シーサイド発

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[終]パトリック・メルローズ #5「アット・ラスト」

2019年02月06日 22時41分00秒 | ヒューマンドラマ
#5[最終話]「アット・ラスト」
ベネディクト・カンバーバッチ,ジェニファー・ジェイソン・リー,ヒューゴ・ウィーヴィング,アンナ・マデリー,ブライス・ダナー
メーカー情報なし


Patric Melrose #5 At Last
[最終話]

 2005年4月、ロンドン。尊厳死を望んでいたエレノアが亡くなり、彼女の葬儀が営まれる。アルコール依存症の治療に専念するため、最愛の妻や子どもたちと別れて暮らしていたパトリックは、その葬儀で家族や知人と再会を果たす。葬儀の中、自らの過去と改めて向き合った彼は、最期まで理解し合えなかった母との関係や幼少期、そして現在の自分を見つめ直す。
▼以下、ネタバレあらすじです

 母エレノアはスイスに行く直前に考えを変え、苛立ったパトリックはまた酒に手を出してしまう。パトリックはジュリアとの関係も続けていて、いつも酔い潰れていた。荷物を取りに家に帰っても妻メアリーとはケンカするばかりで、子供たちともロクに会えずにいた。震えに汗、幻覚を伴う“振戦せん妄”を引き起こした彼は病院に搬送されながら、死にたいと思っていた。ある時、患者のベッキーから妹の家に誘われたパトリックは病院を抜けだして会いに行く。タクシーの運転手から1カ月もすれば何考えてた?と思えると言われ、気を変えて病院に戻る。戻るとセラピー仲間たちから拍手を送られるのだった。

 南フランスの別荘でメアリーは義母エレノアからある手紙を見せられる。子供の頃にこの家に宿泊した女性が心に深い傷を負っていて、不幸せでお酒やうつに苦しんでいた。それをエレノアのせいだと書かれていたのだ。デヴィッドからイタズラされたと書かれているのにエレノアは、夫に限ってそれはないと言い張るばかりで怪しんだこともないという。夫は暴君になることもあったが、息子を守るために必死に頑張ったと主張する。

 それでメアリーは義父との間に起きたことをエレノアに話すべきだとパトリックに頼む。パトリックは子どもの頃に父からレイプされたと母に打ち明ける。すると母は私も同じだと言うのだった。現在、パトリックは弔辞で母への言葉を言おうとして取り乱してしまう。母は父が何をしてたか知っていたのに子供を守らなかったと怒りがこみ上げていた。火葬の間、病院に入院していた頃にセラピーで自殺を考えた頻度について会話したことを思い返す。

 エレノアの葬儀で「デヴィッドがこの場にいたら楽しんでいた。欠陥のある親だがユーモアがあった」というニコラスにパトリックは「近親相姦は笑えない」と言い放つ。父の代弁者のような彼に息がつまる思いをしたパトリックは外に出て、病院にいた頃を思い返す。追悼式で絡まれたニコラスは頭に血が上って心臓発作を起こして搬送される。一緒に帰ろうと息子のロバートに誘われたパトリックが断ると「気は変えるためにある」とロバートから告げられる。

 その後、アネットからニコラスは搬送中に亡くなったと連絡が入る。エレノアは母親として欠点もあったけど、責めを負うべき人こそ哀れみが必要な時もあると言われる。パトリックは気を変えて子どもたちに会いに行くと電話をかける。子供時代のパトリックは、父から逃れるためバスルームに閉じこもったが、「嫌だ。言うことは聞かない。あんなことするべきじゃない」ときっぱり告げていた。すると父は「そうだな」と言ってやめたのだった。それを思い出したパトリックは家族に会うために部屋を出る。[完]

パトリックがどのようにして父親からの性的虐待に終止符を打ったのか気になっていましたが、きっぱり嫌だと言っていたんですね。そしてエレノアに手紙を送っていたのはきっとニコラスの娘なのでしょうね。そりゃ守ってくれなかった父親と険悪にもなるはずだわ。そんなニコラスもバチが当たったのか、エレノアの葬儀で死ぬとは。長年苦しみ抜いたパトリックに希望を見出してくれたのは家族だったはず。リハビリもやり遂げ、家族に会うためひたすら頑張ったパトリックが別の女に逃げなくて良かった。今後の彼の未来は明るいかも知れないと思えた。

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パトリック・メルローズ5: アット・ラスト
Edward St Aubyn,国弘 喜美代,手嶋 由美子
早川書房


視聴環境:スターチャンネル



©︎2009 シーサイド発


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