「岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。」を読みました。
内容についてはあちこちで書かれているのでよしとして。
すごく思ったのは、編集は大事だということ。
書籍の冒頭にも書かれてるんですが、
岩田さんのこれまでの対談などから抽出した感じのもので
私はこの本の内容を8割がた読んだことがある。
でもなんというか、対談の状態で読んでいる時よりも
「岩田聡という人の中身」がくっきり浮かび上がった気がする。
もちろん、他の人が話している部分を削ったとかそういうものだけではなくて
フラットな状態で対談をしていたり
インタビュアーとして相手の話を引き出そうとしていたり、そんな感じで
「岩田聡氏がインタビューされている」というものがあまり見当たらないコンテンツ群から
破綻なく過不足なく岩田聡氏の内面を抽出している、
もちろん岩田氏自身が破綻していない人なので(直接知ってるわけじゃないけど)
それもあるんだと思うんだけども。
身近な人の伝記は書きにくいそうです。
「こんな珍しいことがあった」という話ばかりが出てきて
その人の普通の状態が描き出されないということが往々にして起こるそうで。
そうならないために4年の月日が必要だったのかもしれないと思う。
Amazonのビジネス書・人物伝カテゴリでトップだそうです。
読む側にも4年の月日は必要だった気がします。