夫が世を去って一ヶ月が経ちました。もう一ヶ月と言うべきか、まだ一ヶ月なのか判りませんが、自分の気持ちとしては「まだ」の方がまさっています。
夫が倒れた時から数えても一ヶ月とちょっとですが、入院中もその後も、それまで経験したことのない事柄が次から次へと押し寄せて、一つ一つ対処して行くのが精一杯でした。
最近になってようやく、様々な変更や諸手続きに取りかかれるようになりましたが、その間に子供たちの卒業や、新しい学校への入学準備、もちろん四十九日のための手配等もあって、やはり相変わらずバタバタしています。父の四十九日は欠席しなくてはならないくらい……
それでも、事務的な手続きや支払いに追われて、役所と金融機関を行ったり来たりしている現在、それはそれで気が紛れているのかも知れません。
空いた時間や、一つ懸案事項を片付けての帰り道などで、ふと、自分はなぜこんなことをしているんだろう、という気持ちになったりします。
もちろん自分自身と、そして子供たちの生活を守るためですが、でも、なぜ自分は生きているのだろうか、とさえ思ってしまう時もあるのです。私なんかより、夫の方がずっと、この世界で生きる価値があった人なのに、なぜ、あの人は志半ばで倒れ、自分は彼の命や人生を「金」に換算しながら、のうのうと生きているんだろう……
そんな問いに答えてくれる人も、もういない。それがいちばんつらいです。