」を有していたりもします。
しかし、その「重み」とは、彼が本人ではないからこそ生じたものかも知れません。
ピーター自身が歌う場合、その陰にある人生を殊更強調する必要はないのですが、ヒューの歌は、「ピーター・アレン」をその楽曲も人生も丸ごと自らの内に取り込んだ後に、それを多くの人の前に提示するという過程を経ている訳で、それゆえの「重み」だったのではないでしょうか。
つまり、彼の歌は「歌手」のそれではなく、良くも悪くもやはり「役者」の歌なのです。
それでも、またはそれゆえに、ヒューの歌う声は十分人を惹きつける力を持っています。
初めて "I Go To Rio" を聴いた時の衝撃は忘れられません(笑)。ピーター本人の歌より、バカっぽさ3割増しという感もありますが、もちろんこれは褒め言葉です。
そして、ピーターと同じくオーストラリアからやって来て、アメリカで "Bi- Coastal" な活躍をするヒューにとって、"I Still Call Australia Home" は彼自身のテーマソングとも言える訳で、あらゆる意味に於いて、このミュージカルの主演としてヒュー・ジャックマン以上に相応しい人材はいなかったのだのだと思います。
来年の豪公演については、アメリカのショウビズ系ニュースサイトでも取り上げられています。
Broadway World.com
Playbill.com
また金ラメ服やアロハをって…
下の記事によると、ロンドン公演の計画も進行中で、また、日本版の再演が来年東京と大阪で予定されているとも書いてありますね。やっぱりこの前と同じキャスティングなんでしょうか?こちらもちょっと気になるところです。