「不可視の両刃」放射線に挑む~英国大学院博士課程留学~

英国に留学して放射線研究に取り組む日本人医師ブログ

久しぶりに論文が通った…

2018-12-18 | 留学全般に関して
恥ずかしながら、今日はイン・キー状態になって一時的に部屋から閉め出されるという失態を演じました。ジョギングのために部屋を出る際に、色々と考え事をしていたら、ついうっかり鍵を部屋の中に置いたまま外に出てしまったのでした。部屋を借りた不動産屋さんでスペアキーを借りてなんとか生還しましたが、顔から血の気が引く思いでしたね。英国に住んで2年以上が経ちますが、鍵を持たずにフラフラと外に出てしまったのは初めてです。

実は、昨夜、久しぶりに自分が書いた論文が採択されました。
おそらく、約1年ぶりくらいだと思います。医者になってから、こんなに長い間論文が出なかったのは、初めてでした。何のために留学しているのかと、すこし苦しい思いをしていたし、焦りや嫉妬がなかったとは言えません。もちろん、本命の論文はまだ通っていませんし、現在進行中の実験で得たデータで新しい論文が書けるでしょうから、もっと研究留学の成果は上がるだろうとは思いますが、それにしてもようやく苦境を脱しつつある感じです。

私も叶うことならばNatureやScienceなどの注目を集めるジャーナルに研究成果を発表したかったのですが、自分の力量不足で、なかなか良いジャーナルに論文を通せずにいました。研究者は「Publish or Perish(論文を出版せよ、さもなくば滅びよ)」という世界で生きていますから。結果が認められなければ、論文にならなければ、滅びるしかないのです。私も滅びるしかないというか、もう放射線の研究をやめるしかないかなという思いは今も残っていますが、それでも最後まで努力を続けたいと思います。
幸いというべきか、来年帰国した後の職場には目処がつきつつあり(まだ確定した訳ではありませんが)、放射線を使った研究を続けようと思えば続けられるはずです。そういう環境がまだあるのであれば、頑張るしかないでしょう。

すこし体調も良くなってきました。
なんとか新年を明るい気持ちで迎えることができそうですね。


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