東京Fancy Free Life♪

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デュピルマブ(デュピクセント)使用報告

映画 「天使と悪魔」

2009-06-02 | Viva Italia
映画館で映画を観たのはいったい何年ぶりでしょう… 

迫力画面で見たい作品がずっとなかったのと、
DVD宅配レンタルという便利なものができたせいで、
映画館に足が向きませんでした。

今回はイタリア・ローマが舞台の「天使と悪魔」
前から六本木ヒルズシネマにいってみたかった  というのが
10年ぶり!!くらいで重なりました。 

もともと、ダン・ブラウンの原作は2005年、ヨハネ・パウロ2世が
亡くなった時にちょうど読んでたところで、小説と実際のコンクラーベ
が同時進行して面白かったのを覚えています。
宗教と科学というとても専門的で緻密な内容だけど、
意外な展開にスラスラと読めて、“ダ・ヴィンチ・コード”より
むしろ先に書かれた“天使と悪魔”のほうが私は好きです。
ダ・ヴィンチ…のヒットでこれも映画化されるだろうとは思ってました。
でもそれにしてもキリスト教総本山のヴァチカンがよく
この映画に全面協力したなぁって思います…内容的に考えて。

最初の1時間はちょっと思考が別のところへ飛んでしまったりしたけど、
 FIRE  のあたりからグングン吸い込まれました。
ハラハラ、ドキドキのスピードある展開でした。
やっぱりデジタル大画面と音響の迫力  ってすごいですね。

あとローマでもほとんど数回行ったことがある場所が
舞台となると、食い付き良好ですw 
ベルニーニやラファエロなどなじみの画家も出てくるしね。
例のごとくこんなツアーもあるらしいけど、
地図で確認するとポポロ教会とヴィットリア教会以外は
いったことがあるので、美術映像的に楽しめました。
特にシスティーナ礼拝堂のミケランジェロのフレスコ画は圧巻です 

ただやっぱり想像通り、密度の濃い上下2冊を2時間強で
映像化するには限界がありますね。
いとも簡単に謎解きしてしまうあたりが 
本を読んでたから私は理解できたけれど、読んでなかったら
きっと  展開が理解できなかったかも。
まあ、ダ・ヴィンチ・コードよりはマシかな。

ネタバレになるから書かないけど、 
犯人がなぜ連続殺人に及んだのかという理由を説明してません。
これを省くなんて 
すごく大切なポイントだと私は思うんだけどなぁ…

まだ両方知らない方は、上巻と下巻の半分、計1.5冊読んだところで、
映画を見るのがいいです。 
犯人を知ってると面白さが半減するので。

とってもハリウッド映画らしいエンターテイメント作品でした。
ラングドン教授、インディとキャラかぶってない?w

 

アリタリア‐イタリア航空

2009-02-21 | Viva Italia
アリタリア航空が会社更生法の申請、破綻してからどうなることかと
思ったけれど、無事に1月から完全民営化で復活したようです。

eメールがきたので見てみたら、4月は31400円という激安プロモーション 
プロモ ダイレクトフライトスペシャル

うう~ん、久しぶりにイタリアいきたいかも。
花粉症のシーズンになると、いつも東京から逃げたくなる  わたし。

とはいっても、燃料チャージがかかるんだよね。
1月~3月までの発券(出発日ベースではない)は37000円もかかるので、
+37000=68400円。 まだチャージの方が高いんだからビックリです。

そう考えたら、特に激安価格でもないかも…
というのは2月にまた4月発券分のサーチャージが改正されるのです。
去年秋ごろは石油がドンドン下がってた時期だから、
むしろ航空券が高くてもトータルで安くなってる可能性もあります。

6月にパリにいく予定があるし、まあいいか。

イタリアなのに○式

2008-05-15 | Viva Italia
写真を整理していてなんでこんなのが? ってのがありました。
考えてみて、思い出した 

フィレンツェに滞在してたとき、Nちゃんが遊びにきたことがありました。
アルノ川沿いを歩いていて、この街灯の根元の飾りを見た彼女が一言。

 
 
 “これ、和式やな”

 た、たしかに… 

ちなみにイタリアにもごく稀に古いトイレは和式に似たがあります。
私はヴィアレッジョのカフェで遭遇しました。

Nちゃんの面白発言、シリーズ化か 

イタリア人に道をきくと…

2008-03-28 | Viva Italia
のーさんのブログのコメントで、「イタリア人あたりは何かたずねると
知らないと全面拒否をする人がほとんどいなくて、…」

こんなことを書いて、誤解させてしまったみたいです。
迷わずに行きたいところに行けるなんて、とんでもない!

知らないといって逃げたりしないけど、じゃあみんな道を知っているかといえば、
そんなわけもなく… つまり、こうじゃないか?と思うのをただ口にする
という困ったちゃんがたくさんいるのです。
南にいけばいくほどこの兆候は激しくなります。(笑)

アリタリア航空に勤める知り合いがいってました。
『イタリア人4人に道を聞くと、全員違う方向を指差す』ってね。
「こっちの方が早いよ」
【いやこっちが近道だ】って、聞いた人ほったらかしで議論が始まったりして。

実際、シエナで道を歩いてた警官にある銀行の場所を尋ねたら、
ぜんぜん違う道を教えられたことがあります。
空港の案内カウンターでモバイルショップの場所をきいて行ってみたら
無くなっていたり、
どれくらい距離あります?って、地元民っぽいおばさんにきいたら、
「すぐそこ」といわれたけど、20分くらいかかったこともあるし。

だからイタリアで道を尋ねるときは複数の人に道を聞く
のが、行きたいところに辿り着く秘訣なのです。

「なぜ彼らは“知らない”といわないの?」と友人に
聞いたら、「何とかしてあげたいと思うんじゃないかな」という答えでした。

どうやら、若干ありがた迷惑なサービス精神ってやつです。

でもすばらしいのは、バスの運転手にわざと大声で
「xx行くにはどこで降りればいいのかしら?ついたら教えてください。」
って言っておくと、乗客の誰かが「次だよ」
つぎに別の人が「ここだ、ここで降りろ!」って教えてくれます。 
この技はバスに初乗りするときいつも使って、成功します。

あと結構まともな人になると、たとえば「知らないな」といいながら、
横を通りかかった他人に声をかけて、「xxはどういくのかな?」って
代わりに聞いてまで教えてくれようとします。
私が外国人だからだと思うけど。

これって日本人にはない感覚でしょ? 面白すぎです。

つまり「私は知らないんだ!誰か教えて~」って発信したら
いくらでも拾ってくれる人がいるっていうことです。

真っ赤なトレビの泉

2007-10-23 | Viva Italia
真っ赤な水に染まったトレビの泉、ニュースでやってましたね。
映画祭かなんかへの抗議らしい。

何すんねん!とは思うけど、すぐに元に戻せたところをみると、
油性にしてないようだし、建造物にはかけてないあたり、自制心もみられる。
インパクトだけを狙ったのかな思いました。
破壊したら許せないけどね。 
実際、ニュースの多さを見ると、犯人の思惑通りかもしれません。

この写真を見て、キレイ!見たい! と思う不謹慎なわたし。

赤いトレビの泉withスポットライト

一時的なイベントって言われたら絶対信じるわ。

サシカイアのオリーブオイル

2007-09-22 | Viva Italia

写真を見て「トスカーナワイン?」と思ったアナタは結構ワイン通ですね。

これはサッシカイアというイタリアのインチザ侯爵がつくる有名赤ワインと
同じマークのラベルがついた、エクストラ・ヴァージン・オリーブオイル。
ワイン農園では同時にオリーブを育ててるところが多いのです。
ぶどうとオリーブに合う環境が地中海性ということでついでかな。
sassicaia.com

これは恵比寿ガーデンプレイスのPartyというワインショップで
たまたま見つけて購入。ドレッシングやバター代わりなど生食にしか使って
ないもんだから、かなり長持ちしてます。
賞味期限…切れてます。 早く使わないとっ 

ワインと違って、オリーブオイルの美味しさと値段はわりと正比例してる
ように思います。 高温で大量に搾り出すものより、低温圧搾で丁寧に
作ったものはとても風味がよく、しかもそのまま口に含んでも、
まるで油くささがなくサラリとしてます。
さらに良質のエクストラ・バージンは、フルーティーだったり、
ピリッっと辛みもあったり、と普通のオリーブオイルとは違いを感じます。

私はだいたい2-3種類のオリーブオイルを常備していて、
加熱・生食・肉・野菜・魚などで使い分けしています。
例えばリグーリア州やプーリア州など海沿い生産のものは魚に適していて、
ウンブリア産などは肉に適しているといわれています。

ちなみにいま加熱料理に使っているのはコレ↓
どこでも売ってます。 …てことは色んな処理や添加があるかも?

 


 体に良いオイル・悪いオイルについて 

ドクター・ワイルが体に良い油として唯一認めているのが、
オレイン酸(単不飽和脂肪酸)を多く含むオリーブオイル。
あとは体に悪くはないサラダオイルとして、低温圧搾のカノーラ油(菜種油)を
オススメしている。自然食料品店で購入可。
スーパーのものはだいたい熱処理か化学処理がされている。

逆に多不飽和脂肪が多すぎるとして使用をやめることを強く勧めているのは、
サフラワー油、ヒマワリ油、コーン油、大豆油、綿実油。
飽和脂肪が多すぎるものとして、ココナツ油、バター、ショートニング
などがある。 ただ、マーガリンを使うなら少量のバターの方がましとのこと。
市販のパンや焼き菓子によく使われているショートニングは、どうやら
「寿命をShortenする(縮める)」らしい… 

【参考:ナチュラル・メディスン】

外食できないって? 
まあ知っているだけでも何かと役に立つんです。(と思いたい…)

パバロッティ氏、逝去

2007-09-08 | Viva Italia
ルチアーノ・パバロッティが亡くなったそうです。
世界一有名で偉大なテノール歌手でした。

パバロッティ氏すい臓がんで死去(日刊スポーツ) - goo ニュース
SMAPが共演してたとは知りませんでした

私が初めて生で彼の歌声を聞いたのが1999年、初夏のモデナでした。
毎年行なっていた『Pavarotti & Friends』というチャリティーライブを
なんとなく観にいきました。フィレンツェからチケットと往復のバス代込みで
日本円にして2000円ほどという激安さから勘違い。
「イタリアにはもう一人パヴァロッティって言う人がいるの? 行ってみるか」
という程度の気軽さで。 
そうしたらパンフレットもらって、エェ~ ! (写真)
本物が出てきてビックリ、 
しかも超有名フレンズがゾロゾロ出てきたのにさらにビックリ。

マイケルジャクソンはドタキャンしたものの、
マライヤ・キャリー、ライオネル・リッチー、リッキー・マーティンとの
デュエットは見物でした。
そしてその誰よりも歌声が大きく広がり、野外だというのに声が逃げず
土を伝わり足元から体中に響いたのがとっても感動的でした。
彼の深みのあるのに軽やかな高音で体がフワッと持ち上がるような
錯覚を起こしたのを覚えてます。 (α波出てたよ。きっと)
彼の声をAVで聞くのとライブの違いは、テレビと生の打ち上げ花火の違いに
似てる気がします。 

そう、8年前はまだ彼自身の足でしっかり立ってたんです。

そのときの映像が、YouTubeにあります。

Mariah Carey & Pavarotti - Hero (Pavarotti & Friends 1999)
Gloria Estefan & Luciano Pavarotti - Fiorin Fiorello
Pavarotti & Friends 1999 - We are the world  

その時の彼の歌声が忘れられず、もう一度聞きたいと思いつづけながら、
2004年、69歳の時、最後の世界ツアーで東京フォーラムに駆けつけました。
なのに… 時の流れを感じました。

一人で歩けず、介添え付でステージに立ち、イスに座り、
グランドピアノにもたれながら歌う姿はとても痛々しく、 
体がそんなだから声が出るはずもなく、8年前の面影もなく。。。 
あぁ~なんてこと、 どうしてライブなんてー 
デュエットの若いソプラノの方が倍ほど声量があったのに、
客席で『ブラボ~~~』とか言ってる人がいたのには、
香港まで3大テノールを観にいった友人と顔を見合わせてしまいました。
でもツアー中、日本ではそのことについてだれも批評してなかったのは、
パヴァロッティがパヴァロッティたる所以でしょうか? 奇妙ですね。

だとしたところで、その声、その命は限りがあるから美しい。
感動をありがとう。
 
彼の歌で一番好きだったのは『アヴェ・マリア(Ave Maria)』です。
元気な頃は本当に素晴らしい声でした。 

Luciano Pavarotti - Ave Maria

トリノオリンピック開会式でも歌ったトゥーランドット
『誰も寝てはならぬ(Nessun Dorma)』も代表曲です。

Pavarotti - Nessun Dorma

GRAZIE MILLE!!! IL GRANDE MAESTRO  RIP...

トラットリア・デッラ・ランテルナ・マジカ

2007-07-15 | Viva Italia
5月のGW明けにサッカーメイトとイタリアン行きました。
気にいってしまって、私にしてはすご~く珍しく翌月にも行きました。

1度目は4人で、ワイン3本、前菜3皿、パスタ3種、メイン2種、
デザート&コーヒー どんだけ~です 

イタリア語のオンリーの黒板メニューで説明する、身振り手振りの激しい
カメリエレ(名前はしらない)と久しぶりにイタリア語を話せて楽しかったです。
その彼カステルマーニョという耳慣れないチーズのニョッキを力強くオススメ
します。 ピエモンテのチーズというので、
「あなたピエモンテ出身でしょ?」ときいたら… ほらね。

イタリア人との会話で“美味しい”と一際声と身振りが大きくなる食べ物が
でてきたら、だいたいその地域の出身と決まってるんです。
ローマ人ならペコリーノ・ロマーノ、ナポリ人ならスカモルツァetc...
そのチーズは癖がなく、コクと香りが良かったです。

開店直後の5時半から10時ごろまでいたけど、楽しい時間でした。

2回目にはイタリアのリストランテで料理修行していた友人と。
そこで再確認。日本人向けにアレンジしすぎず、味はどの皿もしっかりめ。
天候を考慮してか、塩分は若干控えめにしてる気がします。
ドルチェも日本風に甘さ控えめでなく、本場のままです。
だからシチリア系のカンノーリには要注意(謎)

この日はあまり飲まなかったので、前回よりかなり安かったです。

ウナギの寝床のような作りの内装は、どれをみてもトスカーナやローマあたりの
トラットリアの雰囲気を醸し出してます。テーブル、木に縄を編みこんだイス、
分厚くて深さのある楕円のお皿にいたるまでイタリアです。
恵比寿のイル・ボッカローネに似てるなと思ったら、なるほど。
オーナーはそこの出身でした。でもここのが、リーズナブル。 
カメリエレのイタリア人は一人だけ、客は日本人ばかりなのに、
これだけ本場の雰囲気を出してるのは大したもんです。
トラットリアらしい価格をキープしてるのも人気の秘密でしょうね。
一人づつ取り分けしてくれるのは、全部食べてみたい日本人に
あわせてくれてます。 2回とも満席でした。

誕生日のひとがいると、デザートにキャンドルをたてて
「Tanti auguri a te~」(ハッピーバースデーの曲)と歌ってくれます。
みんなで拍手! 
結構ガヤガヤとウルサイので、静かに食事をしたい人には向いてないかな。
お皿はゆっくり出てくるので、時間のあるときに

目黒駅周辺といえば、焼肉、ラーメン屋がひしめく中、
この店はとても貴重で、ものすごく分かりにくい住宅街に存在します。

トラットリア・デッラ・ランテルナ・マジカ(イタリア料理)★★★★ 4.5


 牛アキレスサラダ
 牛アキレス腱のサラダ(というよりマリネ)がコラーゲンたっぷりで
 面白い食感でした。

 Lasagna Verde
 他店との違いがわかるラザーニャ・ヴェルデ を注文して食べ比べ。
 ほうれん草が練りこんであり、ボロネーゼも期待どおり美味。
 左はウニソースのリングイネ

 Macedonia
 デザートのマチェドニアはいろんな生フルーツがたくさん入ってました。
 実は酸っぱすぎて砂糖を入れたけど 

*トップ写真は、アクアパッツァ 

不滅の愛

2007-02-09 | Viva Italia

今日はとっても素敵なニュースを 
白骨をみて笑みがこぼれたのは初めてです。 

5000年前の石器時代から抱擁を続けている遺骨が見つかりました。
さすがアモーレの国イタリア 
彼らのDNAは今も引き継がれてます。

「永遠の抱擁」、5000年前の男女か=イタリア発掘調査(ロイター) - goo ニュース

生きてる人間は変わるけど、この愛は瞬間(とき)を止めて永遠になりました。
究極ですね。

アリタリアが危ない

2006-10-13 | Viva Italia

危ないといっても、安全じゃなくて経済面で危ないらしい。

アリタリア航空が倒産の恐れ
伊アリタリア航空、がけっ縁 リストラ計画進まず 政府、破産法の適用も


今はどの航空会社もテロ対策、燃料費高騰、警備強化で大変だから、
さらにストなんかしたら客離れに拍車をかけてしまう。
私も最近AZよりAFのがよく利用するし。 

前にここにも書いたけれど、アリタリアは相変わらず
いい意味でも悪い意味でも、とってもイタリア的なゆるい会社だから、
こんな状況なんだろうね。 
そういやUA、NW、JLなんかもずっと危ないっていわれてるけど、
無くなったらその国の威信にかわかる代表エアラインだから
まあつぶれないかなぁ~ 
でもサベナの例もあるし、こればっかりはわからないね。

ヴァチカンとミケランジェロ

2006-04-24 | Viva Italia

ヴァチカン美術館といえば、システィーナ礼拝堂がメインディッシュ!

ミケランジェロは4年間ものあいだこの礼拝堂に鍵をかけ、誰一人として、
依頼人の教皇・ユリウスⅡ世さえ入室させずに描いた800m2の大天井画と
壁の「最後の審判」を描きあげた。天井に描くという無理な体勢の続けた、
孤独な4年間とはどんなものだったんだろう?

↑上の写真は、天地創造から人類再生のフレスコ画の一部。
直前に見たラファエッロと比べるとタッチが力強い。
中でも「アダムの創造」(指をETしてるやつ)は誰でも見たことがあると思う。

実は美術館の中でこの部屋だけは撮影禁止。
ガイドブックを読みながら天井のフレスコ画をみてたら、
間違ってシャッターに手が触れてしまった。 
広大な部屋には警備員がたくさんいて見張っているから気をつけよう。

その他の写真は  4Travel.jp

昨年、ヨハネパウロⅡが亡くなって法王選挙・コンクラーベが行なわれた場所
として有名になったので、そうか~ここに閉じ込められてたのかと感慨もひとしお。
枢機卿達は17世紀に戻ったのではと錯覚を起こさなかっただろうか?
そう思わせる雰囲気で満ちた礼拝堂だった。 


   『最後の審判』 (これはよそからもらってきた)

さて、ヴァチカン美術館を出て、例のまずいピッツァを食べた後、
サン・ピエトロ寺院に戻った。 またまたなが~い列!
私はすでに4回目だけど並んだことなどなかったので驚いて、
警備員らしきオジサンに聞いてみた。
テロ以降は入るまでにセキュリティチェックをするので毎日行列ができるらしい。
仕方なくしばらく並んでいたら、叔母の一人がピッツェリアに帽子を忘れたという。
取りに戻ってからまた並ぶとなると、かなり時間がもったいない。
私は今回サン・ピエトロはべつに見なくてもよかったので、
私がひとりで走って取りにいった。 
往復は結構時間がかかって帰ってきたら列は前に進んでもう中に入っていなかった。
あ~あ、カフェでココアを飲んでから待ち合わせの場所に戻ることにした。

だから、これは前回撮った写真。 ミケランジェロ『ピエタ』

マリア様が若すぎるという人もいるらしい。 確かにね....

まあそれはいいとして、トスカーナのどこだったか忘れたけどある教会に
ミケランジェロの彫刻と別の芸術家数名の彫刻が並んで置いてあった。
彼の彫刻はそうして並べてあると、あまりにも明かに気の毒なほど他とは違う。
人間の骨、関節、筋肉、脂肪、血管を知り尽くしている。
石で出来た人が重さを感じさせず、すぐにも動き出しそうで、
大理石のなぜか柔らかそうな布が風に揺れそうな感じ。

しかし才能と人格というのは別物のようで、彼に関する逸話はかなーり面白い。
今度機会があったら、伝記でも読んでみようかと思う。

ヴァチカン美術館とラファエッロ

2006-04-22 | Viva Italia

ヴァチカン美術館はとにかくすごい! 世界有数の美術館。
中にシスティーナ礼拝堂をはじめ10個くらいの美術館が集まってるのだから
広すぎて疲れるほど、とにかくでかい 
普通の絵画なら日本に来る可能性もあるけれど、
フレスコ画だけは壁直描きだからそうはいかない。
とにかく圧倒、圧巻! 上向いて口がポカーンと空くので注意しよう(笑) 

ではまずラファエッロ。

ルネッサンス期の芸術家の中でも、彼の色調には優しさがある。
上の『アテネの学堂』はストーリー性があって特に興味深い。

 古代ギリシャの科学者や人文学者が一堂に会する学問の理想郷を描いたもので、
中央左はプラトン(ダヴィンチ)と右はアリストテレス。階段下はエピキュロス、
ピタゴラス、ひじ打ちしているヘラクレイトス(ミケランジェロ)、
ユークリッド(ブラマンテ)など。
(  )内はルネッサンス期の芸術家の肖像画を組み合わせている。
詳しくは→ Wikipedia なぜかドイツ語しかない。

万能の天才、ダ・ヴィンチがプラトンってのは、いかにもって感じで、
ミケランジェロは偏屈で、フィレンツェではダヴィンチにケンカを売っていた
なんて話を知っていて絵の位置関係をみると、さらに興味が増す。



ラファエッロの間の中でも、第3、4室は特に見ごたえがある。

           『聖体の論議』

私が最初にイタリアに行ったのは仕事でもう十●年前になる。
そのときにも行ったけど、ス~っと通り過ぎた。そんな感じ。
なんか宗教がばっかだな、という感想しか持たない、とても貧困な知識と
興味しかなかった。 

だから今回は初めて観たような感覚だった。
興味があるなしではこれ程物事は違ってみえるのね。 

その他の写真は  4Travel.jp

何がすごいって、フラッシュなしなら写真撮り放題という寛大さ

ところで、遠い昔の初回鑑賞では並んだ記憶がないが、今回入場するまで
40分くらい並んだ。 長蛇の列はおそらく500mくらいあったと思う。
ただこれだけ大きな美術館なのでゆっくりだけど前に進むから、
それほど苦にはならなかったよ。

ローマでのショッピングと食事2

2006-04-18 | Viva Italia

ポルトガルでほとんど何も買っていない私たちは、ローマで最後の日は日曜だし
マッカーサーグレン・アウトレットに行くことにした。
VISAカードのサイトには世界中の主なアウトレット情報がたくさん載っていて、
請求すれば、割引券などのついた情報ガイドブックを送ってくれるし
ダウンロードできる。 (もちろんVISAカードホルダーのみ)
ローマのアウトレットには初めてで、3名だとシャトルバスより最寄駅EurFermi
からタクシーで行ったほうが安くつく計算になる。
駅に着いたはいいが、タクシーが見当たらない。 そばに警官がいたんで、
タクシー会社の電話番号を聞いて、携帯でタクシーを呼んだ。

ガイドブックには駅からタクシー片道18ユーロなんて書いてあるけど、
実際は25ユーロほどかかる。(この時の運転手は遠回りはしてないと思う)
そして現地に着いたら、あらら....数台の車がウロウロしてる。
ショック! この日はお休みだった 
やられた~ 今回ツアーに申し込んでれば、事前に分かってたし、
携帯を持ってなければ、もしかしたらアウトレットに電話してたかもしれない。
便利な携帯電話がアダになったというわけ。 
あーぁー、今回ってどうも上手く事が運ばない旅行だなぁ。
結局3人でムダに60ユーロほど使って、スペイン広場に戻った。 

チャンピーニでジェラートを食べて、ブラブラとウィンドーショッピング。
コンドッティ通りの食器屋さんでカタラリーを買い足すつもりだったのに、
すっかり忘れてしまった。 この日は日曜だから休みだったかも?
その後、トレビの泉そばのお土産物屋で叔母達がTシャツや帽子を買い、
関西のおばちゃん全開で値切ってる横で、私は店のオジサンに聞いてみた。

「この辺でおいしいリストランテないかしら?
 観光客ばかりのところじゃなくて、美味しいとこ知ってます?」

教えてくれたのが、AL PRESIDENTEだった。
店の外観は非常に地味で、知らなければスーっと通り過ぎてしまう感じ。
中に入るとイタリア人でほぼ満席で落ち着いた感じ、うん、これはイケル!

まずパルマ産のプロシュートを食べて、私はリゾット、叔母はパスタを食べた。
味は非常に美味しかったし、ワインもこだわりが感じられるリストだった。
昼だから飲まなかったけど。

上の写真は海老のソースが美味しいリゾット。

その他の料理は  4Travel.jp

ここがイタリアとは思えないほど盛り付けが凝っている。
隣のカップルを見るとドルチェの盛り合わせがまた可愛い。 
何があるか聞いたら、緑茶(抹茶?)のジェラートがあるという。
そんなものイタリアでは見たことがない。

Dolce

「なんか日本のイタリアンっぽいよね」なんていいながら食べた。

食後にカメリエレがお決まりの質問。
『お食事いかがでしたか?』
「盛り付けが素敵でしたね。Te Verdeのジェラートなんて日本みたい」
『シェフが日本人なんですよ』
「あーなるほど。そんな感じですね」
『3人いるんです』 そんなにいたのか… 

どおりでキャッシャ後ろの棚にツウな日本酒が置いてあるし。

ところで、日本のイタリアンレストランの質はとても高い。
これはイタリア人でも認めている。
だからこの店も観光客でなく、イタリア人で満席になっていたわけだ。
けど本場では食材が若干違うので、同じシェフが作っても違う味になる。

この店は次回、ぜひ夜に行ってみたいと思った。

[AL PRESIDENTE]
Via in Arcione 95, Roma
06-6797342

サイトを見たら、なんとCafe Eustachioがリンクされてる。
美味しい料理に、こだわりカフェ。手抜きなしってとこだな。 素晴らしい 

ローマでの食事1

2006-04-16 | Viva Italia
到着した夜は、ホテルの近くのローマ料理レストランに行こうとしたら、
予約でいっぱいだった。 代わりに行ったのがDa Pancrazioというリストランテ
で、古代ローマ時代のポンペオ劇場をそのまま使っている。
しばらくすると日本人の団体がどっと入ってきた。
うっ、なんか嫌な予…だいたい観光客が多いレストランはハズレる確立がたかい。
そしてその団体のいる部屋へギターを持ったおじさんたちが入っていき、
日本語の曲も織り交ぜて、1時間以上唄い続けていた。雰囲気は悪くない。
肝心の味はといえば、フリットはまあ美味しかったけどね、
アマトリチャーナはごくごく普通。 
普通にしょっぱい(イタリアではよくある)パスタだった。

翌日はヴァチカン美術館で歩き回った後だったので、とにかく座りたくて
遅目のランチでピッツェリアに入った。 ここがまあ、驚いたことに、
半分以上残すほど不味いのなんのって~ 
こりゃ、ドミノピザのほうが美味しいぞ、ってくらいダメダメ  
味のないクラッカー生地の上に、これまた風味もへったくれもないトマトソース…
史上ワーストワンの栄冠を与えましょうぞ!!!
観光客キャッチには絶好の場所なので、味にこだわる必要はないようだ。
もちろん店の名前なんか覚えちゃいないよ。
あ~タクシーさえ簡単に捕まえられれば、トラステーベレに行ったのになぁ。

まずいものを食べると不機嫌になる私は、
夜は絶対に美味しいものを食さねばという気力満々で、
このブログでも何度か登場しているローマの平日・sawabonさんオススメの
レストランに行くことにした。 まずは予約せねばってことで、携帯で
片っ端から行ってみたい店にかけまくった。 一番いきたかったDa Felice
は満席。 そして他は、誰も出ない....
すでに5件目....かけまくる。 ここはイタリアなのさっ

時間を置きながら、歩きながら、順番にリダイヤルしてみる。
かかった! 予約をする....が、私一体どこに予約入れたんだろ?(爆)
資料を取り出して電話番号を確認したら、ルナ・ピエナだと分かった。
ピラミデ駅のそばのテスタッチオという地区にある。

この辺って夜は暗いのね~めっちゃ寒かったしさー
まずはスープを頼む。 テーブルの横には美味しそうなアンティパスタが20種類
くらい並んでいる。 前菜&スープって変だけど、まあいいや、決めた!
叔母へのメニュー説明をパスできるしね。
ピーマンの肉詰め、フワフワ卵白を固めて焼いたもの、
ポルペッティーネ(肉団子のトマトソース)、ラザニア、野菜のピクルス、
魚のマリネetc...どれもこれも美味でした~
好きなだけとって一皿8ユーロ。 コペルト(パン代)も今どき一人1ユーロだよ。
安い! さすがロマーノ御用達地区だけある。
例のように例のごとくガツガツ食欲のせいで、写真は撮り忘れた。 

Ne Arte Ne Parte  (名前変更したみたい)
Via Luca della Robbia 15, Roma  Tel 07493181007
地下鉄ピラミデ駅から5分ほど

そうそう、サン・ロレンツォ広場(スペイン広場から4-5分)
にあるチャンピーニのジェラート美味しいよ!  
オススメはマロングラッセやタルトゥフォかな。フルーツも生が入ってるの。
天気が良ければ、外のテラス席でゆっくり食べてもいいし、
カップかコーンに入れてもらってテイクアウトもできる。

もちろん写真は忘れたから、前に撮ったフルーツタルトでものせておこう。
リラだよリラ! 古っ 

ローマのホテルとカフェ

2006-04-10 | Viva Italia
いわずと知れたローマだから、いまさら私があれこれ説明を書く必要もない。

もうローマには6-7回来たかな?数えてないけど…
最初に来たのは、十●年前ってのに歴史を感じる。
とはいっても、ローマの歴史を考えるとたいしたことはない。
(いまTBS「世界遺産」でイタリアをやっている。
 カセルタとマテラ以外は全部行ったが、何度見ても飽きない)

ローマ歴史地区の写真は  4Travel.jp

何度もいってると、写真は撮らなくなるもので、さらに数年分の写真は
HDDが壊れて、みごとにきれーに喪失したというわけ。だから少ない。

この街はほんとうに広いからホテルを選ぶ時は、まず場所を最優先する。
今回はパンテオンの少し南、トッレ・アルジェンティーノ広場にある、
マンションの一室を貸すレジデンスタイプのモダンなインテリアのホテル。
「ホテル・アルジェンティーナ・レジデンツァ」

広場は騒々しいけど、奥に入った建物の中の1フロアなのでとても静かで、
レジデンスという割には料金は高めだけど、古めかしい小さなエレベーター
なんかはとてもイタリアらしくて、一般家庭のようで面白い。
フィリピン人のスタッフも親切で24時間常駐だから、
夜遅く帰っても締め出されることはない。 聞いたら、日本人はほとんど
泊まる事がないそうで、私がここを見つけたのもたまたま英語のサイトから。
毎朝会う宿泊客はイタリア人ばかりだった。

パンテオンをはじめ、ナボナ広場、トレビの泉、ちょっといけばスペイン広場も
徒歩圏内にあるし、この広場からはテルミニ駅へもヴァティカンにも
バスが沢山出ている。
そして私の大好きなカフェが近くに2つもある。

一つはタッツァ・ドーロで、もう一つはカフェ・エウスタッキオ 
特にCafe St.Eustachioのカプチーノの泡.。o○ といったらもう 
きめが細かくって、舌触り抜群なのよ~~~
ちなみに、グラン・カプチーノとカプチーノの違いを聞いたら、大きさが
違うだけだといっていた。
この2店で豆を買う。 EUS…のほうが値段が高いけど、香りも高い。
豆にチョコをコーティングしたお菓子も一緒に購入したけど、
これは豆とチョコのバランスからすると、Tazza D'oro の方が好みかな。

Cafe Romano

TDの方は外人観光客で混雑、EUSの方はイタリア人がずらり行列を作っていた。

3月のローマって観光客が多い、知らなかったよ。