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Medici:Masters of Florence Season 1 #1 Original Sin
1429年フィレンツェ、銀行業で一族の繁栄を築いたジョヴァンニ・デ・メディチが亡くなり、教皇やメディチ一族らが葬儀に参列する。息子のコジモは父が殺されたと主張し、アルヴィッツィを疑っていた。そんな中、リナルド・アルヴィッツィから呼び出されたコジモはシニョリーア(政庁)の伝統と秩序を守って倣え、歯向かえばメディチ家は毛織物工場に逆戻りだと脅しを受ける。
▼以下、ネタバレあらすじです
20年前、ローマ教皇アレクサンデル5世が崩御した知らせを受け、ジョヴァンニは息子たちを連れてすぐにローマへ発つ。大聖堂を完成させるためには芸術家や建築家ではなく必要な資源を揃える力、つまり富がある者だとコジモに教える。ローマ、アヴィニョンとナポリに分裂し対立が続く教会を統一すべく、枢機卿たちの票を買い集めようと動く。元海賊との噂もあるバルダッサーレ・コッサ枢機卿を教皇を据えようという企みだった。コッサが教皇になればメディチ家は教皇庁御用達の銀行になるからだ。
高利貸しと言われてきたが、商取引と信用貸しで利益を生み、恵まれない者に機会を与えるとジョヴァンニは理想を掲げる。ジョヴァンニはコジモとロレンツォをローマに送り競わせようとする。ロレンツォは票の買収に奔走するが、コジモが興味を持っていたのは芸術だった。コジモは芸術家のドナテッロと出会いアトリエに案内される。人間の美を描けば神の美に近づけるという彼の理念に感化され、絵を描き始める。そしてモデルのビアンカの美しさに魅了されていく。ロレンツォが金で次々と票を取り付けていく一方で、コジモはビアンカと深い仲になっていき逢瀬を重ねる。
買収に耳を貸さない者もいて選挙工作が上手くいかず、アルヴィッツィも賄賂をばら撒いていた。そんな中、コジモは賄賂なしで教会の統一を訴え票を取り付ける。オルシーニ枢機卿を説得できれば風向きが変わるところ、コジモは青年との同性愛を知る。そしてコンクラーベが始まるとオルシーニ枢機卿の食事にメモを忍ばせる。結果、コッサが教皇に選出されヨハネス23世として即位する。ビアンカの存在を知ったジョヴァンニは、教皇庁にドナテッロのアトリエに踏み込ませる。ビアンカは姿を消してしまうが、実は買収されたのだった。
そして、20年間の修行を経てコジモは亡き父の跡を継いで、フィレンツェのシニョリーアのメンバーになる。そんな中、ミラノ公ヴィスコンティがルッカに傭兵部隊を派遣したと報せが届く。コジモが最初に下さなければならない決断は、戦争への賛否だった。アルヴィッツィ家はミラノと戦争を始めるためシニョリーアでの投票に動いていた。ロレンツォはアルヴィッツィ家が父を毒殺したと見ていて、いま対抗しなければ抑え込む機会はないとコジモに助言。
そんな中、ジョヴァンニを解剖を担当した医者が毒殺を金貨100枚で口をつぐむと要求してくる。マルコは彼が永遠につきまとうと助言するがコジモは殺しを認めない。コジモは、アルヴィッツィ家は戦争を繰り返すことで力を維持してきた、戦争は間違いだと異議を唱える。結局、投票に持ち込まれてしまう。マルコは医者を始末し、黙る気はないから殺したとコジモに報告する。そしてアルヴィッツィ家はミラノへ出陣する。
<登場人物>
◆ジョヴァンニ・ディ・ビッチ・デ・メディチ(ダスティン・ホフマン)/毛織物工場で働いていたが銀行業でメディチ家の繁栄を築いた
◆コジモ・デ・メディチ(リチャード・マッデン)/ジョヴァンニの長男
◆ロレンツォ・ディ・ジョヴァンニ・デ・メディチ(スチュアート・マーティン)/ジョヴァンニの次男
◆コンテッシーナ・デ・バルディ(アナベル・スコーリー)/コジモの妻で銀行家のバルディ家から嫁いだ
◆ピエロ・ディ・コジモ・デ・メディチ(アレッサンドロ・スペルドゥーティ)/コジモの長男で文学青年
◆マルコ・ヴェロ(グイド・カプリノ)/コジモに仕えていて汚れ仕事専門
◆リナルド・アルヴィッツィ(レックス・シャープネル)/敵対するアルヴィッツィ家の長
◆ドナテッロ/芸術家。のちにブロンズの「ダヴィデ像」を製作する彫刻家
◇ルクレツィア/ピエロの妻
◇ビアンカ/絵のモデルでコジモの恋人。元は洗濯女
1年以上も前にHuluで配信が決まっていましたが、ようやく本日より配信開始です。
メディチ家というと最盛期のロレンツォ(ピエロの息子)の時代を描かれることが多いですが、ジョヴァンニやコジモの時代から見せてくれるのでとても楽しみにしていました。
ダスティン・ホフマンにリチャード・マッデンという豪華キャスト!特にジョヴァンニははまり役だと思う。毛織物工場からどうやって財をなして銀行業を始められたんでしょうね。教皇庁の御用達の銀行になれば安泰という考えのもと、元海賊とも噂がある人物を教皇にしてしまうとかギャンブラーだなぁ。失敗していたら破産寸前だったんじゃないの?商才があるからこそメディチ家を繁栄させた訳だけど。
息子のコジモは芸術が興味があったのも知らなかった。ブロンズのダヴィデ像の作者ドナテッロとも出会っていたんですね〜。
メディチ家は著名な芸術家や建築家を支援していたことでも有名なので、それらの人物の登場も楽しみです。そしてフィレンツェの美しい街並みもセットで有難いドラマ。またイタリアに行きたくなります。
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ジョイア・モーリ,石鍋 真澄
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河出書房新社
視聴環境:hulu
*執筆当時の情報であり現在掲載されているかはご自身でご確認ください
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