第1話「愛の代償」
さてさて。
トルコのドラマって、物語の途中でも終わりなんですね。
ワタクシ、ビックリ
そんなこんなで「2」が始まりました~。
物語の始まりは、サドゥカと陛下ですね。
陛下の後ろに回り込んでナイフを首元に突き付けて、衛兵が刀を振り下ろそうとしているのを
けん制しているのですが…。
あのー…サドゥカさんよ。
そのチャンスはたった一回しかないのよね。そして、時間も限られているのよ。
そこまで近づいたのなら、さっさと短刀をひいておしまいよ。
「お前は愛する人の敵だ。命を頂戴する」
とサドゥカはそう言うんだけどね、もう遅いわ。相手に隙を与えたら…。
陛下だって、反撃するでしょうよ。
「アッラー!」
と、叫びながらサドゥカを背負い投げ~
テーブルの上へ落とす。…というか、背負い投げだから、目前はテーブルか。
痛いだろうなぁ…。背中モロだもんね。
それよりも…へ、陛下?
何で「アッラー!」と叫ぶんだろうか。
ワタクシは目が点でございます。
そして、奪い取った短剣を今度はサドゥカの喉元に突き付けて声を荒げて言うんだけど。
「誰が、お前をよこしたッ」
結構深くに刺さっているよね。普通あれくらい窪んでいたら出血していても良いと思うのは、
ワタクシだけなんだろうか。だけどそんな事お構いなし。
「ラヨシュ王」
素直に答えるな~…と感心していましたワタクシ。
陛下の叫び声に気が付いたイブラヒム。
この時までイブラヒムはヒュッレムを追い込んだことに、してやったりとその絶好のチャンスを与えたニギャールを褒めていたんだよね。
でも当然その報いを受けるようになるんだけど。
急いで中庭に走ってきたイブラヒムは、無事ですか? と声をかけるけれども、陛下はお怒り。
まぁ、当たり前なんだけど。
「お前の家の侍女が私を殺そうとした」とね。そしてその場でイブラヒムの取り調べ。
「ラヨシュの手先か」
今までの優しい視線はない。
…けれど、ラヨシュもサドゥカの事は「捨て駒」くらいにしか思ってないのだろうなぁ…と
ちょっと見当違いな事を思いついてしまったわ。
「そうだ。我らが王を恐れるがいい。スレイマンは死ぬのだ」
そうサドゥカが言い放った時に、漸くヒュッレム登場~。
取り調べをしているイブラヒムの動きが一瞬止まる。振り向きたい気持ちを寸での所でとどまった、というカンジ?
「この女は暗殺者だった」
陛下からその言葉を聞いたヒュッレムはふらつき陛下にもたれかかる。
この、陛下にもたれかかるのは、作戦なのか。
…それとも偶然なのか。流石ヒュッレムって思った。
何故ならばっっ。
何故ならばっっ。
ヒュッレムの次の発言を聞いて貰いたい。
「イブラヒムが黒幕なのでは? サドゥカを宮殿に引き入れたわ」
流石、ヒュッレム。
イブラヒムに不利になる事を持っていくのが上手だ。
自分に受けた仕打ちを返していこう、という作戦なのだろうか。
え、どんな仕打ちをされたかって?
それは、また後程。
今は、イブラヒムとサドゥカ問題でしょう。それに、陛下のイブラヒムへの疑心を誘導させられたよね。
あの疑いの眼差しは、イブラヒム相当ツライんじゃない?
そして、サドゥカを牢へ連れて行くように命じたのと同時に、2人の私兵なのかしら?
に合図を送りひどい仕打ちをした秘密裏に片付けさせるのよね。
それと打って変わってヒュッレムへの優しい態度。
「具合が悪いのか? 変だぞ?」
そうよねぇ。目が真っ赤になっていて、ふらついていたりするからね。おまけに妊婦だし。
「具合は悪くないし、正気よ」
と、涙目で言われてもねぇ、と思うよ。陛下だって。
それを確認してから、さっきの話の続きになったって事は、陛下も気になっていたのね。
「イブラヒムが黒幕だと?」
「陛下、貴方はあの男を知らないのよ」
と、椅子に座って2人だけで話しているが、聞こえる範囲内にイブラヒムも居るし、ニギャールだっているのよ。
特にイブラヒムは気が気じゃないよね。
だって…。ヒュッレムにさ。
何言われるか分からないじゃない。
口を開こうとした時に、イブラヒムにとっては救いの女神であり、妻であるハティジェが「兄上、ヒュッレム」と言って急いでやって来る。
イブラヒムはさぞかしホッとしたでしょうよ。
けれど、状況はあまり変わらない? 陛下が簡単に今あった出来事を伝える。
「サドゥカが、私の命を狙った」
そう言うと何とも言えない重たるい空気が暫く流れている。
「パルガル」
陛下が、パルガルと言って振り向いたのはイブラヒムだった。
「あの女は、母后とハティジェに仕えた。我が皇子たちの世話もした。ラヨシュの刺客がどのように後宮に?」
「マトラークチュが道端で出会い怪我をしていたので宮殿へ。私が後宮に入れました」
そう報告を聞いた陛下は、静かな声いう。
「尋問は自分でやれ。私も聞かせてもらう。陰謀に関わった者を全て洗い出せ。一人残らず、首を斬り落とす。全員だ」
そう、命令すると、イブラヒムはゆっくりとお辞儀をする。
早速、牢にいるサドゥカを尋問する。
んだど、もうこの人の歯をむき出した尋問方法は見飽きたわ。
何て言うか、見苦しい。
おまけに、手紙を渡したのがボンジュクの後はマトラークチュだと知ると、大声で何と言ったか。
「私は関係ない。知りません」
ですってー。こんな、大宰相いるのかな。
そして、呼び出されたマトラークチュ。何にも知らない彼は幸せいっぱい。
夢いっぱいだし、胸いっぱい。
手紙の入手経路を聞いてから、グーで殴りつけるイブラヒム。
「この愚か者。女ごときに翻弄されおって。あれは、ラヨシュからの手紙。あの女は陛下を狙う暗殺者だぞ」
その衝撃的な事実を聞いたマトラークチュはまだ信じられない。
けれど、イブラヒムはお得意の歯をむき出して怒鳴りつける。
「先ほど、短剣を突き付けた。陛下が危うかったのだぞ。私まで共犯になる所だ」
「俺は…知らなかったんだよ…」
あーっ、と言ってまたマトラークチュを殴るんだけど…。
これって、凄い八つ当たりだと思うんだけど。だって、本音を漏らしちゃっているんだよ?
「私まで、共犯になるところだった」って言ってるんだから。
とにかく、陛下に疑われたイブラヒムは焦燥で怒鳴り散らす様子がいつも以上に目立つなぁ。
陛下は、マトラークチュにも罰を与えると言いそれをイブラヒムが考えるのだ、と命令をする。
イブラヒムが考えたマトラークチュへの罰は、サドゥカを処刑せよ、との事だった。
これは…。キツイなぁ。
深夜。
人気のない港に一層のちっさい船に乗る2人。
サドゥカはうすうす感づいてはいるんだろうね。
大きな袋に入らせてマトラークチュは自分のマフラーで袋の口を縛る。
「生き延びるか、人魚になるかだ」
と、涙声で抱きかかえて海へ投げ入れる。
「神よ。アッラー…お許しください。苦しみと恥辱をぬぐいたまえ。助けてくれ、神よ」
そうして、サドゥカ…ううん。ビクトリアの処刑が行われたのだった。
でも、彼女は最後に、少しだけ…。
本当に少しだけど、マトラークチュを庇ったよね。
そこ、とても嬉しかったな。
さようなら、サドゥカ。
さて…。
イブラヒムから受けた仕打ちですが…。
ロクムを食べようとしているヒュッレムだったが、なかなか口へ運べない。
其処へ、昔の想い人であるレオが言う。
「アレクサンドラ、君は生きて。俺は死んだ身だ」
そう言って、ヒュッレムが持っていたロクムを受け取りまた一言。
「許してくれ、君を愛してた。ずっと…」
意を決して、毒の着いたロクムを口にしたレオは、瞬く間に口から吐血する。
大声をあげて泣きたいけれど、手で覆って何とか堪えているヒュッレム。
夢でもレオの死に顔に起きて、余程参っているように見えますね。
けれど、それはニギャールも同じ。
言いたいけど、自分の上司の命令には逆らえない…。
ワタクシだったら、もう一度彼女を信じてもいい、と思えるんだけどなぁ。
そんなニギャールをどうしても受け入れられないヒュッレムは外で待っている陛下の許へ。
ヒュッレムは陛下から贈られた見事な黒いアラブ馬に「愛(アシュク)」と名付けて、
仲良くお散歩なんですが…。
い、いいんですか?
妊婦さんが馬に乗っても。…しかも跨いでいたけれど。
ワタクシ、そっちの方が心配です。
そして、イブラヒム。
「美しい馬だ」
と突然ヒュッレムが陛下から頂いたアシュクを褒める。
「済んだことをはなしても誰のためにならんぞ」
そうイブラヒムは言うけれど、なんなのね。この態度。
「陛下に言わないの? 私を潰すんでしょ」
「言わぬ。…お前の為ではなく、陛下への忠誠心からだ。くだらぬことで、お心を乱したくない」
「いつか、お前は自分の流した血でおぼれ死ぬ。覚えておけ」
という所でこの回は終わり。
このイブラヒムは、権力を与えたらイカンでしょ。
というオンパレード。
自分のしでかしたことは全て「忘れた方がいい」とかなんとか。
そして、一番言いたいのが命を無駄にする設定はやめて欲しいな、という事。
いくら架空の人物とはいえ、後味悪いって。
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第2話「ラヨシュへの報復」
今回の物語は、イブラヒムの歩いているシーンからでした。
ハティジェは、自分が直ぐ近くにいるのに、通り過ぎてしまった事に心配している。
それに、母后さまは気のせいだと言うのに対して、マヒデブランはハティジェが正しいと
言い出したんだけど、マヒデブランは、何と言いますか、何かとすぐにヒュッレムの
せいにするので、本当に器の狭い女だよね、とついつい思ってしまう。
そこへ、スンビュルがやって来て、「母后さまがお食事に誘っていらっしゃいます」と呼び出しにきたけれど、ヒュッレムは一言だけ。
「失せろ」って発して行ってしまった。スンビュルとの間に何があったのだろう…?
まぁ、いいや。
家族と過ごす神聖な断食月を優先させた陛下は、後から出発しやすいように、と戦地に
一番近い北方のエディルネ宮殿に全員で来ていた。
既に先にイブラヒムは出発しているらしいです。流石働き者ですね。
(あ、断食月って、夜明けから日没まで水一滴も飲まずに、新月から新月への1か月を過ごすイスラム教の慣習のことですって。凄いですよね。)
最後の日没後の食事(イフタール)は断食を無事に終えた感謝を込めて盛大に祝われる。
エディルネ宮殿のギュル宦官は、ヒュッレムの好物のウズラのピラフを特別に用意する。
んん? どこでその情報を手に入れたのかしら?
しかーし。
デザートに出されたロクムを見て、ヒュッレムはレオを殺した状況をふと思い出してしまう。
相当のストレスよね。ヒュッレムにとっては。
そして、産気づくヒュッレムをみて、周りは途端に緊張の渦。
「皇子が…皇子が生まれる」って言った時のマヒデブランの顔はいいわ。
「何が皇子よ」と言った時の毒づきもね。
そうこうして、4度目にして初めて陛下がそばに控えてくれる出産に、ヒュッレムは嬉しさを隠しきれない~
そして陛下は、第四皇子に祖父帝バヤジトに倣って名付ける。
この時から命名式に、ムスタファがいるのよね。……大きくなったものだわ。
そして、ギュル宦官の手腕が気に入ったヒュッレムは帝都トプカプ宮へギュルを
連れ帰ることを、母后さまに願い出るとすんなりと許可が下りた。
母后さまもどうやらその働きぶりがお気に召したらしい。
良かったね、ギュル。
そして、トプカプ宮殿に戻ってきた母后さまご一行。
更にワタクシは、衝撃的な事実をここで知りました。
ギュルニハルがお役御免??
そ、そんな…バカな…。Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
そんな馬鹿なー!!!!!!
ギュルシャーの言葉にワタクシはくぎ付けになりました。
な、なんで…。
あぅあぅ(ノД`)・゜・。
突然母后さまの前で倒れたハティジェは懐妊していた。
けれど、イブラヒムを思うニギャールは複雑な心境よね。
その事をヒュッレムに報告して、先の事に許しを乞い謝り続けているニギャール。
それでも、ヒュッレムは「一度裏切れば何度でもやる」と耳を貸さない。
ワタクシだったら、このニギャールはもう1度だけ信じて側に置くんだけどなぁ。
だめなのかなぁ…。
その頃の遠征先の陛下。
イブラヒムが話しかけても何の返答もしない。漸く話したと思えば…。
何故か突然あの日の事を言い出した。
あの日、とは。あの日ですよ。
あ、の、日(*´ω`*)
ヒュッレムが1人イブラヒム邸へ行って、陛下がサドゥカに襲われた日。
ずっとくすぶっているものがあったのかなぁ。
「私が命を狙われた時、ヒュッレムといたな」
真剣な眼差しでイブラヒムに詰め寄る。
「私は生涯を陛下に…」
そう話しても、陛下はそういう事を聞きたいのではない、というカンジに聞こえるよ。
「ヒュッレムと何を?」
さぁ、困ったイブラヒム。
身から出た錆だけどね。
まさか、レオについてヒュッレムと言い合いをし、レオを殺害しましたー。
なんて言えないデショ。
さぁ、どうする? このピンチをどう脱出するのかしら?
次回、こうご期待。
と、言う訳で今回の物語のラストはイブラヒムでしたー。
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