一寸の兎にも五分の魂~展覧会おぼえがき

美術展のおぼえがきと関連情報をすこしばかり。

9月文楽公演初日

2012-09-08 | 文楽
2012年、9月文楽公演の初日が無事にあけました。

Twitterでもつぶやきましたが、今回はいつものパンフレットにおまけがついてます。

第二部の演目、冥土の飛脚マップ。

「冥土の飛脚」(近松門左衛門作)の舞台になった大阪の当時の街の地図が再現されています。



(写真が大雑把でごめんね)

そのほか知っておくと演目の理解が進むちょっとした情報ものっているので、おすすめです。

こういうのってあるようでないので、東京公演に行けない方でも、取り寄せてもいいかも!?

「封印切」は歌舞伎の「恋飛脚大和往来」(近松原作の「冥土の飛脚」をアレンジしたもの)では何度も見ていたのですが、文楽で「冥土の飛脚」としては今回がはじめて。

うわさには聞いていたのですが、歌舞伎では完全に悪役の八右衛門が、友だち思いのかなりいい人なのにびっくり。歌舞伎では本当にたよりない梅川も、かなりしっかりした女性なのに二度びっくり。

したがって、忠兵衛のだめんず加減が、より際立つ。

歌舞伎との違いは、こちらのサイトにわかりやすく載っているので、ご覧ください。

ん~、原作の感じだと、梅川は八右衛門といっしょになったらよかったかも。アレンジされているほうだと、それはありえないのですが。

いずれにしても、「冥土の飛脚」にせよ「恋飛脚大和往来」にせよ、忠兵衛のどこがそんなにいいのかさっぱりわからないのに、かわりはない。

というか、そもそも「曽根崎心中」の徳兵衛にせよ、「艶容女舞衣」の半七にせよ、「桂川連理柵」の長右衛門にせよ、心中する男にろくなのはいない。本当にいない。

女がみんな、こんな男に惚れると思っちゃいけませんぜ。

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