東京Fancy Free Life♪

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デュピルマブ(デュピクセント)使用報告

ローマのタクシードライバー

2006-03-21 | Viva Italia
なぜかリスボンをすっ飛ばして、ローマの話題。
まだ写真整理できてないってことで。
イタリアのが話題に事欠かないってのも事実。

空港からパンテオン近くのホテルまでタクシーで行くことにした。 
タクシー運転手にイタリア語で会話したのが、そもそもの間違いだった。

このドライバーのおじさん、喋りまくるのなんのって 
最初はね、リスボンで不自由した言葉がここでは通じるってことで、
返事してあげてた。

「イタリア語はどこで勉強したの?」「学校では何勉強したの?」
「いくつ? xx才には見えないよね。」「名前は?」
「仕事は?」「イタリアに住んでるの?」

桜みたいな木があったから、叔母に指さしてたら、

「あれはxx(わすれた)っていう木なんだ。桜じゃないよ。」
といいながら、自分の携帯の待ち受け画面を見せる。
「ガーデニングが趣味なんだけど、桜って日本ではどういう意味があるの?」

私『あの、危ないから、よそ見してハンドルから両手離すのはやめてくれます?』
「大丈夫だよ!!!心配ないよ! ほら! 1年にどれだけ走ってると思う?
 去年なんかxxxkmだよ!」 (あぁ~わかった、はいはい 

「日本で若者がたくさん自殺したってニュース聞いたよ。
 ネットで募集した見知らぬもの同士らしいけど、どうしてそんなことするの?」
『知らない。全く理解できない。』
(日本は平和すぎる、なんてことは話が展開するんで、口が裂けてもいわないぞ)

「結婚してるの?なぜしないの?」 (none of your buisinessやて)
「なんで子供が好きじゃないの?女性なのにさ」 (差別発言!)

息つぎなしの質問攻め。 
叔母に向かって “この人ようしゃべる。うるさいわ~” といったら、
言ってることがわかったみたいで、

「わかった、もう話さない、黙ってる
ホッとしたのもつかの間、また話し出した。 
その間、たった5秒 

「今日の天気は、朝は雨が降っててさ、午後は曇ってたけど、
今は陽がでてるよね。ローマの3月はいつもこんななんだ。
MarzoPazzo(キチガイ3月)っていわれてるくらい、変な天気だよ」

ふ~ん、日本ではあなたみたいな人のことを五月の蝿っていうんだよ、
といってみたかったけど、きっと「どういう意味?」って聞かれるから、
やめておいた。 

「ホテルの名前は?」
『HOTEL ARGENTINA RESIDENZA  47 Via di Torre Argentina』

番号を見ながら通りに入った。番地が50からドンドン増えていく。

「あれ?おかしいな一度戻っていいかな? 料金は心配ないよ。
 ちゃんと引くから。」
その建物はVia(通り)ではなくて、Piazza(広場)にあった。

「これってさ、Viaって書いてあるけど、Piazzaだよね。
 だからわからなかったんだよ。」 言い訳は何があろうと忘れない。

料金を見ると70.xxユーロにもなっていた。
普通にくれば50ユーロくらい、渋滞してても60くらいと思ってたから高いな。
バッゲージ代とかって加算される前に
『70でいいですよね』と、こちらから言う。 

これでも多すぎるくらいだ。ホテルに頼めば53ユーロだったのに失敗した。
でもこんなお喋りオヤジとは早くサヨナラしたい。

「本当は71ユーロだけど、いいよ、まけとく。」 恩着せがましー

イタリアでタクシーを使うのはいつも気が張るので、あまり使いたくない。
特に観光客が多いローマはそうだ。使わなきゃトラブルもない。

ちなみにリスボンでは5-6回タクシーに乗ったけど、まったくそんな心配はなく、
事前確認した通りorそれ以下の料金だった。 

もちろん帰りはホテルに頼んで、ドライバーとは英語でしか話さなかったんで、
車内は静かだった。 

オリンピック中に国会解散

2006-02-14 | Viva Italia

トリノオリンピックって日本ではまあ話題にのぼるこの時期だけど、
地元イタリアといえば、ぜんぜんらしい。
今はトンバみたいな有名選手いないしね。

そんで驚いたことに期間中に国会解散だって…
長野オリンピック中に?日本じゃありえないよ~~~ 

<イタリア>上下院解散

伊首相が五輪開会式を欠席、テレビ討論番組出演を優先


たぶんドイツW杯の時期を避けたかったんだと思う。 マジ。
イタリア人にとってスポーツはするものじゃなくて、観るもの。
しかもその大多数は  サッカーに限る  という人たちだからね。

やす~いテニスコートが休日当日に簡単に予約取れたりするんだよ。
スポーツジムがやたら少ないんだよー それで何で長寿なんだ?
運動って寿命とあまり関係ないのかもね。

今年のカレンダー

2006-01-11 | Viva Italia

今年2006年のカレンダーはもらったものじゃなくて、
昨年6月にイタリアで買ったもの。
フィレンツェのピッティ宮殿そばにある紙製品ショップ(Carta...なんだっけ?)
に立ち寄ると、すでに翌年のカレンダーが置いてあった。
たくさんある中から私が選んだのが、これ。



これは1920~30年代に作られたイタリア各都市のプロモーションポスターを
集めたもの。 どの町も素敵だったので珍しく即買いした。
この時代のアールデコ調のポスターが好きで、サヴィニャック、
カッサンドルの広告ポスターはどれもカワイイ 

エールフランスのポスターなんかも有名で、カラフルなのをひとつ持ってる
けどまだフレームに入れていない。

今週末にでも入れようかなぁ。

イタリアのディスプレイ

2006-01-08 | Viva Italia

洋服などファッション系の買い物をするときにはイタリアの方が選びやすい。
何故かというと袖が長いなどサイズが合うというのもあるけど、
一番は商品の並べ方が違うから。

なにか買うときには私はだいたい色を先に決める。
イタリアは日本のようにデザイン別でなく、
色別に商品をディスプレイする
店が多くあるから、
買いたい色のコーナーに行けばいい。 

さらに、色別に並べられた店内は整然として美しいという効果もある。  
フランスやイタリアの町並みの統一感と色彩感覚にも共通する。

最近の日本は洗練されてディスプレイは上手くなってきたけど、
町並みの造形美については一朝一夕ではどうにもならないな、といつも感じる。

p.s. 上の写真はフィレンツェのお気に入りCafe GILLI のウィンドー
  ここのGelatine di Frutta (フルーツのゼリー菓子)が大好き 




パリのクリニャンクールにある
アンティークマルシェのショップ。
ここではブルーのポットを値切って買った。
現在はキッチンツールスタンドになっている。

こういうディスプレイって
買う意欲が増すのよね~

イタリアの銀行

2005-10-27 | Viva Italia

先日、dairaさんのブログでイタリアの銀行についての記事を読んだら色々思い出してしまった。
 
海外在住者ブログの中でもローマの平日などイタリア関連は人気が高い。
とにかくあの国は、日本ではありえない!ビックリ話がたくさんあって、
ネタには事欠かないからね。

1.システムがしょっちゅうダウンする。いつ復旧かは誰にもわからない。
 ドイチェ銀行(フィレンツェの支店)ではだいたい3回に1回はダウンしていた。
 ドイツ国内ならおそらくありえないと思う。
 まだリラのころ手数料が1回5000リラ(=約350円)ととても安く良心的な
 レートだったので利用してたけど、今は換金してくれなくなった。
 最近はよくBNL(Banca Nazionale del Lavoro)で換金するけど、ここでも5回に
 1回ほどの確率でシステムダウンに当たる。 
 そして換金めぐりしてるうちに、銀行が閉まる。

2.営業時間が変則的&時々変わる。
 8:25-12:40 15:05-16:15 例えばこんな感じ。 5分刻みは覚えにくいのにやっと
 覚えたころに変わる。 全く同じ営業時間の銀行はない。

3.今日出来たことが、明日は出来ない。
 同一人物でもありえるし、人によって違うこともある。気分次第?
 アルベロベッロにある銀行でのこと。
 換金できないというので、「あの人は昨日やってくれた」
 というと、しょうがないな、といいながら換金してくれた。
 しょうがないのか? 

4.シティバンクのUS$のT/Cは受け付けない銀行が多い。
 USドル預金を持っているから、仕方なく発行手数料無料のT/Cを
 持っていくことが多い。 これはまあイタリアに限らずフランスでも同じで、
 困ることが多い。できない理由は「見たことないから」 う~ん。。。
 5年ほど前、一度シティに電話で「同じAMEX発行なんだから、ユーロと同じ
 T/Cの柄で統一してくれ」と苦情を言ってみたけど、全く相手にされなかったなぁ。
 電話の対応悪いよCITI。色々トラブル多いシティが付き合いたい銀行、
 第5位だって。 ほんまなん?>週刊ダイヤモンド
 不特定多数から苦情があれば改善も期待できるけど、ヨーロッパにドルT/C
 持ってく人少ないだろうしね、ん?アメリカ人はどうしてるんだ?

5.イタリアでレンタカーしてムルタ(駐車違反の切符)をもらってしまったが
 無視して帰国した。←イタリア人のアドバイスに従った。
 1ヵ月後、在日イタリア大使館から通知が届いて、罰金約5000円を支払えという。
 へーえ、イタリアの警察って仕事することもあるんだと妙に感心しながら
 読んでみると、シエナ銀行の振込先が…!あるべきSwiftCodeが書いていない。
 以前日本にあった支店は数年前に撤退、銀行にメールしても返事がない。
 仕方なくイタリア大使館に2度電話をしたが、担当者がいないという。
 面倒だから銀行に国際電話をして聞くと「すうぃふとこーど?ちょっとまって」
 と数分待たされて帰ってきた言葉が「ありません」と有り得ないお答え。 
 Citibankに相談してもわからないから直接聞いてくれという。
 もってるユーロで送金したかったけど諦めて、
 日本円で郵便送金にしたら、驚くほど簡単に出来た。 
 そしてその夜、シエナ銀行からSwiftCode入りのメール返信があった。 

6.気分で手数料が変わる 
 Banca di Napoliにいって換金をしたら、パスポートを見た男性係員が
 “今日誕生日だね”といって、手数料半額にしてくれた。

6.のようなことが時々あるイタリアってやっぱり好き。
堅苦しい日本とは全然違うところがイタリアの魅力 
ルールなんかあって無いようなもんだけど、元々こんなもんだと思ってれば、
またか、まったく…くらいで、気にならなくなるから面白い。
だってね日本とは期待度が違うしね、慣れてしまえばなんてことはない。

そしてなんとなく機嫌よく、愛想よくしてると、得することも多いのよね。
銀行だけでなく、お店、ホテル、リストランテ、空港カウンター、
免税スタンプデスクでは、まずはニコッと“ボンジョルノ”これがポイント  
同性相手だとそれほど効力はないけど、イタリアーノ(男)は女性の笑顔に弱い。 

日本だとニコニコして客から挨拶したら、変な人と思われかねないもんなぁ、
本当はその方が自分自身も気持ちがいいんだけどね。
考えてみたら、あの習慣は人間関係がスムーズにいくし、
客と店員は対等でいいと私は思う。

海のミシュラン・バンディエラブルー

2005-08-04 | Viva Italia

イタリアにはビーチ版のミシュラン、バンディエラ・ブルーというのがあるらしい。
当然のように、この前行ったチンクエテッレもしっかり満点取っている。

レガ・アンビエンテ(観光協会)によって毎年発表される、審査基準には、
海水の透明度や安全性、混雑度、環境への配慮、観光施設の充実度はもちろん
セメントやゴミの量、動きやすさ、障害者へのサービス、
都市インフラのメンテナンスなども含まれる。

全国311のビーチの中で2005年、満点である5点のバンディエラ・ブルーを
獲得したのは、トスカーナ州のカスティリオーネ・デッラ・ぺスカイア、
リグリア州のチンクエ・テッレ、プーリア州のオトラント、
カラブリア州のトロペア、シチリアのノートなどのビーチ
 

う~~~全部制覇したい  

チンクエテッレ(5つの村)写真集

サルデーニャがないのはアクセスや設備が悪いからだな。
秘湯じゃないけど、知る人ぞ知る秘ビーチってのがまたいいのよねぇ。
私にとってはカーラ・ゴロリゼがまさにそれ。 安全性は皆無だもんなぁ 
こんな辺ぴなとこに(それも山から)いった日本人は殆どいないと思う。

Cara Goloritzeの日記

サルデーニャ東北&東海岸の写真集はこちら

アメリカ人にスパゲッティを出さない理由

2005-07-09 | Viva Italia

私がフィレンツェに勉強で滞在したバッレアーニ家のマンマ、ラウラは料理がとてもうまい。
レパートリーも豊富でディナーがとても楽しみだった。 

しばらくして、スパゲッティやタリアテッレなど、ロングパスタが出ないのに気付いて、
不思議に思ったので聞いてみると、

「うちって語学学校の生徒が滞在して、アメリカ人が多いのね。
彼らってロングパスタをナイフで切って食べるの。 
それが見たくないから、ショートパスタしか買わないことにしたのよ。」 
キャ~~~信じられない 

アメリカ食文化の貧困さっていやぁね。

ヴィア・デル・アモーレ(愛の小道)

2005-06-22 | Viva Italia
 ヴィア・デッラモーレ VIA DELL'AMORE 

チンクエテッレ一番の名所、ヴィア・デッラモーレ 
「恋人達の通り」とか「愛の小道」と呼ばれている。
1920年代に出来たこの道からの景色は“愛を語るのに最高”って意味でつけられたのかな。
現在、その道は延長されて5つの村を通り抜け、トレッキングを楽しむ人たちもいる。

ViaDelAmore1 海から見た全景。人でいっぱい!みえないか…

景観にマッチしたトンネル。炎天下に影で一休み ViaDelAmore6

ViaDelAmore4 岩間に健気に咲く草花

5つの花(芯に5つの村)の壁画。落書きだらけ  ViaDelAmore5

ViaDelAmore10 波に浸食された岸壁が美しい

                      ViaDelAmore12 

ViaDelAmore12 

くもりだと全然違う印象だから、チンクエテッレには晴れた日に行きたい。
ぜひカップルでね  

あぁ、梅雨の日本とえらい違いだよ! 今日も東京は  のち  

チンクエテッレ(5つの村)写真集

2005-06-17 | Viva Italia

トップの写真はリオマッジョーレのポルト(港)

 リオマッジョーレ RIOMAGGIORE 

Riomaggiore1 リオマッジョーレの村

リオマッジョーレの高台にある教会 Riomaggiore4

Riomaggiore5 リオマッジョーレの町並

リオマッジョーレの猫 RiomaggioreGatto


 ヴェルナッツァ VERNAZZA 

Vernazza4 海から見たヴェルナッツァ

                      Vernazza5 

Vernazza6 ヴェルナッツァの町並

ヴェルナッツァの港で船を待つ VernazzaDaCastello2

VernazzaDaCastello6 ドーリア城の高台より

場所や時間で色が変わる神秘的で美しい海 VernazzaDaCastello8


モンテロッソ MONTEROSSO 

MonterossoDaMare8   拡大画像は写真をクリック

透明度が高い海は、砂や小石のビーチだからという理由もある MonterossoDaMare11

これだけ人がいてゴミ一つ浮いていなかったのは美しい海がなせる技かもしれない 

MonterossoSpiaggia13 前日と違って雲ひとつない青空だと海も真っ青になる


 コルニーリア CORNIGLIA 

高台にあるコルニーリアの村 Corniglia

Corniglia5


 マナローラ MANAROLA 

逆光で白っぽい。 目で見るのとは全然違う。 Manarola

世界遺産チンクエテッレ情報

2005-06-13 | Viva Italia

写真はMonterosso 夕刻のビーチ。 
パラソルと海の色のコントラストが美しい。
海を見ながら、波の音を聞いてると一番心が安らぐ。

チンクエテッレに行く前にどこに泊まるかで情報を得ようとネット検索したが、
どうやらまだ日本人にそれほど馴染みでないらしく、情報が少ない。
先日紹介したチケット手配してもらった会社で聞いたら、
日経BP出版のジェノヴァとリヴィエラ海岸が一番詳しいということで、
欲しいページだけコピーしてもらった。感謝、感謝。 



“Cinque”5つ “Terre”土地 の名の通り、リビエラ海岸にある小さな5つの村をそう呼ぶ。
北からモンテロッソ、ヴェルナッツァ、コルニーリア、マナローラ、リオマッジョーレ。
(広い意味ではポルトヴェネーレや少島郡も入るらしい)

どの村も大きなホテルはなく、たまたま私が行った時は満室ばかりだった。 
仕方なく手前のラ・スペツィアの駅前ホテルに予約する。
その計画自体は正解だったけど、実際このホテルではたくさんの蚊と廊下の騒音に悩まされた。 

ラ・スペッツィアからリオマッジョーレまでは電車で約8分。
リオマッジョーレからモンテロッソ・アル・マーレまでの各駅間は3分~5分くらい。
日中は1時間に1本くらいで、シーズン中の土日・祝日には2本ほどある。

写真のCinqueTerre Card を買うと便利で、1日、3日、7日パスと3種類ある。 
値段は出発ギリギリに急いで買ったので忘れてしまったが、たしか1日パスが5ユーロくらい。
イタリアにしては高いなという印象。まあヴェネツィアもそうだけど観光地はこんなもんか。
チケットと一緒に時刻表と簡単な地図や見所の案内をくれるし、有料道路もタダになる。

フィレンツェからラ・スペッツィアに入り2泊して結局1日半滞在したが、それで十分に楽しめた。
1日目はモンテロッソのビーチで寝そべっただけ。

2日目は一日かけて船と電車で観光した。
ラ・スペッツィア → リオマッジョーレ 
リオマッジョーレ → モンテロッソ   船 約40分
モンテロッソ → ヴェルナッツァ → マナローラ
マナローラ → リオマッジョーレ  徒歩 約15分
リオマッジョーレ → ラ・スペッツィア 

午前中は船で海から景色を楽しみ、午後は各村をブラブラと散策。
ラ・スペッツィアから船が出てるが湾をぐるりと回るので時間がかかりすぎるため、
リオマッジョーレから船に乗り5つの村を海から見る。 
約40分の乗船だったが、あっという間だった。 
美しいものを見るのって、なんてしあわせなのかしら~ 

 これがBattelloと呼ばれる船! 人でいっぱい 

5つの村で一番多きなモンテロッソに寄港して、トンネルを抜けて駅まで歩く。
ヒンヤリしたトンネルの中は気持ちがいい。
次はチンクエテッレで一番美しい集落といわれるヴェルナッツァへ。
さすがに観光客が多くて、駅からすぐのフォカッチャやピッツァを切り売りする店が
大繁盛していた。 たぶん美味しいんだろうなと思いながら、私はシーフードを求めて
リストランテに入り、スパゲッティ・アル・マーレを注文した。
エビやアサリがチョロチョロと入ってるだけで、ショッパイ! 
サラダもツナ缶のオイルがべっとりで閉口。 坂道を利用して油を片隅に寄せながら食べる。
なのに目立つ道路沿いで食べていたせいか、あっという間にガラガラの席が満席になった。
私はサクラになった気分?! あ~あ、みんな騙されちゃったね。 

ヴェルナッツァはカラフルな家、ホテル、おみやげ物屋、全体が美しい調和を見せていた。
10年ほど前に訪れたポルトフィーノを思い出す。
あちらは大富豪やセレブが集まる港だから洗練されているけど、
こちらはそれをずっと素朴にした感じ。 数百年前から時が止まってるのか?
広場のバールでカフェを飲み、レモントルテをテイクアウト。 木陰で食べる。
その後、ドーリア城という城跡?に登って写真を撮った。 
絵のように美しい写真集はまた後日。 

時間が無いので岩壁の高台にあるコルニーリアはパスして、マナローラに向かう。
マナローラとリオマッジョーレ間には“愛の道”Via Dell'Amore とよばれる
チンクエテッレ最大の観光名所がある。
通るのに入場料をとられるが、上のチケットを見せれば別に買わなくてもいい。

 1920年代に完成したヴィア・デル・アモーレ

この道から見る地中海の景観は感動的なほど素晴らしく、
 天気が良かったのもラッキーだった。
この日は一度も日本人に出会わなかったが、15分ほど歩いた終わりくらいに
大きなTVカメラをもった5人ほどのNHKクルーに出会う。
番組なら是非見てみたいと思って一人にたずねたら、
短い場面で映像を使うだけとのことだった。 残念。

リオマッジョーレでは時間があったので高台まで上がって休憩し、足を休ませる。
時間に合わせて駅に行くと30分遅れてますとのアナウンス。
しばらくすると40分遅れてますという。
隣にいるイタリア人に「遅れてるんですよね」と確認する。
「次は50分で60分になりそうですね」なんていっていると....

“45分遅れております”とイタリア語アナウンス。その直後
“50分遅れてます”と英語のアナウンス。 顔を見合わせて笑ってしまう。
時を忘れた村では時間の流れ方が違うらしい。

前日のめちゃ混み大混乱の経験を活かして、そのイタリア人カップルにもアドバイス。
一番はしっこの扉に行き問題なく乗車する。

最後に、チンクエテッレを散策するには履きなれたスニーカーで是非 

満員電車とイタリア人2

2005-06-12 | Viva Italia
 写真は、海岸沿いを走る電車。
Via Dell'Amoreから撮ったマナローラ駅。 

祝日とぶつかり、すでに真夏の気候のイタリアの海は大混雑。
世界遺産に登録されてる小さくて美しい町は人・人・人。 
チンクエテッレは自然の動植物や野鳥を守るために車の進入を厳しく規制している。
街中に車は一台も無くて、この辺の徹底ぶり、さらに町並・景観の統一規制は見事といえる。
日本も是非見習ってほしい美点だと常々思っている。

そんなだから、交通機関は鉄道のみになるというのに1時間に1~2本ぐらいしか無い。
この辺は日本を見習ってほしい。 (ムリですね。ハイ)
電車の来る10分ほど前に駅に向かった私は、甘かったことに気づかされた。
階段の途中で上りきらないうちに人だかりでホームに上がれないぞ。
う~ん、どうしようってったって、どうしようもないわな。

そこで黙ってるはずがないイタリア人。
「もっと奥のホームに移動してよ~」 「前に進んで!」 叫んでるし… 

横から手すりと柵によじ登って、見事ホームに入る元気な男の子たちもいたりする。
私もやってみるかな? 出来なかったらカッコ悪。。。なんて考えてたら電車が来た。
一斉に入り口に走る。 うわっ!右のドアが開かないみたい。左だ、走れぇ!

イタリア人は何故かドアの入り口ばかりに溜まって、空いている奥に入ろうとしない。
満員電車は奥が空いてんのよぉ。おぬしら知らんな。東京人のサバイバル術さ、フフン
とか思いながら“ペルメッソ”を連呼しつつステップを上がる。 

後ろからどんどん押されて4人がけのボックス席が両側にある車両の真ん中あたりに立つ。
私の斜め前には足で蹴りあいをして大騒ぎする子供4人。まあここにいれば被害は無いな。
なんて思ってたら、次の駅でさらにトコロテンのごとく奥に移動させられる。

入り口が騒がしい。 「もういっぱいだ。乗れないよ」
諦める外国人らしき人たち。 無視して乗るイタリア人。

さらに次の駅ではケンカ勃発 
「いっぱいだ!これ以上乗ったらぺっちゃんこになるぞ」
「いや乗る!ずっと待ってたんだ。同じだけ払ってるんだぞ!」
「ダメだっていってるだろ」 車内からそうだそうだの大ブーイングが巻き起こる。
「ピッツァが乗れて、なんで俺が乗れないんだ!!!」
面白すぎ! 思わず噴出してしまう。
そちらをみると、誰かがつぶれないようにピッツァを頭の上に揚げている。

それから5分ほど大声でケンカをしていた。
言いたいことをこれだけ言うイタリア人って笑える。
溜めて溜めて突然ぶち切れたりストレス溜める日本人と、言いたい事をその場で吐き出す
イタリア人。 どっちがいいんだ? あんなに口げんかして殴り合いにはならないのかな?
もちろん“混みあって申し訳ありません。奥へお進みください”
なんて気の利いたアナウンスはあるはずはない。

ところで、私は笑ってる場合ではなかった。
グイグイッと押されて暴れる子供の真ん前に来てしまった。
あら? さっき女性が私の隣に移動したのは降りるんだと思ったら、逃げるためだったのか、
う~やられた! 隣のボックス席から時々親らしき男性が子供に注意をするが、
子供は虫の声くらいにしか思っちゃいない。 手足が止まるのは見てる間だけ。
隣に立つご婦人が注意をするが、無視する。
その声をきいて隣のボックス席から女性が注意をする。10秒だけおとなしくなる。
離れたボックス席からも注意が入る。 止まらない。

もぉ~~~~ムッ、ムカツク このクソ餓鬼ども!
この混んだ車内でどれだけスペースを取るつもりだ!運賃は半分しか払ってないんだろ!
あっちからこっちから皆注意するから、一体誰が本当の連れなのかわかりゃしない。
 

すっごく言ってやりたいが、お説教の仕方なんて知らない。
子供にたどたどしいイタリア語で注意して「何言ってるか分からない」なんて言われた日には
満員電車で居心地悪いではないか。 もっとイタリア語をちゃんと習っておくべきだった。
こうなったら日本語で足を押さえてやろうか。 イライラ、イライラ.... 
もう見ないことにしようと出来るだけ離れて背中を向ける。

そうしてるうちにスニーカーが飛んできて私の足に当たる。
一応アピールとして、あまり痛くも無いのに足をさする。
すると隣のご婦人が言ってくれた。
「電車はカルチョをするところじゃないの!シニョーラに当たったでしょ!もう止めなさい!」

「大丈夫?」と気を使ってくれるご婦人。
20分ほどずっとお説教イタリア語を頭の中でグルグルしてた私はとうとう爆発。 

「大丈夫です。実際、子供を4人で座らせることが間違ってるんです。
大人と2人ずつ座ればこんなことにならないのに。」 あぁ口に出してスッキリ爽快。

ご婦人は無言だったから通じたのかどうかわかんないけど、子供は大人しくなった。
車内全体もなんだか静かになった気がする。 ヨシヨシ。これでよろしい。 
私って前世イタリア人?

それから5分ほどして、ラ・スペッツィアに到着。やっと開放。 
はぁ~~~~~ほんまつかれる20分だった.... 

でもね、この夜に例の素敵なピッツェリアの話があったの。 疲れも吹っ飛ぶというもんよ。
 のち 

満員電車のイタリア人1

2005-06-11 | Viva Italia

イタリア人にとって “夏=海=ブロンズ色の肌” は永久に変わらないのかもしれない。
夏になるとみんな海に行く。 何でそこまでして?と思うくらい、
それこそ老若男女、じっちゃん、ばっちゃんもみ~んな海が大好き。 
とはいっても、海で泳いだり遊んだりする人は少なくて、浜辺へ焼きに行くという感じ。

6月2日早朝、フィレンツェのホテルにスーツケースを置いたまま、
2日間だけチンクエテッレの海に行こうとラ・スペツィアに向かう。 電車で約2時間。
この日が祝日だとは知らず、だからホテルが取りにくかったのかと納得。
今年のイタリアは6月にしてすでに真夏の気候で、この日も快晴だった。

少し早めにサンタ・マリア・ノヴェッラ駅に到着してチケットを券売機で買おうと
していたら、後ろに並ぶ男性が
「はい次はイエス」「現金?カード?何で支払うの?」と日本人のように黙って列を移動したり、放っておいてはくれない。 親切といや親切、うっとおしいといえばうっとおしい。
でも問題なく買えた。 こんな時、バッグはしっかり前に抱えておこう。

さて、すでに停車している電車に乗り込んだ。
出発間際になってどんどん人が増えて、あっという間に席が埋まる。
次の駅からも人が乗ってくるが、どう見ても海に行く格好をしていて
高校生らしきグループが増えてきた。

こうなると車内はガヤガヤなんてもんじゃなく、すぐ隣のビル工事並にウルサい 
5人くらいの女の子のグループは何がそんなに可笑しいのかってくらい爆笑してるし、
車内の隅々まで聞こえますってくらいしゃべりまくっている。
それに負けじと別グループが大声を張り上げる。 う・る・さ・す・ぎ~
あぁ眠いから寝たいのに.... 耳栓をバッグから取り出した。 
もちろんそれでもはっきり聞こえるけど、無いよりマシか。 

ちょっと、これみんなチンクエテッレ行くの?とちょっと心配になったが、
ラ・スペッツィアの数駅手前で降りていった。 
きっと高校生に人気のビーチがあるんだろうな。

この日、無事に海でのんびりできたのはいいが、帰りの電車はさらに強烈だった!

つづく....


これからいくモンテロッソ・アル・マーレの海岸 
たくさん海にいったけど、イタリアでこんなに人が多かったのは初めてだった。

ピッツェリアでの素敵な出来事

2005-06-08 | Viva Italia

旅行、Travel の語源が Trouble っていうのを今回さらに再認識してしまった。

イタリア滞在3日目にフィレンツェからリビエラ海岸のチンクエテッレに向かう。 
入り口の町 La Speziaまでは電車で約2時間。 

すんごい快晴で気温は30度近くあるし、乾燥した空気が肌を刺す。
チェックインには早すぎたので、荷物をおいて早速ビーチに行くことにした。

駅前すぐビーチの美しい町、Monterossoでパラソルとデッキを借りて、4時間ほど寝転ぶ。
ビーチに寝転んでいるアジア人は一人もいないのでジロジロ見られるが、慣れている。
サングラスをかけて現地人になじんでしまう。
それにしても、日に当たるとそれだけで体が疲れるのはなぜだろう?

ボ~っとした頭でホテルに戻る電車の中、日本の満員電車もビックリっていう状態に遭遇した。
めちゃくちゃウルサイ車内と暴れる子供....(これはまた後日ってことで)

さて、本題のピッツェリアでの出来事。
“Pizzeria rossa”だったかな? かなりピザの種類が多くて悩みながら、Monte Mareにする。
サーモンとフンギ・ポルチーニがのったピッツァ。

今考えてみると、スモークサーモンにポルチーニは全然合わないぞ。
でも太陽にやられた頭は「魚たべたい」「ポルチーニ大好き」それだけしか考えられない。
案の定、秋の収穫物ポルチーニはオイル漬けで香りゼロ、正直美味しくなかった。

ああもう11時だ、帰ろうっと。 
「お勘定おねがいしまーす!」といってバッグの中をのぞく。。。10ユーロか。
ん? さ、さいふがない  ウソ! 

すられた? 
いやこの短時間でそんなスキはなかったし、こんなヨレヨレの布袋からまさか....
ホテルに置いてきちゃったよ。 こんなこと初めてだわ、どうしよう....
そうだ、携帯電話を預けておいて財布を取りに戻ろう。
(イタリアでは携帯電話は最低50ユーロはする)
席で説明すると周りの人に聞こえて恥ずかしいので、出口に向かった。
担当してくれていた、おそらく20才くらいの若い女の子に声をかける。

「実は、財布をホテルに忘れてきました。すみません。
取りに帰るので、この携帯電話置いていきますね。
『そんな、置いてかなくていいですよ』
「でも....ホテルはえーと、Firenze e ....なんだっけ?」
『フィレンツェ? だったら、私がおごります。安いし。』
「ええ?  どうして?」
『だって、フィレンツェなんて遠いし』
「じゃなくて、Firenzeなんとかって名前のホテルでここから2分のとこだから、すぐに戻ります」
『OK! 今日じゃなくても明日でもいいですよ』 なっ、なんていい子なんだ! めっちゃ感激
「すぐ戻ります。本当にありがとう!」

それにしてもまさかの「おごります」にはビックリした。
考えもせず言った、彼女。 こんな瞬発力は私にはないぞ。
バイトだとしたら時給は安いだろうし、月給をもらってても大したことはないだろうし。
もしかしたらオーナーの家族かもしれないけど、人がいいなぁ。
イタリアのことだから、10ユーロくらい計算が合わなくても許容範囲内ってこともありえる。
男性だったら別の目的も考えられるが、このケースは100%善意だった。 

大急ぎで財布を持って戻ると、彼女はニコニコしてとても可愛いかった。
後光がさしてマリアさまに見えたわ 
とても心が温かくなって気持ちがいいのでチップを多めに渡すと、
「Dai!!! そんなのはいいのに」と言っていた。 
おそらく期待はしていなかったんだと思う。
イタリアではほぼ必ずCopertoというテーブルチャージがあるので、
チップは渡さないのが普通になっている。
特にピッツェリアでは私もチップは置かない。

この話をイタリアの友人にすると、
「日本人は正直で騙すことはないから、本当の話だと思ったんだよ。
イタリア人だと悪いやつも多いからそうはいかないかもね。」 だそうだ。
私は自分が日本人って言ってないし、中国人かもしれないのにね。
フランスに住む友達も、「フランス人だとそうはいかないね」 とのこと。
もちろん日本でも、おごるとまではいかないと思う。

本当にイタリアって面白い。 
交通機関はいつも遅れるし、集団のウルサさは世界一だし、スリは多いし、
それでも、こういうことがあるからイタリア旅行は止められない。 

ただいまぁ&作戦成功

2005-06-07 | Viva Italia
帰国しました。 

今回は27kgだったけど、笑顔で唯一のイタリアーノ(男性)カウンターを狙ったら、
超過料金ゼロでしたぁ! ウフフ 作戦大成功 

パッキングで寝不足だったのにフライト満席でほとんど眠れず、死にそうに眠いです。


なんで、今日はメールチェックで精一杯ってとこです。 また後日。

Ciao da Italia

2005-06-03 | Viva Italia
Minasama,

Thank you for your comment.
I'm in Cinqueterre (Meditarenian Sea). Very very beutiful!!!

I left my wallet in my room of a hotel and went to pizzeria!!!
and i noticed when I had to pay....
M00000000000000000 bikkuri gyoten desuwa.

It is my first experience but there is a good story.
Tell you soon when i come back. Please look forward to it.