2017年に日本初演され話題を呼んだミュージカル『パレード』2021年1月の再演情報がホリプロ公式より告知されました。
ミュージカル『パレード』ホリプロ公式サイト
同作品は、20世紀初頭のアメリカ南部・ジョージア州で起きた実際の冤罪事件を題材としています。「レオ・フランク事件」として知られる一連の出来事は、アメリカの暗部を象徴する事件として歴史に刻まれました。
映画やドラマの題材ともなっていますが、ミュージカルは1999年にアメリカで初演され、トニー賞2部門を受賞しました。傑作と言われつつ、日本ではなかなか上演の機会を得ませんでしたが、2017年5月、森信太郎の演出により、石丸幹二&堀内敬子主演で初演の運びとなり話題を呼びました。
と言っても、帝劇『レ・ミゼラブル』と同時期の上演ということもあってか、開幕直後の出足は今ひとつだったのですが、観客の口コミや、演劇人の間でも評判が拡がり、千穐楽近くになると連日立ち見が出るほどの盛況ぶりでした。当時は同業である舞台俳優さんたちがご自分でチケットを購入して劇場を訪れたとのツイートも散見されたものです。実際は「話題を呼んだ」どころではなく、公式サイトにある通り「日本演劇界に衝撃と感動を与えた」舞台となりました。
観客にとっても劇薬のごとき作品で、「パレード中毒者」「パレードゾンビ」と呼ばれる人たちを輩出、当時から再演希望の声が高かったのですが、ついに4年ぶりの再演決定に到ったのは喜ばしい限りです。
この再演情報については、ホリプロからの告知以前に、公益財団法人東京都歴史文化財団からのおしらせがありました。それについては、当ブログ1月30日付記事に於いて言及しましたが、このたびの公式発表を受け、改めてこのカテゴリーとタグでエントリーを立てた次第です。
再演の出演者が主演のお二人含め、主だった役の殆どが初演メンバーだというのも嬉しいです。特に坂元健児さんの「あの役」は、まさにサカケンさんならではという当たり役でしたから。
キャスト一覧を見ると、初演で小野田龍之介さんが演じた役は内藤大希さん、新納慎也さんの役は今井清隆さんに替わられるようですが、それはそれで楽しみです。ただ、アンサンブルでは初演時に或る意味「要」となる役どころを担っていた杉山有大さんがいらっしゃらないことが残念でなりません。
以下、『パレード』公式アカウント及びホリプロステージのツイートも貼っておきます。
みなさん、ご無沙汰しています。お元気ですか?さて、大変お待たせ致しました。再演決定です!!!またここでこうして呟ける日が来るなんて。どうぞよろしくお願い致します。【制作】 pic.twitter.com/FA2PoFmsWd
— ミュージカル『パレード』 (@parade_musical) February 20, 2020
愛と感動の秀作が日本演劇界屈指の実力派キャストで帰ってくる日本演劇界に衝撃と感動を与えたミュージカル『パレード』待望の再演決定!!🔻詳細はこちらhttps://t.co/M0MItnj6Ec#ミュージカルパレード #石丸幹二 #堀内敬子 #武田真治 #坂元健児 #藤木孝 #今井清隆 #石川禅 #岡本健一 pic.twitter.com/nirBiXHKXR
— ホリプロステージ Horipro Stage (@horipro_stage) February 20, 2020
実際の公演は一年近く先のことですが、秋の初めくらいにはチケット情報が出ることでしょう。それまで大過なくいられますように。頑張ってお金も貯めないといけませんね。