2013年は7月20日(土)に初日を迎えた夏休み文楽特別公演。

(チラシ表「夏祭浪花鑑」団七九郎兵衛 撮影:青木信二)

(配役表)

(チラシ表「妹背山婦女庭訓」お三輪 撮影:青木信二)

(解説)
初日に行ってまいりました。

一部の「金太郎の大ぐも退治」は最後に金太郎(幸助さん)と鬼童丸(玉佳さん)の宙乗りもあるスペクタクルで、清介さん補曲の三味線がダイナミックでかっこよく。
二部の「妹背山婦女庭訓」は言わずと知れた義太夫を代表する名作中の名作。
お三輪の一途な恋心(でも報われない!)がいとおしく見所なのですが、個人的には鱶七の豪胆さが気に入っていて、何度見ても見飽きない(聴き飽きない)演目です。
今回は、文楽劇場では1994年以来という「井戸替の段」がかかり、諸肌脱いだ男たちが威勢良くかけごえをかける幕開けから、夏らしい雰囲気が味わえるのも、この季節ならでは。
初日には、この演目にちなんだ「杉玉」を桐竹勘十郎さんとお三輪(の人形)が、三輪明神大神神社の権禰宜様から授かるというイベントがあったのですが、このときのお三輪のお辞儀をする様子とか、ちょっと控えめに立つ姿とかが、もうほんとうに清楚で愛らしく、さすが勘十郎さんと、そういう意味でも拍手喝采なのでした。
三部の「夏祭浪花鑑」は今まさに夏真っ盛りの大阪で繰り広げられるということもあり、舞台も迫力の大熱演。
玉女さんの団七がかっこいいのはいつもながらですが、文司さんの一寸徳兵衛がこれまた素敵で、二人が喧嘩してから和解する「住吉鳥居前の段」は、人形なのに人間よりかっこいい、ほれぼれするような二人でした。
「釣船三婦内の段」では住大夫師匠が、お辰の身をはった女伊達ぶりと三婦の粋も甘いも噛み分けた渋い魅力をさらりと爽やかに語られていて、団七や徳兵衛の若さでごり押しするかっこよさとはまた別の魅力を発見できます。
そして「長町裏の段」、千歳大夫さんの団七がもうノリにのって、かっこよさとみじめさと色気が混在して爆発する「夏祭」の世界を体現。
肩衣も柿色の団七格子で、決まってます。
この段は三味線が黙っていなければならない時間が長いので、三味線フリークとしてはちょっと残念なのですが、最後の最後、「八丁目、差して」のところで藤蔵さんがためにためていたパワー全開でぶったたきますので、びっくりなさいませんように。
ちょっと無理をして1日に3部通してしまいましたが、最後まで見られて(聴けて)よかったと大満足の1日でした(っていうか、また来られないのが残念でしかたない)。
そして個人的には今回、一番期待していた「瓜子姫とあまんじゃく」については、別に項目をもうけてお話します(コチラ)。

(チラシ表「夏祭浪花鑑」団七九郎兵衛 撮影:青木信二)

(配役表)

(チラシ表「妹背山婦女庭訓」お三輪 撮影:青木信二)

(解説)
初日に行ってまいりました。

一部の「金太郎の大ぐも退治」は最後に金太郎(幸助さん)と鬼童丸(玉佳さん)の宙乗りもあるスペクタクルで、清介さん補曲の三味線がダイナミックでかっこよく。
二部の「妹背山婦女庭訓」は言わずと知れた義太夫を代表する名作中の名作。
お三輪の一途な恋心(でも報われない!)がいとおしく見所なのですが、個人的には鱶七の豪胆さが気に入っていて、何度見ても見飽きない(聴き飽きない)演目です。
今回は、文楽劇場では1994年以来という「井戸替の段」がかかり、諸肌脱いだ男たちが威勢良くかけごえをかける幕開けから、夏らしい雰囲気が味わえるのも、この季節ならでは。
初日には、この演目にちなんだ「杉玉」を桐竹勘十郎さんとお三輪(の人形)が、三輪明神大神神社の権禰宜様から授かるというイベントがあったのですが、このときのお三輪のお辞儀をする様子とか、ちょっと控えめに立つ姿とかが、もうほんとうに清楚で愛らしく、さすが勘十郎さんと、そういう意味でも拍手喝采なのでした。
三部の「夏祭浪花鑑」は今まさに夏真っ盛りの大阪で繰り広げられるということもあり、舞台も迫力の大熱演。
玉女さんの団七がかっこいいのはいつもながらですが、文司さんの一寸徳兵衛がこれまた素敵で、二人が喧嘩してから和解する「住吉鳥居前の段」は、人形なのに人間よりかっこいい、ほれぼれするような二人でした。
「釣船三婦内の段」では住大夫師匠が、お辰の身をはった女伊達ぶりと三婦の粋も甘いも噛み分けた渋い魅力をさらりと爽やかに語られていて、団七や徳兵衛の若さでごり押しするかっこよさとはまた別の魅力を発見できます。
そして「長町裏の段」、千歳大夫さんの団七がもうノリにのって、かっこよさとみじめさと色気が混在して爆発する「夏祭」の世界を体現。
肩衣も柿色の団七格子で、決まってます。
この段は三味線が黙っていなければならない時間が長いので、三味線フリークとしてはちょっと残念なのですが、最後の最後、「八丁目、差して」のところで藤蔵さんがためにためていたパワー全開でぶったたきますので、びっくりなさいませんように。
ちょっと無理をして1日に3部通してしまいましたが、最後まで見られて(聴けて)よかったと大満足の1日でした(っていうか、また来られないのが残念でしかたない)。
そして個人的には今回、一番期待していた「瓜子姫とあまんじゃく」については、別に項目をもうけてお話します(コチラ)。
昨年より友人(桐竹ファン&三味線ファン)と文楽にはまっております。
文楽関連のブログを検索してまして…こちらにお邪魔しました。
義太夫三味線をされてるとのこと、爪はやはり割れたりして、痛くないですか?
また、この文楽の演目は絶対にお奨めとゆう演目はありますか?
技芸員さんの、入り待ち出待ちとかのご経験はありますか?
開演の何時くらいに入られ、終演の何時くらいに出られるのでしょうか?