Loomings

映画・舞台の感想や俳優さん情報等。基本各種メディア込みのレ・ミゼラブル廃。近頃は「ただの日記」多し。

『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』拾遺~ブラームスのヴァイオリン協奏曲

2008-05-11 23:57:02 | 音楽

映画『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』の中盤とエンディングで印象深く使われたブラームスのヴァイオリン協奏曲ニ長調。うちには下のCDがあります。

ブラームス:ヴァイオリン協奏曲、他
ムター(アンネ=ゾフィー)
ユニバーサル ミュージック クラシック

このアイテムの詳細を見る


ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
バーンスタイン(レナード) クレーメル(ギドン)
ユニバーサル ミュージック クラシック

このアイテムの詳細を見る


上はカラヤン&ベルリンフィルとアンネ=ゾフィー・ムターの演奏。
映画で使われたのも同じ演奏者によるものですが、録音時期(1981)も同じかどうかは判りません。
下は、レナード・バーンスタイン&ウィーンフィルとギドン・クレーメルによる1982年9月ウィーンでのライブ録音です。

聴き較べてみると、なぜ映画でカラヤン&ムター盤が使われたか、よく判ります。
ズブの素人がこんなことを言うのも何ですが、音の厚みが違うんですよ。バーンスタイン盤は「軽い」んです。片やライブ、片やレコーディングというものを知り尽くした指揮者によるスタジオ録音、という条件の違いはあるにしても、あれはやはりカラヤンでなくてはならなかったのだと思います。

しかしこの演奏、映像で観るとなかなか面白いです。

Violin Cto / Double Cto: Brahms 3 (Sub Ac3 Dol)



このアイテムの詳細を見る


アマゾン解説では「リージョン1」となっていますが、私が銀座山野楽器で購入したインターナショナル版のリージョンは「0」、NTSC方式なので、日本のDVDプレイヤーで普通に観られました。
特に第3楽章が面白かったです。実は某所でも観られるので、こっそりお知らせ。
http://www.youtube.com/watch?v=w0e4I9_QFkE

バーンスタイン、ジャンプしてるよ……
ライブ感溢れると言うか、ジャムセッションぽいと言うか……クレーメルもここでは「violinist」と言うより「fiddler」という感じです。演奏が終わった後の「会心の笑み」がカワイイとか思ってしまいました。

ところでクレーメルは、2007年、クリスチャン・ツィメルマンとのデュオコンサート含め何回か日本に来ていますが、昨年2月、たまたま用事があって出かけた東京某市の公会堂で、「入場料6000円」という我が目を疑うような数字が書かれたポスターを見かけてしまいました!
さすがに、6月のコンサートが2月の時点で完売していましたが、何だったんでしょうか、あれは……

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『ノーカントリー』(2007) | トップ | 『夕凪の街 桜の国』(2007) »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ばりばり (ふらっと)
2008-05-16 22:47:07
クレーメルはむかぁし聴いたシューベルト「魔王」のソロ弾き編曲がすごかったですね。その印象が強すぎて、ちょっとアレ系ってイメージでしてアルゲリッチとはともかくツィメルマンとのコンビって私には不思議な感じなんですが(聴いたことがないので聴けば納得かも)、ツィメルマンはチョン・キョン・ファとも組んでいるし、案外相手は激しいのが好みなのかもしれませんねぇ。
返信する
クレーメル (レイチェル)
2008-05-17 01:02:47
ふらっとさん、こんばんは。
クレーメル弾く「魔王」……それはすごそうですね。
アルゲリッチとのデュオとなると、すごいと言うよりコワイです
ツィメルマンとのデュオは自分も「え!?」と思いました。私自身は聴いて(観て)いませんが、案外評判は良かったようです。
クレーメル、イメージと違い(?)けっこう気さくな人らしいし…って、演奏とは関係ないですが
返信する
ツィメルマンとクレーメル (すなみ)
2008-05-19 15:23:16
こんにちは
昨年の、ツィメルマンとクレーメルのデュオは、聴いていて心地良かったですよ。
実は聴く前は「結構聴く方がキリキリそうな感じになったりして?」などと思ったりしていたのですが、そういうことはまったくなく楽しみました。
巨匠二人のガチンコバトルというのではなく、お互いに敬意を払っての対話という印象を受けました。
映画とは関係ないコメントで申し訳ないです(^^;)
返信する
デュオ (レイチェル)
2008-05-20 22:32:12
すなみさん、こんばんは。
二人のコンサート観に(聴きに)行かれたんですよね。
某様のブログ等を拝見しても、なかなか楽しそうな雰囲気だったということが伝わって、自分も聴いてみたかったと思いました。
あのレベルの人たちになると、自然に合わせられるのかも知れないですね。クレーメルも実は意外と相手に「合わせる」タイプだと、自分は思っています。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

音楽」カテゴリの最新記事