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映画・舞台の感想や俳優さん情報等。基本各種メディア込みのレ・ミゼラブル廃。近頃は「ただの日記」多し。

デイジーデイジー・177 STARLOGインタビュー(2)

2007-02-14 12:19:20 | デイヴィッド・ウェナム

雑誌 STARLOG 3月号、デイヴィッド・ウェナムのインタビューの続き。
インタビューは『300』撮影中、モントリオールで行なわれたようです。

さて、ザック・スナイダー監督の方針としては、出来る限り原作に忠実に、ということで、背景はすべてCG処理されているし、それは出演者たちもすべて、目当てとなる風景など何もなく、ブルースクリーン前で演技するということを意味します。
そこで監督は、各シーンの撮影前ごとに、出演者たちにそのシーンの地理的なもの(地形など)を説明したそうです。

「初めて大きい戦闘シーンを撮る前に、ザックは実際に地図を持って来て、その地域の地理や地形を詳細に説明してくれたから、僕たちは、戦闘の間、自分のいる正確な位置を知ることが出来た──自分たちの背後に何があって、正面には何があって、すぐ近くに何があるのかということをね。それで、その場所の地形や地勢も、そこで自分たちが何をすべきかも理解できたよ。これは素晴らしいことだ。さもなければ僕らは、自分たちが何をしているのか皆目判らないってことになっていたと思うよ。全部その場ででっち上げる羽目にね」

『スナイダー監督が初めてテスト・フッテージを撮影したのは2004年にまで遡るが、今もなお監督は実験を続けている。
「テスト・フッテージと、自分たちが演じたフィルムを編集したものもちょっとだけ見せて貰ったけど、いや、すごかったよ!」
と、ウェナムは熱く語る。
「本当にわくわくする。他の人から、この映画はどういう感じなのか教えてくれって言われたら、あれに似てるとかこんな感じだとか説明はするよ。でも実のところは、未だかつて観たこともないようなものなんだ」』

もちろんデイヴィッドはブルースクリーンもCGIも『ロード・オブ・ザ・リング』で経験済みですが、『300』はそれとは全く違っていたそうで、
「今回は100パーセント、ブルースクリーン撮影なんだ。とは言っても、俳優たちは常に相互のやりとりがある。もし、相手が実際にそこにいなかったり、そこにはいないクリーチャーに反応するとかいうことだったら、また違っていたと思うけどね。でも僕は、いつも本当にそこに存在する人たちと絡みのシーンを演じたり、本物の人間と戦ったりしている。目の前に誰かがいるつもりで、ということは一度もないんだ。後は周囲の『状況』を加えて行くだけだ。僕の観点では、これは非常に仕事をし易くしてくれる」

この話は、以前別のインタビューでも読んだことがありますね。

さて、このように野心的な試みのなされた作品ですが、ザック・スナイダー監督にとっては、これがまだ二作目の映画だという話から、
『「ザックはビジュアル・アーティストで、そのコンセプトはきわめて明確だ」
と、ウェナムは賞賛する。
「彼は毎日ストーリイボードで、出演者がその日にすることを示してくれる。僕の経験では、そういうのはめったにないことだ。セットに来れば、その日何をしなくてはならないかが判るなんてね。
映画の撮影では驚かされることが多い。こういうことをやってるんだろう、と思っていたのが、終わってみればまるで違っていたりとか。でも、この映画では、これまでそういうびっくりはなかったよ」』

剣の扱いは、『指輪』の時にトレーニングしたから慣れたものだったけど、今回は新たに「槍」の使い方をマスターしなくてはならなかったという話も。
「慣れるには少し時間がかかったよ。全然なじみのない武器だったからね。槍で戦ったことなんてなかったし。でも、僕らはずっと特訓を続けた。撮影開始三ヶ月も前から、毎日ファクトリーでトレーニングしたんだ。毎日だよ」
とにかく、俳優さんもスタントの皆さんも一緒に、ハードなトレーニングを重ねたそうで、
「これまでの人生で最高にハードな訓練だった。普通の人は絶対しないだろうって思うようなね。僕らは、異常な環境に放り込まれた雑多な人間たちの一団だけど、そのキャスティングは、トレーニングを通して意気投合し、互いに刺激し合える素晴らしいものだ。トレーニングはハードだったけど、そのプロセスは楽しい経験でもあったよ」

『スパルタ軍の隊列に加わって二日目の夜、ウェナムはクセルクセスの「不死者」たちとスパルタ軍の戦闘シーンを撮影していた。
「スタントクルーと中心的な5人の俳優たちは既に5ヶ月も現場にいるし、その他の出演者たちも3ヶ月間ここにいるけど、昨夜の撮影で初めて、僕がスタントの人たちと一緒に突進する機会が回って来た。『よっしゃあぁ!』って感じで、或る意味カタルシスだったね。やっと、この映画が中心的に扱っていることが出来たんだから。つまりアクションさ」』

まだ続きます。すみません。
『300』と言えば、ワールド・プレミア於ベルリン国際映画祭が本日2/14に予定されています。情報や画像が上がって来るのは、明日以降になるでしょう。
デイジー、ベルリンへは行くのかな……

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