金色の翼に続いて──というわけではないけれど、中島みゆきさんの「銀の龍の背に乗って」を。
TVドラマ『Dr.コトー診療所』（2003）のテーマ曲として作られた歌。離島の診療所で苦闘する医師を主人公としたドラマ自体が名作で、私もDVDセットを買ってしまうくらい好きでした。エンディングでこの曲が流れるたび胸打たれたものですが、震災の後に改めて聴いて涙が溢れました。
事態の大きさ深刻さに、いても立ってもいられない気持ちを抱えつつも、自らの非力さに歯噛みするしかない多くの人たちのために──
「銀の龍」とは、コトー先生（吉岡秀隆さん）が往診に行くとき乗っていた自転車のことではないか、という説があり、その姿を空撮でとらえたエンドクレジット映像も素晴らしいものでした。
阪神淡路大震災の時も、今回も、そして鉄道が不通になった地域でも、自転車は強い味方となったようです。有用であるというだけでなく、それは自分の意志で使える「自由」の象徴のようにも思えるのです。
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