起床はちょっとゆっくりめ。曇天で午後には雨が降るかもという予報が出ていたので洗濯はせず、最寄りのシネコンまで映画を観に行きました。
観た作品は『Dr.コトー診療所』。TVドラマシリーズ終了から実に16年を経ての劇場版です。
公開は昨日からですが、同じ日に『アバター2』も公開されたことだし、そんなに客入りはないかもと思っていましたが、朝にネット予約をした時には良席は既にほぼ埋まっていました。自分はやや後方とは言えセンター寄りの席が取れて良かったです。
映画の感想は——話がどうと言うより、とにかく志木那島のみんなと久しぶりに会えた、懐かしい友だちの消息を知ることができた、という思いが勝ります。新看護師の那美さんや研修医ハント先生より、おじいやおばあの「新キャスト」の方にむしろ馴染めないものを感じたのも、「島にこんな人いた?」という気持ちになったからでしょう。
クライマックスでの不幸とアクシデントのつるべ打ちはちょっとやり過ぎ感あり。沖縄なのに、進路が判っている台風に対して皆さん無防備過ぎでは?とも思ってしまいました。それも含めて、この島が抱える諸問題、離島医療の問題や矛盾点が一気に噴出したということなのかもしれません。当初エリート風を吹かせたイヤミな若ドクターかな?と思っていたハント先生ですが、彼の言葉は全て、島の人たちがずっと目を背けてきた問題の核心を突く超正論でした。
ラストについては解釈も賛否も分かれることでしょう。あの島の様々な問題の何がどう解決したのかは判然としません。それは「未来」に託すということなのかもしれませんが——
脚本・演出には腑に落ちないところも多々ありますが、出演俳優さんたちは、お馴染みの顔ぶれも新キャラ那美さんの生田絵梨花さんやハント先生の高橋海人さんも、皆さん好演でした。
TVシリーズで剛洋くん役を務め、現在は俳優業を引退していた富岡涼さんが、この映画限りということで復活したことも話題になりましたが(しかしだからこそ、なぜ彼は劇場版でさえも不運の連鎖から抜け出せないのかと…)、かつてのレギュラー、セミレギュラー、ゲストとして出演された人たちの顔見せも嬉しかったです。
特に、着任当初はおどおどと自信なさげだったミナさんが、和田さんの奥さんとして5人ものお子さんを育てていることにホッとし、鳴海先生とコトー先生の電話でのやり取りが、相変わらず夜にそれぞれ暗い部屋でこっそり行われていることに笑ってしまったり。
何はともあれ、美しい青い海、青い空、そして中島みゆきさんの歌う『銀の龍の背に乗って』を、大きいスクリーンで見たり聴いたりすることができただけでも良かったです。それさえあれば満足なんだろう?と言われているような気持ちになったりもしますが……
映画『Dr.コトー診療所』公式サイト
お昼はシアター最寄駅で上映前に駅そばを食べ、家に帰ってから昨日買ったアップルパイでティータイム。外は寒かったけれど、雨には降られませんでした。
家で休みながら、録画しておいた【土曜スタジオパーク】を観たり(ゲストは瀬戸康史さん)、三谷幸喜さんが語る『鎌倉殿の13人』脚本裏話をリアルタイムで視聴したり、そして昨日録画しておいた『Dr.コトー診療所2006』を観たり。本当にこの頃から原さん父子は不運と災難を背負い続けていますね。
夕食は今季初の肉豆腐。簡単にできて温まります。
夜のTVは土曜日の定番【世界ふしぎ発見!】【新美の巨人たち】を続けて視聴。ふしぎ発見は久しぶりのオーストラリア特集が楽しかったです。美の巨人たちはアンディ・ウォーホル特集。彼が最後までカトリックの信仰を持ち続け、教会に通っていたという話が意外な反面、胸打たれる思いも抱きました。