Loomings

映画・舞台の感想や俳優さん情報等。基本各種メディア込みのレ・ミゼラブル廃。近頃は「ただの日記」多し。

日記です

2021-08-02 22:08:38 | 雑記
のち一時
朝のうちは晴れていたけれど、午後にかけて曇りから雨になるとの予報が出ていたため、洗濯は早めに済ませました。起きてしばらくエアコンを切っていましたが、洗濯物を干したらまた稼働。実際、予報は当たって午後には雨が降り始めました。それで涼しくなるわけでもなく、むしろますます蒸し暑くなって不快指数も増し増しです。

というわけで、今日も家にこもっていました。
午前中は録画しておいた『六番目の小夜子』第9話からラスト12話までイッキ見。「何が言いたいのかわからない」という感想も見ましたが、いろいろな見方、捉え方ができる作品だと思いますよ。
ジャンルとしては学園ホラーであり青春ものであり、ミステリでもあり。テーマやモチーフとしては、「学校」という特殊な閉鎖空間に於ける集団心理、集団ヒステリーの恐ろしさ、そこから発するパニック。そして、ひとたび動き始めたら止めることのできないシステムに、個々の登場人物の意思や思惑、また性格も作用して制御不能に陥って行く——この作品の描く真の恐怖とはそれです。謎の少女の霊(?)やポルターガイストなどの表面的な事象は、効果またはミスディレクションでしかありません。
物語を動かす少年少女たちの思いとは、究極「自分とは何ものなのか」ということに尽きます。そして、彼らの「何ものでもない自分」「何にもなれない自分」への焦燥を利用し、「サヨコ」というゲームに誘う「ゲームマスター」自身も、同じ焦燥や苦悩を抱えていたのかもしれません。
恩田陸さんの原作では、そのゲームマスター(いわば不倒のラスボス)の思惑に底知れぬ悪意を感じ、それもまたゾッとさせるポイントでしたが、ドラマではそこまでの悪人ではなく、その人物もまた畢竟ひとりの人間であり、本人も更に大きな何かの意思によって動かされていたのかもしれない、と暗示されます。
現在もドラマや舞台で活躍する30代の俳優さんたちの、実質デビュー作にして強烈なインパクトを残した作品ですが、彼らはその後も今に到るまで交流が続いているそうで、このたびの再放送に際して、それぞれがツイッターやInstagramで言及したり画像を上げたりしてくれました。なんだかちょっと嬉しいですね。
ついでのような書き方で申し訳ありませんが、cobaさんの音楽、特にあの「ドーミノドミネ」(で、いいのかな)というジングルの不穏さも、絶大なる効果を上げていたと思います。『六番目の小夜子』と聞くと、まずあの一節を思い出すくらいです。

他の時間は、なぜかテレ朝の『鉄道捜査官』再放送を観たり(本放送は途中から)、例によって『科捜研の女』配信を観たり——と、相変わらずの一日でした。

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