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海外ドラマのあらすじをネタバレでレビュー!ゲーム・オブ・スローンズ、ウォーキングデッド、アメコミなど

デヴィッド・フィンチャー「マインドハンター」シーズン2

2019年09月03日 22時47分57秒 | クライム・サスペンスドラマ
Mindhunter (Original TV Series Soundtrack)
Jason Hill
Editions Milan Music


【Netflixオリジナル】Mindhunter Season 2

 行動科学課で大々的な組織変更が行われ、本部からテッド・ガン(マイケル・サーヴェリス)が所長として着任する。単独でエド・ケンパーに面会して以来見舞われるようになったパニック発作に苦しむホールデン。ウェンディは次のターゲットに黒人シリアルキラーのウィリアム・H・ハンスを選ぶ。
▼以下、ネタバレあらすじです

 そんな中、ホールデンは記録の改ざんで元のテープを業務査察室に送ったのはグレッグだと見抜く。テッドが手を回し査察室の調査は打ち切られる。更に彼は方法の確立にスピードを求め、調査員に書記、技術者を増員する。ホールデンはケンパーにハグされてパニック発作を起こしたとウェンディに相談する。兆候に注意してストレスを制御するよう意見される。シェパード所長の引退セレモニーが開かれる。ホールデンがスピーチするとシェパードは席を立ってしまう。実は円満退職ではなくホールデンのせいで辞職を迫られていたのだった。それを告げられたホールデンは発作を起こしてしまう。

 自らを“BTK”Bind(縛る)Torture(拷問)Kill(殺す)と名乗るシリアルキラーの捜査を始めたビルは、目撃者のケヴィンから犯人は身なりがよく穏やかだったと聞き出す。BTKは学習し過去の殺人鬼を模倣していると睨む。BTKの犯人像を掴むため、収監中の殺人犯"サムの息子"に面会したビルとホールデンは、彼から意外な告白を聞かされる。犬や悪魔の声は聞こえず作り話だと認めたのだ。毎晩ドライブして獲物を捜し、現場に舞い戻り思い出に浸ったのだ。そんな中、ビルの妻が担当する不動産物件で死体が発見され、スペンサー刑事が訪ねてくる。

 ビルの身辺で凄惨な事件が起こる。公園でいなくなった幼児が磔刑にされたのだ。不安がる住人は事件の詳細を気にかける。ビルはカルトとは無関係で、スペンサー刑事は捜査に全力を尽くしていると話す。一方、2人の服役囚に面会するためアトランタに向かったホールデンは、ある申し出を受け興味を掻き立てられる。日常行動の中で黒人児童が失踪。目撃者はなく、ほとんどが男児だった。遺体を洗ったり、口に下着が詰められていたり何人かは絞殺されていた。ホールデンは連続殺人だと考えるが、地元警察はアトランタで毎年8〜10人の子供が殺されていて珍しくないと見解していた。バーニーと共に服役囚のピアースとハンスから話を聞くが、ホールデンは興味を失っていた。

 少年28人を殺した殺人鬼“キャンディマン”ことディーン・コールを殺したE・ウェイン・ヘンリーJrを研究することになったチーム。キャンディマンの手下だったヘンリーとデヴィッドは酒かドラッグを餌に少年を連れてくる役割をしていた。獲物から案内役そして共犯者になり、最終的には報復者になったのだ。グレッグと共に初めて聞き取り調査を行ったウェンディは、現場の仕事に手応えを感じる。ヘンリーはホモと呼ばれることを嫌がりレイプや拷問、殺人も否定し傍観者という立場を強調する。そんな中、アトランタで少年の誘拐事件が発生し、ホールデンとビルが派遣される。犯人は強迫観念があり20代後半の黒人男性、ヘベフィリアで連続殺人だとプロファイリングする。だが誘拐犯から電話がなく公安委員長はFBIの介入を拒否する。殺人鬼の話は市政に響くというのが実情だった。

 一方、スペンサー刑事が息子ブライアンを聴取することになり急いで戻ったビルは衝撃の事実を知らされる。ブライアンが年上の少年たちを物件に引き入れ、少年たちが誤って幼児を窒息死させてしまった。磔の案はブライアンだった。ブライアンは直接関わっていないため罪に問われないことになった。だが精神鑑定を受けることを求められる。

 そんな中、チームはヘンリーの聞き取り調査を経てアドリブが有効だと打ち立てる。ホールデンは切望していたチャールズ・マンソンとの面会が決まる。教養に乏しい前科者のマンソンがどうやって若者たちに殺人させたかが焦点だった。その前にケンパーに面会し、犯行現場に戻ったのは「殺した時の昂りを感じれるから」だと聞く。マンソンとの面会中に、家族の悲劇憎しむビルの苛立ちが爆発する。その怒りは自身への怒りをぶつけていると指摘されたビルは面会を中断して出て行ってしまう。

 ウェンディはバーテンのケイと付き合い始める。ホールデンは残ってテックスに面会し、マンソンは考えを植え付けるのが巧いと聞き出す。マンソンは手を汚すのを避け全部終わった後で現れた。「出来るだけ残酷にやれ、全員殺せ」と指示していた。テックスはマンソンの声に従い妊婦までも殺した。マンソンとテックスの主張は食い違うが根拠は乏しい。マンソンと信者の関係はコールとヘンリーに似ていた。ヘルタースケルターの意義は統率を保つためで、信者は従順で孤独な若者で潜在的に異常を感じている者と結論づける。

 テッドのパーティで行動科学課を売り込むビルとウェンディ。ホールデンの話は場を退屈させる。そんな中、アトランタで13人目の被害者が出る。FBI上層部から正式にアトランタに派遣された行動科学課が、児童失踪および殺人事件の捜査に加わる。先にアトランタに派遣されたホールデンは、「遺体を置く」という犯人からの電話は犯人からとは限らないと主張し、KKKと睨む警察署長と意見が対立する。

 ウェンディとグレッグはポール・ベイトソンの聞き取り調査を行う。ゴミ袋詰め殺人で犯人が実験していた可能性を追求したウェンディだったが、彼は犯行を否定し犯人はストレートの男だと主張する。一方、ブライアンはまたおねしょをするようになり幼児退行するようになった。トラウマが原因だと薬を処方される。接待に駆り出されたジムだったがブライアンの奇妙な行動を知らされる。その後、ビルがアトランタに合流し、犯人が戻りそうな場所に捜索範囲を絞る方向性を打ち出す。そんな中、犯行現場近くで失踪者3人の遺体が発見され、雑誌に付着していた指紋から容疑者が浮上。

 ホールデンたちは判事から令状を取り容疑者を逮捕する。彼は白人の配管工でホールデンのプロファイリングに当てはまらない。本人は森でマスをかいていただけと主張。その間に新たな死体が発見される。捜査が行き詰まる中、犯行現場に十字架を置いて追悼し、犯人を誘き出そうと提案するホールデン。被害者同士に接点があったと判明する中、爆発事件で子供3名が犠牲になる。市民はKKKの犯行だと訴えて聞く耳を持たず、市長が非難を浴びる。母親たちの行進に合わせ十字架を立てる一方で新たな遺体が発見される。一方、ビルの家族は一層厳しく監視され、ウェンディは聞き取り調査より分析に力を発揮して欲しいと言われ、自分の役割に不満を募らせる。

 疲弊しつつ悩みつつも、息子を理解しようと努めるビル。恋に悩み距離を置くウェンディ。シナトラのコンサートで警備ボランティアを募り、犯人を絞り込もうと提案するホールデン。だが煩多な手続きに阻まれ、容疑者を絞り込めず苛立つ。ビルが白人容疑者を尋問している間に20人目の被害者が発見される。更に繊維が見つかったことを報道されてしまい、次の死体の手口が変わってしまう。そこで川岸に遺棄すると睨み、橋を見張ることにする。ついに28人目の被害者にまで上り、張り込みは最終夜を迎える。川で水音が上がった後に走り去ろうとしたウェイン・ウィリアムズを逮捕する。

 川から死体が上がらず、その場はウェインを解放する。ようやく下流で死体があがりビルが呼び戻される。レコード契約のチラシで子供を誘いさらっていたと分かりホールデンは本ボシだと確信。犠牲者と容疑者をつなぐ物的証拠はないが、特例により監視が許可される。ウェインを逮捕するが、ポリグラフをパスし釈放される。ところが新聞に氏名をリークされてしまう。だが、ウェインは世間をあおるかのように、緊迫する状況を驚くひどく狡猾に操り、警察を翻弄する。

 そんな中、父親が南米へのチャーター機を手配したことが判明。ついに検事はウェイン逮捕に踏み切る。寝室の繊維が14人の犠牲者と一致し、司法省に説得され検事は被害者ケイターとペインの立件を認めたのだ。一方で小児性愛者の63歳の黒人男性の押収品に黒人の子供の写真があったが、警察が白人のみと記録し情報を隠していたことが判明する。捜査が休止され帰宅したビルだったが、妻子と荷物が消えていた。残り27件の子供の事件では起訴されず、特別捜査班は解散されたと知りショックを受けるホールデン。カンザスシティではBTKが戦利品を使って窒息プレイする。

「フリンジ」のセプテンバーことマイケル・カーヴェリスも参戦し、早くもアナ・トーヴと再共演でした。彼がチームのボスになったことで随分と有利に動けるようになったのは良かった。
BTKキラーとの対決が見られるかと思いきや、依然捜査は進まず。ウェインやマンソン&テックスの面会は実に面白かった。それにマンソンにかなり酷似してましたねぇ。
ちょうど公開されている「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」でもマンソンファミリーの話が出てくるので、なんてタイムリーなんだと思った。
今シーズンは“アトランタの黒人児童連続殺人”に焦点が当てられました。
ホールデンのプロファイリングは合っているのに、こうも容疑者を絞り込めなかったのは地域の特性があったとも言えますね。何人も行方不明になっているのに連続殺人とは認めない地元警察。
結局は大人に対する殺人2件のみ立件され、子供の事件は未だに未解決ですよ。。その後、子供の誘拐は止まったそうですが、母親たちはやり切れないだろうなぁ。
ビルの息子の事件も衝撃だった。あの子は養子だそうだけど、ちょっとヤバめな感じ。さらには妻子が出て行ってしまった。
ホールデンのパニック発作も心配。また肝心な時に発作でも起こしたら。
シーズン3こそはBTKとの対決が見られるんでしょうか!?

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マインドハンター──FBI連続殺人プロファイリング班 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
井坂 清
早川書房


視聴環境:Netflix



©︎2009 シーサイド発


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