一寸の兎にも五分の魂~展覧会おぼえがき

美術展のおぼえがきと関連情報をすこしばかり。

川本喜八郎人形ギャラリー@渋谷ヒカリエ

2013-01-16 | 日記
早速、渋谷の川本喜八郎人形ギャラリーに行ってみました。

場所は、渋谷ヒカリエの8階。飲食店が並ぶ7階からあがったエスカレーターのまん前なので、わかりやすいかな。

エレベーターをあがると、川本喜八郎さんの紹介と人形のパネル写真。



今展示されているのは、『三国志』と『平家物語』のシリーズなので、パネルでとりあげられているのは、張飛(右)と義経(左)。



中央の川本喜八郎さんのプロフィール。ちょうどお顔のところが光ってしまいまして、すみません。



ギャラリーの入り口。右側にちらっと見えているのが、 「玉虫御前」(『平家物語』屋島の戦いで那須与一の扇の的を持った女性)。定期的に展示替えがあるようです。



ガラス扉の向こうに孔明が見えます。

ギャラリー内は撮影できないので、ここまで。

中は思ったよりゆったりしたスペースで、『三国志』から20体ほど、『平家物語』から15体ほど、展示されています。

『三国志』からは、玄徳、関羽、張飛はもちろん、趙雲、曹操、周瑜、龐統、お気に入りの郭嘉もいまして、ご満悦。

それにしても、実際に見てみると思ったよりずっと小さい人形なのに、不思議な存在感。

そして、間近に見る衣装のすばらしいこと。劇中だと動いていたり、ライトの具合で細かいところまで見えないこともあるのですが、展示だと細部まで確認できて、また違った面白さがあります。

たとえば地味な印象の関羽の衣装は裏地が鮮やな紫で、頭巾(でいいのかな?頭に巻いている布)や甲冑の紐の紫とあわせてあって、関羽の渋い魅力を演出しているように見えます。

孔明がいつも着ている黒い着物も、実は透かし模様が入っているんですね。

『平家物語』のほうも、ついこの間まで大河ドラマでおなじみの登場人物だったりするので、頭のなかで比べながらみるのもおもしろいです。

飯田市の美術館に行かないと見られないと思っていましたが、渋谷で会えるは。

展示替えもあるようなので、また行ってみよう。

ちなみに、このギャラリーは川本さんが渋谷区にお住まいだったことから、渋谷区の文化振興課が開設しており、無料なのです(11時~19時)。

私がいた短い間でも、入れかわり立ちかわりひっきりなしに見にくる人が。

NHKで放映されていたので記憶している人は多いようで、気軽に見にきている風の人から、わざわざ見に来たっぽい熱心な人まで、いろいろと。

とても貴重なものなので、知っている人も、知らない人も、多く見にいってほしいものです。
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