映画『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』の中盤とエンディングで印象深く使われたブラームスのヴァイオリン協奏曲ニ長調。うちには下のCDがあります。
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲、他ムター(アンネ=ゾフィー)ユニバーサル ミュージック クラシックこのアイテムの詳細を見る |
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲バーンスタイン(レナード) クレーメル(ギドン)ユニバーサル ミュージック クラシックこのアイテムの詳細を見る |
上はカラヤン&ベルリンフィルとアンネ=ゾフィー・ムターの演奏。
映画で使われたのも同じ演奏者によるものですが、録音時期(1981)も同じかどうかは判りません。
下は、レナード・バーンスタイン&ウィーンフィルとギドン・クレーメルによる1982年9月ウィーンでのライブ録音です。
聴き較べてみると、なぜ映画でカラヤン&ムター盤が使われたか、よく判ります。
ズブの素人がこんなことを言うのも何ですが、音の厚みが違うんですよ。バーンスタイン盤は「軽い」んです。片やライブ、片やレコーディングというものを知り尽くした指揮者によるスタジオ録音、という条件の違いはあるにしても、あれはやはりカラヤンでなくてはならなかったのだと思います。
しかしこの演奏、映像で観るとなかなか面白いです。
Violin Cto / Double Cto: Brahms 3 (Sub Ac3 Dol)このアイテムの詳細を見る |
アマゾン解説では「リージョン1」となっていますが、私が銀座山野楽器で購入したインターナショナル版のリージョンは「0」、NTSC方式なので、日本のDVDプレイヤーで普通に観られました。
特に第3楽章が面白かったです。実は某所でも観られるので、こっそりお知らせ。
http://www.youtube.com/watch?v=w0e4I9_QFkE
バーンスタイン、ジャンプしてるよ……
ライブ感溢れると言うか、ジャムセッションぽいと言うか……クレーメルもここでは「violinist」と言うより「fiddler」という感じです。演奏が終わった後の「会心の笑み」がカワイイとか思ってしまいました。
ところでクレーメルは、2007年、クリスチャン・ツィメルマンとのデュオコンサート含め何回か日本に来ていますが、昨年2月、たまたま用事があって出かけた東京某市の公会堂で、「入場料6000円」という我が目を疑うような数字が書かれたポスターを見かけてしまいました!
さすがに、6月のコンサートが2月の時点で完売していましたが、何だったんでしょうか、あれは……
クレーメル弾く「魔王」……それはすごそうですね。
アルゲリッチとのデュオとなると、すごいと言うよりコワイです
ツィメルマンとのデュオは自分も「え!?」と思いました。私自身は聴いて(観て)いませんが、案外評判は良かったようです。
クレーメル、イメージと違い(?)けっこう気さくな人らしいし…って、演奏とは関係ないですが
昨年の、ツィメルマンとクレーメルのデュオは、聴いていて心地良かったですよ。
実は聴く前は「結構聴く方がキリキリそうな感じになったりして?」などと思ったりしていたのですが、そういうことはまったくなく楽しみました。
巨匠二人のガチンコバトルというのではなく、お互いに敬意を払っての対話という印象を受けました。
映画とは関係ないコメントで申し訳ないです(^^;)
二人のコンサート観に(聴きに)行かれたんですよね。
某様のブログ等を拝見しても、なかなか楽しそうな雰囲気だったということが伝わって、自分も聴いてみたかったと思いました。
あのレベルの人たちになると、自然に合わせられるのかも知れないですね。クレーメルも実は意外と相手に「合わせる」タイプだと、自分は思っています。