
夕飯は「P」へ食べに出かけた。
7時近かったので、店は混んでいると思ったが、意外にもガラガラだった。
何を注文するのか―
というときに事件が起きた。
ワタシの発した一言が、ダンナの逆鱗?に触れたのだ。
と思ってる。
一言と言っても、言い方の問題だ。
「まだ、メニュー見てないもん」
この一言である。
この言い方一つで、ダンナが怒った。
怒ったというより、「コワい」と思われたらしい。
その後はダンナはワタシと話すらしなくなった。
こっちもそれが分かったので、同じく話をしなかった。
ワタシの言い方がいけなかったと思うけど、なぜそんなことで黙ってしまうのかがわからない。
そこまでされなくてはいけないようなことなのか?
「言い方がコワいな」
ぐらいにはできなかったのか?
そうでなきゃ、気まずい気持ちになるだけ損だ。
どうせ一緒に暮らしていくのなら、楽しく気楽に暮らしたい。
少なくとも、今夜の一言は自分では普通に言ったつもりだった。
でも、結果として、ダンナの気分を害したのなら悪かったと思う。
言い方がきつかったのだろう。
これって相手の受け取り方だからどうしようもない。
一度発した言葉は元には戻せない。
これじゃ、コワくて話ができないよ。
言い方が悪いと言われるのなら、もう喋ることもできないもん。
そうでしょ?
きっとワタシには思いやりがないんだね。
言い方が強いけど、悪気はない。
誤解されやすいかもしれない。
私たち夫婦は気持ちのすれ違いが多い。
気持ちが通じ合ってないのだ。
そう思うことが今までも山のようにある。
これは絶対にかみ合うことのない運命なんだと思うことがある。
それを乗り越えて今日まで来たことは奇蹟である。
もうとっくに別れていてもおかしくないからだ。
かみ合わない気持ちとかみ合えない運命。
それでも夫婦と呼べるのだろうか?
そんなにワタシのことがイヤなのだったら……。
相手のイヤな部分も受けとめる心。
イヤなところも愛おしいと思える心。
それが本当の夫婦なのだろうか?
明日は長男を迎えに行く。
こんな状態じゃ気まずい雰囲気で耐えられない。
まさか!
2時間黙りこくって行くのだろうか?
想像するだけで……。