Loomings

映画・舞台の感想や俳優さん情報等。基本各種メディア込みのレ・ミゼラブル廃。近頃は「ただの日記」多し。

ジョン・ハウ展

2006-03-31 00:27:24 | 指輪物語・ホビット・トールキン

本日はいよいよ『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』が地上波初登場!
その記念に、という訳ではありませんが、カナダ大使館で開催中のジョン・ハウ展、同行者の都合もあって、昨日ようやく行って来ました。

不出来な携帯画像ですが、大使館前の巨大ポスター。背景に見える木々は絵ではなくて、お隣の高橋是清記念公園のものです。

各サイト主やブログ主様の「見ました」報告や、ご本人をお招きしてのレセプションのレポートなど読んでは指をくわえていたので、終了前日になってやっと…でしたが、見ることができて本当に良かったです。
平日の昼間、場所も今ひとつ判りにくい(大使館ということで敷居も高い)会場、という条件を考えると、来場者は多かったと思います。
春休みということで、お子さん連れ(と言っても、さすがに小学校高学年以上という感じ)の方もちらほら見えました。

これまで『トールキンズ ワールド』やご本人の画集、映画のコンセプチュアル・アート集等でしか見たことのなかった絵の原画を、実際に間近で目にすることができるのは、それだけで感激です。印刷されたものより色調もずっと繊細で美しいし。
遠くから見て色彩の美しさを堪能し、近くに寄っては細かい技術に感心し、じっくり見て来ました。
惜しむらくは、ガンダルフを描いた有名な一枚(雨の中、杖を手にひとり歩く姿)の原画が出ていなかったこと(HoMEの表紙に使われている袋小路屋敷前のガンダルフの絵もなかったし)と、各作品下のタイトルの日本語訳に変なものもあったことくらいでしょうか。"Black Rider"を「黒騎士」などと訳すと、なんだかいいもんみたいですよねえ。
でも、ポスターにも使われた、老木の下に佇むガンダルフの絵も素晴らしいものでした。

シルマリル関係では「ゴンドリンの陥落」というと、あの絵しか思い浮かばなくなっている一枚の実物や、バルログ殺しのグロールフィンデルが見られたのも嬉しかったし、ウルモとトゥオルを描いたものとしては、現在日本版の表紙に使われているロジャー・ガーランドよりハウ氏の絵の方が好きだし。
ハウ氏描くフェアノールも見てみたいです。

『指輪物語』関連では、『トールキン<中つ国>地図』に使われている絵の原画も見られました。カードの原画なのか小さいものでは、ボロミア絵が何枚も見られるのが嬉しかったり、トム・ボンバディルがなぜかPJそっくりなのに笑ったり。
笑うと言えば、ファラミア&レンジャー部隊がハラドのムーマクを襲撃するシーンの、野伏の皆さんの衣装が何だかロビン・フッド風なのも、微妙に笑えました。もしや大将もあのタイツもどきを…
あと、グワイヒアが「大きい」ことにも感激。そうなんですよ。映画のあれだって小さいと感じられたくらいで、本当は大鷲の一族はずっと巨大なはずなんです。
などと細かいことばかり言っているみたいですが、いちばんのお気に入りは、ヘルム峡谷でのレゴラス&ギムリコンビを描いたものです。
レゴラスが本当に「エルフの戦士」という感じで、身に着けているものと背景と、それぞれ違った色合いや階調の「青」が美しく、ハンサムなギムリがお髭を三つ編みしてるのが可愛い。

ああ、本当に何時間いても見飽きません。同行者の都合で、昼間1時間半くらいしか見られず、もっと早い時期に一人で行くべきだったかと、後悔の念も湧きました。

展覧会の日程は本日まで。今更こんなことを言っても遅すぎますが、ご都合のつく方は、是非いらっしゃって下さい。

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