Loomings

映画・舞台の感想や俳優さん情報等。基本各種メディア込みのレ・ミゼラブル廃。近頃は「ただの日記」多し。

シュルレアリスム展~国立新美術館

2011-05-15 00:24:30 | 雑記
ときどき
国立新美術館で本日まで開催の(震災の影響で開催期間が延長)【シュルレアリスム展─パリ、ポンピドゥーセンター所蔵作品による】に、昨日やっと行って来ました。

シュルレアリスム展公式サイト

ダダイズムの時代から、アンドレ・ブルトンの「シュルレアリスム宣言」に始まるシュルレアリスム運動の歴史が一望できる内容、構成。膨大なる作品数に驚き、そして疲れました。
岡本太郎の「これはなんだ!?」「芸術というものは人に嫌がられるものでなくてはいけない」等の言葉は、これらの作品の在り方を端的に表現していたと、今にして思います。
私自身は、以前ほどにはシュルレアリスムなるものを面白がれなくなりました。今となっては、これらの作品に根底にあるミソジニー(女性嫌悪・蔑視)を強く感じてしまい、またそれを自明なるものとして表現しているのが気持ち悪くて仕方ありませんでした。結局は彼らも時代の制約やパラダイムから自由だったわけではないのです。
フリーダ・カーロがブルトンたちから一方的に「同志」扱いされながら、どうしても同調できず一線を画していたのも、そのへんに真の理由があったのではないか、と(何の根拠もないただの直観ですが)思うほどでした。

こんなことなら、ラフォーレミュージアム原宿のヘンリー・ダーガー展に行けば良かったかも……
こちらも開催は本日5月15日まで。他に用事があって、残念ながら行けそうにありません。
元祖ロリオタだの引きこもりだの言われても、かなり気持ち悪くグロな絵を描いていても、彼とその作品に嫌悪を感じたことはありません。高らかな「宣言」など生前には何一つなすこともなかったダーガーと彼の「王国」が、今はとても愛しいものに感じられます。

でも、デルヴォーはどこか共通したところがあるかも。

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