ときどき
 | ジーザス・クライスト=スーパースター(1973) [Blu-ray] |
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昨夜、劇団四季公演を観たら、やはりこの映画についても触れたくなりました。
これが、自分が最初に観た『ジーザス・クライスト＝スーパースター』です。サントラLP（という時代です）をすり切れるほど聴き、CDはPCに読み込んでやはり何十回となく聴いてきました。今でも自分にとってこれがJCSの原点だと思っています。
JCSという作品について、ファンは皆さん「自分が最初に観た」バージョンに愛着を覚える傾向がある気がします。
内容については皆様ご存知のことと思いますが、この映画は実際にイスラエルの遺跡に若者たちがロケバスで繰り出し、そこで映画の撮影または野外劇を行うという入れ子構造が効果的に用いられています。昔はそこに戸惑いを覚えたものですが、今ではイントロダクションの部分だけでも胸躍ります。そして「ヨハネ伝第19章41節」によるエピローグがまた……
演出やダンスの振り付けは、いま観ると「時代」を感じざるを得ない箇所もありますが、自分にとってやはりジーザスはテッド・ニーリーであり、ユダはカール・アンダーソンです。
時にBL的にも解釈されるジーザスとユダの関係ですが、この映画では彼らの「愛」ではなく、二人それぞれの、そしてマリアのひりひりするような孤独に胸が痛みます。誰の言葉も歌声も、最も届けたい人に届くことはなく、ただ荒涼たる砂漠に消えてゆくだけ──
クライマックスの「スーパースター」も、ユダ（に仮託した人間たち）による揶揄とは聞こえません。ユダにとってジーザスは終始、決して手の届かない人で、引きずり下ろすこともできない。最後の晩餐での訣別から、羊の群れをかき分けるように走り去るユダの姿には、ああ彼はジーザスの「一匹の仔羊」にはなれなかったのだと思い、悲しく苦しいです。
ともあれ、四季との版権の問題か長らくソフト化されなかった「伝説の作品」が、今こうして観られるのは喜ばしいことです。
その他の映像版も貼っておきます。これらもご存知のかたばかりだと思いますが……
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上記３作を一つにまとめたBOXセットはこちら。
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