スケッチしとこ

世界の巨匠の作品や動画をじ~っくり眺めてインスパイアさせていただき
自分のモノになったら、これって最高~

#怖い話5 山道に立っていたモノ

2015-01-31 17:00:00 | 怖話

怖い話その5

苦手な方はココをクリック(翌日の食べ物の絵をお楽しみください)

 

体験したマジ怖最強シリーズ第一弾!

さ、ファブリーズの準備はいいですか?

 

 

では、始まります

あの時は、まさかこんなことになるとは

全く思っていませんでした。

 

なぜ、

あの時間にあの道を通ったのか?

 

その後の出来事が強烈過ぎて

未だに忘れることができない話です。

 

 

深夜の帰り道。

車2台に分乗して

私は、

先頭の車の助手席に乗っていました。

 

阿蘇方面から市内へ。

 

県では有名な心霊スポットのA橋を渡り

T山を通って帰るのですが

 

T山は、普段から私が避けていたルートです。

自分で運転する時は、

そこは絶対に通らない。

 

何があるとか、そんな事はわかりませんが

 

「近づいてはいけない」と、

霊感が働いていたのでしょうか。

 

ただ、

その日はグループで行動していたし

私の意志とは関係なく、

帰るルートは決められており

助手席で、真っ暗な山道をひたすら見ておりました。

 

その頃のT山は、

夜はいっさい街灯はなく、

左手は山側で

右手は闇に包まれている。

 

(今は新道と大きなトンネルができてます)

 

 

 

長いゆるやかな上り坂の先は、

(恐らく)右側にカーブしているのだろうが

 

闇の中を走っているので

よく見えません。

 

ヘッドライトを上向きに、切り替えた時

 

 

 

それは視えた

 

 

場を白けさせるのは、悪いと思い

黙っておりましたが、

 

車が右カーブでハンドルをゆっくり切った時に

 

 

正面に視えていたソレは

 

 

 

運転席の窓の外に、移動していました。

 

 

マズいな・・

 

 

 

 

「今の、視た!?」

と、運転手のAが口を開きます。

 

私- 「うん・・」

A- 「ハンドル切った時に、正面に女の人の顔があった」

 

Aは霊感はない。

ただ、

霊感が強い人の近くにいると

一緒に視えてしまうことがある。

 

 

私は、

その女性の容姿や、表情まで視てしまった

という話をしたけれど、

 

表情が・・

 

 

明らかに良からぬモノだった

 

 

私- 「今、紙とペンを渡してくれたら描けると思う・・」

 

(人物画は想像にまかせますがヒドイものです)

 

 

Aのアパートまで、

気持ちが落ち着きませんでした。

 

 

 

後方車もしばらくして追いつき、

 

みんなでAの部屋に集まり

コタツに入り、ホッとしていたのもつかの間。

 

後方車に乗ってた連中が、

 

(小さな声で)「ねぇ、見た?あそこに女の子が立ってたよね・・」

と、話し始めたのです。

 

「白いワンピースの子」

 

「あんな真夜中に、一人でって変だよね・・」

 

と、口々に見たことを話す。

 

後方車は、

道の正面に佇んでいたソレを見て

パニックを起こした運転手Bが、

猛スピードでカーブを走ったらしい。

 

みんなの話から

ソレを見た場所などは同じと推測されました。

 

B- 「アレは危ない・・。

立ってたけど

 

居てはいけないモノだよ・・。」

 

 

いつもは、ふざけた事を言って笑わせるBでさえ

弱気な発言をする。

 

(Bは霊感があったように思う)

 

全員が見たと言っているが、

誰も 『生きている人』

とは言わない。

 

霊感がみんなあるわけではないのに、

視えていた。

 

アレは、視えてはいけないモノ・・

 

 

みんな揃って話しをし

恐怖を共有したことと、

コタツで身体が温まったこともあり

 

空気が和んだ瞬間、

 

 

 

 

 

トン!トン!トン!トン!

 

 

ドアをはっきりとノックする音に

みんなの視線が張り付く。

 

今は、

 

人が訪ねて来るような時間ではない。

 

いつも集まる連中は、

みんなここに揃っている。

 

 

集まった人数にしては、深夜なので

騒いでもおらず

話が話だけに、静かにしていたはず。

 

その音は、

全員を沈黙させるには十分だった。

 

それぞれに顔を見合わせ

Aの知り合いではないか?という顔をしたのだろうか

 

A- 「こんな時間に訪ねてくるって、

(誰か)わからんけど

見てくるわ」

 

『ドアを開けてはいけない』

 

という、言葉が出てこなかった。

 

あの時、

開けなかったら・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

Aは、その後

体調を崩し高熱が続き

仕事も辞め、実家へ戻り

入院していたそうです。

 

 

ドアを開けて、

 

Aは何を見たのでしょうか。


#怖い話4 霊の通る部屋

2014-12-01 17:00:00 | 怖話

怖い話その4

苦手な方はココをクリック(翌日の爽やかな絵をお楽しみください)

 

身の毛もよだつ話

ばっちこ~い!の方はスクロール・プリーズ

 

では、始まります

 (ちょっと笑える怖い話)

 

俺は小さい頃から霊感が強く

いわゆる 『感じる人』 だ。

 

前回の話にあるように 

幸か不幸か、視えない。

 

大学を卒業し、

一人暮らしをする中で

忘れられない部屋がある。

 

最初にその部屋を見に行った時に

異様な気配は、ドアを開ける前から『感じていた』んだ。

 

気のせい、と気持ちを振り払ってドアを開けると

「なんだ?この匂い・・」

 

まるで、猫の死がいのような

嫌な匂いが玄関に漂っている。

 

しばらく、匂いの元を探してみたが

 

わからない。

 

Gの死がいかなぁ・・

 

さて、肝心の部屋だが

2LDKで思ったより一つ一つの部屋は広い。

 

リビングに入り、ぎょっとする。

 

壁一面に、

カッターで切り付けられたような傷が

無数にある。

 

なんで・・?

 

 

よく見ると、

台所の備え付けの電気のカサは割れているし

風呂場を覗くと

シャワーホースの首がハサミで切られたように

ヘッドが転がっていた。

 

すぐに、管理人に見てもらい

入居するまでには直しておく、と言われる。

 

壁紙も張り替えてくれるそうだ。

 

「この部屋は、家内が引き渡し時に見たから・・

私は最後のチェックはしていないから・・」

もごもごと言う管理人さん。

 

(この管理人の奥さんだが

数年後に、近くの木に首を吊っていたのを発見されることになる)

 

俺は、

急ぎで引っ越しをする必要があり

他の部屋を選ぶ時間はなかった。

 

入居前に、バルサンを焚く。

 

まぁ、気休めって感じかな。

 

とにかく、

俺は視えないので (笑)

 

それに、

霊の対処法はバッチリ (#3 憑いてきた霊参照)

 

 

その考えが甘いことに気付くのは

あまり時間はかからなかった。

 

 

眠れない。

 

この新しい部屋に入居してから、

夜、どんなに疲れていても眠れない。

夜中まで寝返りを打ち続け

朝方、ようやく眠る。

 

平日がそんな感じなので

休みの日は、日中眠り続け

起きてもまだ寝ているような感覚になるのだ。

 

 

流石に数か月続くと

仕事にも支障が出てくる。

気のせいか、怒られることも多くなった。 

 

いつも疲れている。

 

くっそ。

 

原因を探ることにした。

 

 

どうやら、

寝てる部屋のベッド横の壁 (張り替えた壁ではない)から

何かを『感じる』のだ。

 

ベッドを反対側に移動してみたが、

効果なし。不眠症は絶好調だ。

 

この壁・・

何かが通ってる感じがする。

 

単独犯ではない。

あれ?

複数犯じゃないか、お前ら。

多勢に無勢とは相当卑怯だな。

 

 

こいつら、俺が寝てる時に集団でどんちゃんやってる感じか。

 

いい加減、人の安眠妨害するんじゃねーっての。

壁から出入りしやがって

どこでもドアか。

 

どうしたもんかと

ジッと、壁を見ていると

 

閃いた。

 

 

 

壁 = ドア を

塞げば、いいんじゃね?

 

 

溜まりにたまった俺。

もう誰にも止められない。

 

あいつら見とけよ。

 

 

ドン引きするようなヤツがいいかと

同僚から2次オタのポスターを借りてくる。

 

ドーンと設置。

 

 

 

夜、寝る前に

ポスターの彼女が笑いかけてる。

 

俺もつい、苦笑いするし。

 

でね、

ウソのように眠れる俺。

やった。

 

勝手に人の部屋を行き来してたヤツらよ

ざま~

2次オタ最高~

 

ところで、

冷静になってみると

完全に痛(イタ)部屋になっている。

 

違う意味で、訪ねて来た人が静かに引くこと

間違いなしである。

 

しばらくして、本棚を置いて壁を塞ぐ。

タペストリーとかでもいいようだ。

ポスターは返した。

 

 

それから、後から知ったのだが。

以前の住人は若い夫婦だったらしく

ケンカが絶えなかったそうだ。

 

 

そして、

俺は今でもその部屋に住んでいる。


#怖い話3 憑いてきた霊

2014-11-07 14:14:03 | 怖話

怖話その3

苦手な方は、翌日へ

 

今日は特別なヤツを1つ

 

夜は読まない方がいいかも

そして、鏡を見ない方がいいかも・・

 

では、始まります

(ちょっと笑える怖い話)

 

俺が大学生の頃の話だ。

 

歳の離れた兄の所から

大学まで通っていた。

 

兄は出張が多く、週の数日は留守にする。

 

なので、

時々帰ってくる兄さえ気にならなければ

心地良い大学生活を満喫していたってとこだ。

 

ある日、

福岡の友人に会いに、日帰りすることに。

 

日の暮れた頃に帰宅したが

なんだか、カラダの調子が悪い。

 

俺は子供の頃から霊感が強く

いわゆる『感じる人』だ。

 

幸か不幸か、視えない。

 

憑いた時は、鏡を見ればわかる。

 

自分の顔なんだけど、

違う顔に『感じる』

それに、

カラダが妙に重い。

動物の霊の時は、頭が痛くなるが

今回は人の霊だ。

 

「博多駅で拾っちゃったかな・・」

 

兄が突然 帰宅した音に、

グッタリとした俺がビクついた。

 

「ただいま・・

あれ?どうしたん

その顔って・・・」

 

兄は子供の頃から、まったく霊感がなく

いわゆる『普通の人』だ。

 

小さい頃から俺を見ているので

憑かれたのはわかるらしい

 

 

「あぁ。いつものか。

久しぶりに見るな、そのグッタリした顔。

まぁ、ここ数年一緒には暮らしてなかったからな・・」

 

と、

ニヤニヤしている。

 

ムカつくが、祓う方法なんて知らねーし。

 

居候の身の俺が夕食を担当しているので

簡単な食事を用意して

サッさと寝ることにした。

 

なんで、俺だけなんだよ

同じ兄弟なのに、兄ちゃんはどうもないって

毎回 おかしくね!?

 

 

 

翌朝は

— 3日後に帰る。洗濯よろしく! 兄

と、メモ書きが残されていた。

 

ちっ、と舌打ちしながらも

昨夜の後片付けや洗濯をして、大学へ。

 

それから、

気づけば、カラダの不調はなく

いつもより絶好調だった。

 

知らない間に、抜けたかな・・

 

人混みで、見失ったりすることもあるしな・・

 

3日後に兄が遅くに帰宅したが、

妙に元気がない。

 

俺 「夕食準備してるよ。ちょっと大丈夫?」

 

兄 「おぉ。なんだかずっとカラダが重くてな。風邪でもひいたかな・・」

 

兄の顔をガン見し、確信した。

 

 

『こいつ、憑かれてる』

 

 

いつもと、立場が逆になった俺は

めちゃめちゃ嬉しくて仕方がない。

ゲッソリしている兄を肴に、一杯やりたい気分だ。

 

その頃未成年だったので、飲んでないが。

 

ニヤニヤしながら、

ご飯をよそってやり、3日間の悲運話を聞きながら

正面に座った兄の顔を眺めていた。

 

兄が、

 

 

 

 

 

 

みるみる元気になっていく。

 

俺は、

 

 

 

 

 

だんだん 頭が下がってきた。

カラダが重い・・

 

 

「え?ちょ、おま・・まじかよ・・」

 

慌てて鏡を見て、確信する。

 

 

こっちに戻ってきやがったー!

 

腹立つ俺!

 

台所の塩ビンを掴むと、玄関外へ直行。

 

「ムカつく!あほじゃね!!

お前、兄貴に憑いてたんかよ!

そのまま憑いてろよ、ばか!

死ね、くそ!!

何考えてんだ、あぁ!?

お前DQNか!バカじゃね!!」

 

肩や頭に、塩を振りかけながら

ブチブチと唸っていたら

 

すーッと、カラダが軽くなった。

 

 

 

塩と文句で撃退することを知った瞬間だった


#怖い話2 病院の騒がしい霊たち

2014-10-22 10:52:50 | 怖話

怖話が苦手~

の方は、申し訳ないです

すっ飛ばして 次の日のこちらへ~

 

では、

始まります

 

 

 

一時期、霊と遭遇する機会が多かったことがある

 

病院へ通っていた時で

仕事が終わって、帰宅し

ひと眠りした後に、病院へ行く

 

その頃の病院は

家族は入れるよう、大病院の奥の入口は

夜中でもドアが開くのだった

 

 

1時か、

2時か・・・

 

よく覚えていない

 

駐車場に車を停め

重たいドアを開く

 

長い通路があり、突き当りまでは

 

一切

 

灯りはない

 

 

その通路

昼間は売店があったり

入院患者の訪問者や、

通院している人たちなどがいる

にぎやかな場所だが

 

 

夜中は、

 

自分の足音だけが響いていく

 

 

 

通路半ばを過ぎたころ

 

 

きた

 

 

 

 

 

遠く先の正面に行くと

T字の通路にぶつかっており

右に曲がると自販機が並んでいる通路にでる

 

その自販機のぼやっとした灯りまで

 

自分のいる通路は

とにかく

暗いのだ

 

誰もいないはずなのに

 

自分の後ろに

 

 

人々の喧噪が聴こえる

 

 

昼間のそれのように

 

 

騒がしい

 

 

 

背中に

笑い声や話し声

色んな音がたくさん響いている

 

 

正面のT字の通路まで行ったら

 

 

振り返ってやる

 

 

ったくもう、

勘弁して・・・

 

 

足早にT字へたどり着いた瞬間、

振り向いた

 

 

 

 

 

シン!

 

 

 

 

音が一瞬で止む

 

 

だ・・・

 

 

 

 

(だるまさんがころんだ?)

 

 

 

自販機の灯りをぼんやり見て

先のエレベーターへと

何事もなかったかのように歩きましたわ

 

 

********

 

おまけ

 

この大病院

エレベーターが2基ありまして

 

この夜中はいないのですが

昼間に何度か、お会いした霊がおります

 

最初、見た時はこんな感じで反応

 

でも、

何もしないし

 

いつも隅っこに背中を向けてる

 

パジャマ姿だったので

元は入院されていた方かもですね

 

夜中にビックリさせないように

気を遣ってもらってたかも~

 


#怖い話 中古車を買ったら・・

2014-10-20 20:14:22 | 怖話

怖話ファンの方、お待たせしました

苦手な方もいらっしゃるかと思われますので

すっ飛ばしたい方は次の日の こちら

 

 

********

では、始まります

 

怖話 その1

 

幼少期に、度々それは聞かされた、

父から聞いた話

 

(カッコ内は、私からの位置づけ)

 

 

父がまだ母と付き合っていた時の話

 

大学を卒業し

仕事で安い給料を蓄え、

初めて車を購入することになった

 

 

もちろん、中古車。

 

店員に勧められるままに買い求め

 

早速、彼女(母)の家へ

 

 

 

あいにくと、

外出していたらしく

彼女のお母さん(祖母)が対応してくれたそうだ

 

ちょっと誇らしげな父は

 

とにかく、

 

買ったばかりの車を

誰かに見てほしくてたまらない

 

家の前の道に止めた車

 

父と彼女のお母さん(祖母)が近づいていく

 

じっと、

その中古車をしばらく、見ていたが

 

 

そっと

 

「あぁ、Sさん(父の名前)。

この車はいけませんわ

 

 

影がありません

 

 

 

足元を見ると

 

自分たちの影はあるのに

 

 

車の影はなかったらしい

 

 

 

 

 

 

時々、

父は私たちに

 

その話を繰り返し、

 

「その後、すぐに違う車に取り換えてもらったよ

 

 

義母さんは、

 

本当に怖い人だなぁと思った」 

と。