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今日も寝坊モード。もはやこれが常態になりつつあるのは困ったものです。朝から雲が多いので洗濯はせず。
昨日ちと食べ過ぎた感があるため、朝も昼も軽めに済ませました。
午後、バスで娘の家までおでかけ。外に出てみると、気象情報に出ている気温より体感としては寒かったです。
娘のお宅訪問も久しぶり。冷凍たいやきを温めてミルクティーと共にいただいてから、また駅前まで出ました。娘は日用雑貨を、自分は本その他を買いましたが、お目当ての商品があったりなかったり。また別の所で探すことにします。
夕食はよく行くしゃぶしゃぶ屋さんで。朝昼控えめにしていたこともあり、お肉をお腹いっぱいいただきました。
食後はスーパーで食料品を少し買い足し、駅前で娘と別れ、帰りはまたバスで。その頃になると雨が降り始めていました。ミニ傘ですが持って行って良かったです。
大河ドラマ『青天を衝け』には何とか間に合いました。
三菱の郵便汽船に対抗して、三井などと共に東京風帆船会社を立ち上げる栄一、ところがこれが、栄一が米相場で大損した穴埋めのためというデマ記事が出回り、結局「出航」できないまま沈没してしまう。岩崎弥太郎は既に新聞をも操るようになっていたのだ。
更に、栄一が心血を注いだ養育院の運営が東京府に移り、税金で貧困層(「惰民」と呼ばれていました)を養うべきではないとの論が出て、事業は縮小されてしまう。
「貧困は自己責任」——そういう主張は令和の世でもまかり通っていますね。その声の前に「国が何よりも守らなくてはならないのは人である」という栄一の言葉が、単なる理想論として斥けられてしまうのも、今に通じています。
その傍ら、政府中枢では伊藤博文らによって大隈重信が排斥される。いわゆる「明治十四年の政変」である。しかし「不死身の佐賀者」は在野にあって新政党立ち上げるのだった。この政変のそもそものきっかけは、黒田清隆による北海道開拓使官有物払い下げ事件であり、黒田と同じ薩摩人として官有物を私物化したとされた五代友厚も失脚することとなる。
しかし五代に対する疑いは、現代では風説の流布によるものであったと考えられているようです。作中の五代も、淡々と批判を受け入れ、大阪に戻って行きます。自分には岩崎弥太郎や栄一ほどの欲はない、二人はベクトルが違うだけでよく似ている、と言い残して——
さて、栄一の私生活においては、元宇和島藩主伊達宗城(久しぶりの菅原大吉さん。自分は先日『相棒』で拝見したばかりですが)の仲立ちにより、娘うたと穂積陳重の縁談が持ち上がる。見合いの後、心を通わせた二人はめでたく結婚。これで思い残すことはないと語る千代だったが、その直後、流行していたコレラに感染、あっと言う間に帰らぬ人となってしまう。
恐るべき感染症として、子供たちも面会禁止。最期を看取ることもできず、まだ土葬が一般的だった時代に、すぐさま火葬に処される。
このあたりの流れは、コロナに感染した人、亡くなった人への処遇と全く同じなのがつらいです。決定的な予防法も治療も確立していない感染症に対しては、それしかないのかもしれませんが……
「行がないでくれ。おれを置いて行がないでくれ!」と慟哭する栄一。子供たちも皆、死に目には会えませんでした。せめて一目、と病室に駆け込もうとするうたを必死で止める穂積さんも良い夫だと、ツイッターなどで言われていました。
そのうたの言う「どこをとっても素晴らしい御方」だった千代さん。どんな立派な人でも死ぬ時は死ぬ、とは言え、美しく聡明で慈愛に満ちて、栄一の不在期にも家族を支え続けた賢夫人であり賢母でもあった千代さんを思うと、世の不条理を感じてしまいます。まして栄一や喜作にとっては幼馴染であり、従姉妹でもあったわけですから……ドラマの登場人物であり、実在人物としても100年以上前に亡くなった人ですが、「どうぞ安らかに」と祈らずにいられません。
最後のご挨拶で「あまり泣くことはないのですが…」と涙を見せた橋本愛さん。お花を渡した吉沢亮さんと深々とお辞儀しあっていました。声を震わせながらのご挨拶の内容(一部)を、公式Instagramで公開しています。ぜひご覧ください。#青天を衝け#吉沢亮 #橋本愛#青天オフショット pic.twitter.com/Ea0B2EL9pr
— 【公式】大河ドラマ「青天を衝け」 (@nhk_seiten) November 21, 2021
それにしても、先述の「貧困は自己責任」論、自由民権論も必ずしも「正義」ではないこと、新聞がデマの温床となること、そして感染症——等々、現代に通じるテーマやメッセージが刺さる回でした。
『青天を衝け』の後は、Eテレで【クラシック音楽館】へ。ブロムシュタット2年ぶりの指揮によるN響公演です。ブラームスのヴァイオリン協奏曲(ヴァイオリンはレオニダス・カバコス)を久しぶりに聴きました。