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映画・舞台の感想や俳優さん情報等。基本各種メディア込みのレ・ミゼラブル廃。近頃は「ただの日記」多し。

地震はつづく

2011-03-12 22:32:58 | 東日本大震災
ときどき
地震発生から丸一日以上が経ちましたが、東北地方では揺れが続いています。先ほども速報が出ました。
原子力緊急事態宣言も発令され、依然として予断を許さぬ状況です。

昨日の午後には、娘と自宅にいました。はじめは「あれっ?地震?」程度だったのに、次第に強くなって来たので、一緒に食卓の下に潜り込みました。積み重ねていたDVDやペン立ての落ちる音、食器棚の中の音を聞きながら、手を握り合っていた時間は、実際は2分程度だったそうですが、あの状況ではとても長く感じられました。不安ではあっても、その一方で妙に冷静に事態に任せる気持ちもあった気がします。
揺れによって落ちたのは比較的軽い物ばかりで、家具が倒れることも大きい物が落下することもありませんでした。我が家はこの辺りでは最も古いマンションなのですが、造りはきわめて堅牢だったようです。
また、住んでいる所は東京でもかなり地盤の強い地帯ということで、都市ガスが自動的に停止した以外、ライフラインに殆ど影響はありませんでした。
それでも、余震の続く昨夜はお風呂にもはいらずに、服のまま布団にはいりました。疲れているのに寝付かれず、未明にまた警報で起こされたりしたので、あまり休んだ気はしませんでしたが。
落ちた物の中には亡夫の写真もありました。夕食の時は写真立てをそのまま食卓に置き、寝る時にも枕元に置いて見守ってもらいました。

「ひとこと」にも書きましたが、鉄道が動かないので息子は学校から戻れず、結局いわゆる「帰宅難民」として、お友だちのご親族のお宅に泊めて頂きました。すっかりお世話になり、やっと帰宅できたのは今日の夕方でした。
本当なら明日は卒業式の予定でしたが、(当然ながら)落ち着くまで延期となりました。
実家の母、また夫の母も、幾つか倒れたものはあったけれど、とりあえず無事とのこと。妹の一家も甥っ子が遠足先から戻れなかったり、いろいろ大変だったようです。

テレビの報道は信じられないような光景を幾つも映し出しています。
一つの町や集落が一瞬にして壊滅、それどころか消滅する有様には言葉もありません。あの一軒一軒の家に、そこで暮らしていた人たちがいるのだと思うと、いてもたってもいられない気持ちになります。
今のところ「東日本巨大地震」とも「東北地方太平洋沖地震」とも呼ばれているこのたびの地震、やがて「震災」と名付けられるようになるのでしょう。
私もこれほど大きい地震は経験したことがありません。東京でさえ今も余震が続いていますが、こう何度も起きると、地面が揺れているのか、目眩がしているだけなのかも判別できない状態です。

それでも夕方、買い物もあったので少し外出しました。上にも書いたように被害極小だったこちらの地域では、町も人の様子も普段と殆ど変わらないものでした。お店で売っているものがいつもよりやや少なく、人出もいつもほどではない程度のことで。
テレビで見る震源地近くの地方だけでなく、近隣の市でも亡くなったかた、負傷されたかたがいると言うのに、あまりにも変わらぬ日常がそこにあるのを見ると、何とも不思議な気持ちになります。
決して安堵ではありません。「あれ」と「これ」とどちらが本当なのか……この日常がいつまでも続く保証なんてどこにもないんだ──違和感とも不安ともつかない、そんな気持ち。
でも、この悪夢はいつまでも続いてほしくはありません。

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皆様が平穏に生活できる日が少しでも早く戻りますように。

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