朝は7時半頃起きましたが、寒かったです。寝ている間もタオルケットだけでは寒さを感じ、起き出してみたら更に寒く……昨日の日中は半袖Tシャツで十分でしたが、今日は長袖の上に長袖カーディガンを着なくてはなりませんでした。風も冷たい北風が強く吹いていました。
朝ごはんのスープパスタにホットのミルクティーで、やっと少し体が温まりました。
雨が上がり陽が射してきたので洗濯。Eテレで【日曜美術館】も視聴。竹久夢二の新たに発見された油絵の女性像、良いですね。
10時少し過ぎに電車でおでかけ。外は長袖シャツに長袖の薄いコートでちょうど良いくらいでした。
10月はイベントやフェア、大学祭などが多く、この週末も多摩市内の各所で様々な楽しそうな催しが行われましたが、自分が向かったのは多摩センターでも聖蹟桜ヶ丘でもなく、久しぶりの唐木田です。
以前から興味があった総合福祉センターとリサイクルセンター(清掃工場)のイベント、そしてもう一つのイベントも覗いてみたかったのです。
総合福祉センターの隣にある(一部繋がっている)屋内市民プール《アクアブルー》には、子供たちとよく行っていました。また娘が不登校だった時期には福祉センターの相談室にも毎週通っていましたが、このたびの訪問は10年以上ぶりかもしれません。意外と駅から遠かったんだなぁ……と思いました。
この古城のような建物が総合福祉センター。イベント概要はこちらです。
福祉フェスタ2024を開催します(追記:能登地方復興支援販売のご案内) | 多摩市社会福祉協議会
まず、入ってすぐの場所で能登半島の物産品(お菓子やお茶漬海苔など)を購入。ささやかながら復興支援に協力させていただきました。
あとは館内のイベントスペースをふらふらと。なんとなく懐かしかったです。年月が経つうち、今や自分の方が主な利用者の年齢に差し掛かろうとしております。
子供連れの人も意外と多く、各種模擬店も賑わっていましたが、手芸品や工芸品などは買わず、ちらし寿司や唐揚げパックを買って館内でいただいり、地元では有名な福祉団体のパンを明日の朝ごはん用に買ったりしました。
バザー会場にも寄ってみました。ここでも大物は買わず、なぜか少量パックの入浴剤など買ってしまいました。一部は娘にあげようと思います。赤い羽根の共同募金箱もあったので、これもささやかながら協力。
ところで、バザー会場にも別のフロアにも、この地区から衆議院議員選挙に立候補している人がお付きの人たちと共に訪れて、あちこちでご挨拶をしていました。先述の通り、今日は市内各所でイベントが開催されていますから、その後も他の場所に回ったのかもしれません。福祉センターは市の施設ですから、まず優先的に訪問したのかも。いろいろ大変ですね。
トップ画像は「お城」のバルコニーから撮った一枚。右手にちょっと写っているのが市民プールの外壁です。遠くに都営団地が見えます。風が強く難儀しましたが、空はこのように綺麗でした。
通りを渡って《エコにこセンター》こと、清掃工場隣接のリサイクルセンターへ。ここへは子供たちが小さい頃、小学校や子供会でも見学に訪れたことがあります。市に粗大ごみとして出された家具などで使える物のリサイクル販売もしています。うちから出した物などもリサイクルされていれば良いのですが。子供服や食器類なども持って来たいと考えていますが、何ぶんかさばるもので……
ようこそエコにこセンターへ | 多摩ニュータウン環境組合
しかし今日は、センターの中を抜けて清掃工場前の広場で行われているフェスタへ。
こちらは出店やブースの数も多く、ステージも設けられ、ご家族連れで大賑わいでした。
たまかんフェスタ | 多摩ニュータウン環境組合
今年で15回目ということですが、子供たちが小さい頃にこういうイベントがあれば連れて来ていたかもしれません。
広場では様々な車両の展示もありました。
あまりうまく撮れなかったけれど機関車型トレーラーバスです。
ピクサーアニメ『カーズ』のマックイーンを模したデザインかと思いますが、なんと焼きいもカーなんですね。
水素カーのごみ収集車。
こちらも燃料電池で走る水素カーのようです。
ゆるキャラちゃんたち。左は福祉センターの「たまふくちゃん」ですね。
その他にもいろいろなキャラクターが来ていましたが、何しろお子さんたちが殺到したり張り付いたりで、どうにか撮れたのはこの一枚くらいでした。
イートスペースにどうにか席を見つけて、会場で買ったフランクフルトと福祉センターで買っていた焼きそばでお昼にしました。
もう少し待てば、先ほどのゆるキャラちゃんたちのキャラクターショーも始まったようですが、会場を一回りした後、その場を離れました。
実はそのあと、更に行きたい場所があったのです。それは駅に近い《からきだ菖蒲館》。
多摩市立 唐木田コミュニティセンター・唐木田図書館・唐木田児童館ホームページ
コミュニティセンターと図書館、それに児童館の複合施設で、図書館とカフェには前から来てみたかったのですが、こちらでもイベント開催中ということで、この機会に訪れてみました。
風が強いせいもあって、何だかよく判らない写真になってしまいましたが、既に紅葉が綺麗ですね。
入り口には美味しそうなキッチンカー(ロコモコ丼とか牛串とか)が並んでいて、どうせならお昼はここで食べれば良かったと思いました。
館内のロビーでは一日中サロンコンサートが開催中でカフェはお休み。でもその音楽も良い感じでした。図書館の規模はそれほど大きくありませんが、館内の雰囲気は良かったです。『『小右記』と王朝時代』というタイムリーな本を見つけたので借りました。カフェはまたの機会に寄ることにします。
ともあれ今日行きたかった場所は全て回ることができたので、電車に乗って最寄駅に戻りました。
駅前ショッピングセンターに寄り、書店でムックを買い、スーパーで食料品をまとめ買い。フェスタで買った物などで既に荷物は重くなっていましたが、それらの買い物でますますかさばり、文字通り重い体を引きずるように帰りました。その頃には少し汗ばむくらいで、帰宅後も暫くは半袖Tシャツで平気でした。
久しぶりに1万歩くらい歩いたせいでさすがに疲れて腰も痛く、ぐったり横になって買ったムックをパラパラ見たり、ネットを徘徊したり。しかし、爽やかなお天気だったからか、嫌な疲れではありませんでした。
晩ごはんはまたもちらし寿司。福祉センターで昼とは別のショップで買ったものです。その団体の人が自慢していただけあって、なかなか美味しかったです。家にあるフリーズドライのお味噌汁と共にいただきました。
夜は【ソーイング・ビー7】再放送を観て、シャワーの後は『光る君へ』。サブタイトルは「君を置きて」。
一条帝の体調が悪化。大江匡衡の占いで「崩御の卦」なるものが出たとして(その結果を帝は寝所で洩れ聞いてしまう)、譲位に向けて着々と根回しをし、外堀を埋めてゆく(という表現は時代的にまずいかも)左大臣道長。公卿たちの中で「THE正論マン」実資だけはそれに反対するが、病状ゆえか左大臣の圧ゆえにか、帝はついに自ら譲位の意向を口にする。道長からそれを聞いてほくそえむ東宮・居貞親王。
それでも、次の東宮は長子である敦康親王に、ということだけは曲げられないと言う帝を、苦渋の思いで説得する行成。遂に帝もそれを受け入れざるを得ない。
このシーンの行成ですが、これまでにその真面目な人柄や帝と道長それぞれへの敬愛と忠誠が描かれてきたからこそ、二枚舌の奸臣には見えず、本当に苦渋の進言だったというのがわかると言われていました。
藤壺に中宮彰子を訪れ、敦成が東宮と決まったと知らせる道長だが、お上の思いを踏みにじり、自分にも何ひとつ知らされぬままなされた一連の動きに、彰子は激怒し、強く反発する。
「政を行うのはわたくしであり、中宮様ではございませぬ」
父の冷たい表情と言葉に泣き崩れる彰子。妹・妍子が言っていたように、父にとって自分たちは道具に過ぎぬことを思い知ったのかも知れない。
「中宮など何もできぬ。藤式部、何ゆえ女は政に関われぬのだ!」
と——
しかし、このつらい経験の後、中宮彰子様はやがて「女院」と呼ばれ「国母」とも呼ばれ、実資殿も敬服するほどの賢后に成長してゆくのですよね。
ほどなくして帝は居貞親王と対面。譲位の意向と、次の東宮が敦成親王に決したことを告げる。これにはさすがの居貞親王も驚くが、異例であると同時に、この先、左大臣によって自分も早晩帝の座から追われるとの恐れを抱いたからでもある。
ともあれ、25年の長きにわたって帝位にあった一条帝は譲位。居貞親王が即位する。後に謂う三条帝である。
敦成が新たな東宮となったことを、敦康親王自身は静かに受け入れていたが、清少納言ことききょうは憤懣やるかたない思いであった。
譲位の後、一条帝は出家し、それから十日も経たぬうちに崩御した。
その辞世の歌は道長の『御堂関白記』によれば
「露の身の草の宿りに君をおきて塵をいでぬることをこそ思へ」
で、行成の『権記』では
「露の身の風の宿りに君を置きて塵を出でぬることぞ悲しき」
だそうです。
この違いは、帝の心に今も亡き定子様がいたかどうかにかかってくるそうなのですが——
帝を看取り慟哭する中宮。その悲痛な声を聞く道長は何を思うのか……
塩野瑛久さんが演じた一条帝、本当に美しく気品あり、高潔さもはかなさも兼ね備えた帝で、素晴らしかったです。
いろいろな意味で暗かった内裏の場面から打って変わり、久しぶりに出てきた京の街の風景は、一転して明るい。
買い物のためそこを歩く賢子と乙丸。と、乙丸がひったくりに遭い、追いかけた賢子はその仲間である風体の悪い男どもに取り囲まれる。あわや、という時に現れた若い男が、男たちを殴り蹴散らして、二人のピンチを救う。
足をくじいた乙丸を背負って、賢子ともに家まで送り届けてくれた謎の男は名を「松寿丸」といい、平為賢の部下である下っ端の武者だという。助けてくれたお礼に茶碗に山盛りのご飯を振る舞う賢子。と、そこにまひろが戻って来て——
最後に来ての急展開!これ、おそらく意図的にまひろと直秀(と三郎)の出会いをなぞっていますよね。二人の間に恋は芽生えるのでしょうか?この松寿丸くん、内裏に賊が侵入して女房たちの着物を剥ぎ取った事件の際にちらっと顔見せしましたが、賊の一味ではなく、むしろ取り締まる側だったんですね。もちろん散楽師でもなく。
この先の歴史に二人がどう関わってくるかも気になるところです。
今日はそのほか、藤式部を囲んでの朗読会で、登場人物の心理や感情について、作者自身に訊ねる女房たちや親王様(もちろん式部は答えない)とか、結婚生活に飽き足らず、浪費三昧や敦明親王への色目(?)などで父道長を絶句させる妍子様とかも面白かったです。
その反面、どんどん増してゆく左大臣道長のダーティーさ、冷酷さ。権勢欲ゆえなのか、今でも「より良き世」を目指すがゆえと言い張るつもりなのか、この先を見るのが怖くなってきます。
大河の後はEテレ【クラシック音楽館】。ファビオ・ルイージ指揮でブルックナーの8番初稿版という珍しい演奏。おまけコーナーはブロムシュテット指揮でブルックナー3番の同じく初稿版というゴージャスな取り合わせでした。
再びNHKに戻って『坂の上の雲』再放送。「浪速」艦長・東郷平八郎による高陞号砲撃事件などに端を発する日清戰争勃発。陸軍では大山巌と乃木希典が登場。ネズミ公使こと小村壽太郎も李鴻章も。旅順口の戦いに於ける秋山好古の奮戦。そして正岡子規も、自らの「戦い」を始めようとしていた——
改めて見ると、キャスティングが豪華な上、戦闘シーンはよくテレビドラマでこんなことができたと今も思います。本放送時の三年間は「これこそが真の大河ドラマ」などと言われていました。