第41話「疑惑」
今回の物語のスタートは、サドゥカでした。
突然のお召だったので、武器を所持してなくって、意のままに陛下に抱かれてしまったサドゥカ。
愛しい人を殺したその相手に抱かれてしまい、1人むせび泣いているところをイブラヒムに見つかる。
……どんな、気持ちなんだろうな。
殺そうと思っている相手に体を開かれてしまったのって。
せめて、何かしら武器を持っていれば、まだ違ったのに。
ドンマイ、サドゥカ。って、言っていいのかなぁ。
イブラヒムはレオを帝国に留めおくために、宮廷工房に。
本人は、もう帝国を出ていくんだ、と言い張っているがマトラークチュや陛下が手放そうとしない。
開放してあげなさいよ、と言いたいけど。
ダメなんだろうね。
ニギャールは、またマヒデブランに呼び出されるのよね。
ヒュッレムの情報を持ち込めば役職の昇格を約束するわよ? と誘惑してきたけれど…。
はてさて。
どうこたえるのかしらね。
……そもそも、其処までの権力があるのかしら? マヒデブランで。
さぁて。
皇女ベイハンが母后さまに合いにやってきたよね。
どうやら、暴動を心配して勝手に任地を離れて2人で来たんだけど、陛下の命もなく来ちゃった事とか、フェルハトの税金の不正徴収と賄賂の横行が、再び取り沙汰されている。
…そんなbadタイミングな時にやってきたから…。
もう、娘の事をただただ心配し続ける母后さま。
一度は母后からの懇願により左遷のみで済まされたフェルハトも、母后さまはベイハンの為に
命乞いをするものの、スレイマンに跳ね除けられる。
こうして、この回は終わり。
なんだか、どんよりとした雰囲気だよー。
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第42話「悲しみと死の宮殿」
アッケルマン(現在のウクライナ)軍政官が送って来た特別扱いの2人の側女ニーナと
ターニャが到着する。
自分の出身に近いロシア方面ウクライナ出身であり、明るい色の髪と肌を持つことに
ヒュッレムは憂慮している。
(ちなみに、史実では「ロシア女」を意味するロクセラーナという名が有名ですよね。)
ギュルニハルに頼み、庭にターニャを呼ぶように言うヒュッレム。
セッティングをするように伝えると、しぶしぶし始めるとヒュッレムとメフメトがやって来て、
名前を尋ねる。
「ターニャ。私は、奴隷じゃないわ」
って言い返すけれど、…凄いわね。あの、ヒュッレムに言い返す、なんて。
ソレについては、無視をしたのか、座ると狙ったかのようにマヒデブランがやって来る。
どうして、タイミングの良いご登場を毎回するのだろう、と思うワタクシです。
そして、ここでもバチバチッと火花。
「テラスだけでは不満なの?」
と、マヒデブランが問うとヒュッレムは平然と答える。
「メフメトは庭が好きなの。お兄ちゃんもいるし」
さわさわ…と風がなびいている様が何とも言えない感情を出している。
「……あの者は、陛下の側女では? お前に仕えるの?」
微笑んでいるヒュッレムは、どこか遠くをみて答えている。
「どんな女か気になったの」
フフフっと笑うマヒデブラン。因みに、余り好みの笑い方ではない。
「後釜が来てパニックになったの?」
にっこりと笑うヒュッレム。
「そうね。……あんたと同じ。私がここに来た時、部屋に呼んだ。今ならわかる。
……お妃業も楽じゃない」
この言葉を聞いたマヒデブランは、グッと何かが突き刺さったのか、表情が硬くなっていく。
……っていうくだりが途中にあるんだけど、これ大好きー。
そして、ニギャールの悪夢。ん? 悪夢、なのかな?
徐々にイブラヒムへの懸想を深めるニギャール。
ヒュッレムとマヒデブランとイブラヒムの三者に挟まれ困惑する。
「誰の奴隷でもなく自分自身であれ」と言われたニギャールは、思わずイブラヒムに
迫ってしまうが突き放される。
もう、ズタボロだったんだよ。ニギャールは。
誰か、彼女を助けてください。
…って思うけど、誰もいないようです。
そして、娘ベイハンの事を気を揉んでいる母后さま。
もはやスレイマンの意思が揺るがぬことを確信したため、フェルハトの処刑予定時間に
ベイハンをハティジェと共に大宰相邸へ誘い出す。
後宮に戻ったベイハンはフェルハトの処刑を陛下から伝えられる。
ベイハンは悲しみの余り錯乱し、兄としての温情を持たないと陛下に非難の言葉を、
処刑時間に連れ出した母后への不信を、慰めの言葉をかけたハティジェには
「いつか皇帝である兄が夫を処刑したときに初めて私の気持ちが分かる」と言い放ち、
後宮を後にする。
何とも言えない雰囲気になってしまった事を、陛下は痛いほど感じているけれど、
2度目の恩赦はあり得なかった、っていう事だよね。
これは…誰が見てもフェルハトが悪いと思う。
そんな頃、ダイェがターニャの夜伽の準備をニギャールに命じ、ニギャールは
即ヒュッレムに情報提供する。
心痛のヒュッレムは籠の鳥をテラスから空に放ち、スレイマンの寝所に乗り込み、
他の女と寝るなら私を先に殺してと嘆願する。
ヒュッレムは、おもむろに短剣を陛下に突き立てた。
「命を取りにきたのか?」
と尋ねると、ヒュッレムは自ら刃の方を握り、陛下に言う。
「あなたが女と寝るたび、私は死んでるのよ。……スレイマン」
ぎゅっと握っている短剣の刃からは、ヒュッレムの血がポタポタとこぼれ落ちて行く。
「殺して。ひと思いに、ここで」
という場面で終わりましたねー。
キャー、続きがすっごい気になるっっ
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