TVアニメ『あしたのジョー』『ベルサイユのばら』等で知られるアニメーション監督の出崎統氏が17日未明、ガンのため亡くなりました。
MSN産経ニュース
「あしたのジョー」「エースをねらえ!」などを手掛けたアニメーション監督、出崎統(でざき・おさむ)さんが17日午前0時35分、肺がんのため死去した。67歳。通夜は20日午後6時、葬儀・告別式は21日午前9時半、東京都府中市多磨町2の1の1、多磨葬祭場思親殿で。喪主は兄、哲(さとし)氏。
昭和18年、東京都出身。高校在学中に貸本漫画家としてデビュー。38年、旧虫プロに入社。テレビアニメ創生期から活躍し、45年、「あしたのジョー」で初監督。止め絵などを多用した独特の演出技法が高い評価を受け、その後も「エースをねらえ!」「ガンバの冒険」「宝島」「ベルサイユのばら」などを次々と手掛けた。
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テレビアニメ「あしたのジョー」などで知られるアニメーション監督の出崎統(でざき・おさむ)さんが17日午前0時35分、肺がんで亡くなった。
67歳だった。告別式は21日午前9時30分から、東京都府中市多磨町2の1の1の多磨葬祭場思親殿。喪主は兄の哲氏。
1963年に旧虫プロダクションに入社。「鉄腕アトム」の作画に参加。フリーになった後、テレビアニメ「ムーミン」「ベルサイユのばら」の演出などを手がけ、「エースをねらえ!」「とっとこハム太郎」の映画版などを監督した。画面分割や光を効果的に使った映像が高く評価された。
出崎さんの崎の字は正しくは「凬」だったそうですが、表示されるでしょうか。
それはともかく、監督・出崎統と作画監督・杉野昭夫コンビによるマッドハウスの作品は、かつての私にとってTVアニメの最高峰であっただけでなく、或る時期、確かに自分の根底の一部分を形作ってくれた存在と言っても過言ではありません。
『ジョー』も好きでしたが、以前ここで語ったように、『宝島』はいつも、いつまでも、我が最愛の作品であり続けています。
67歳という年齢には「まだ早過ぎる」と言いたくなるけれど、「ご冥福を…」とは申し上げません。未知の海原へ、新たなる航路を求めて旅立たれのだと思うことにします。
さあ行こう 夢に見た島へと
波を越えて風に乗って海へ出よう
ゆくてには みんなまだ知らない
不思議な昼と夜とが待っているのさ──
波を越えて風に乗って海へ出よう
ゆくてには みんなまだ知らない
不思議な昼と夜とが待っているのさ──
訃報も旅先の「朝日新聞」で知ることになりました。
なもので多少レスポンスは遅れましたがコメントなど。
>出崎さんの崎の字は正しくは「・」だったそうですが、表示されるでしょうか。
私のパソコンでは上の通り正しく表示されず。「立」と「可」が縦に
重なった形の「さき」だったかと。
個人的に出崎統氏は虫プロの「エリート」過ぎて(トミノなどと
同じくしてマッドハウス作品の「高止まり」な制作姿勢は)
とっつきにくい印象が先に立つものなのですが(むしろボトムズ的な
本来の高橋良輔的なサンライズや、喪主で兄のマジックバス創設者に
して自身でも「キャプテン」や「プレイボール」の監督だった
出崎哲氏の作風の方が好み)。
時期的に波調が合ってリアルタイムに観られたのは「雪の女王」
(2005-2006年)の頃でしょうか(この時も制作状況の関係などで
「死にかけた」といったインタビューがある)。
中盤クライマックスの「マッチ売りの少女」も含めなかなか見応えの
ある「雪の女王」を構築されていたように思います。
氏の御逝去を謹んでお悔やみ申し上げます。