今、個人的に常設展がブームなので、別に美術館の人間でもなんでもないのですが、常設展のおもしろさをもっと知ってほしいという一途な気持ちから、おもしろい常設展示をぼちぼちご紹介したいと思います。
歌川国芳「通俗水滸伝豪傑百八人之一個」シリーズ@東京国立博物館。
国芳の出世作ともなった『水滸伝』の英雄を描いた錦絵のなかから選ばれた38枚が、ずらりと展示されています。
(歌川国芳「通俗水滸伝豪傑百八人之一個」より「操刀鬼曹正」江戸時代、大判錦絵、東京国立博物館蔵、江森早苗氏寄贈)
曹正は、「梁山泊第八十一位の好漢で、地稽星の生まれ変わり。渾名は操刀鬼(そうとうき)で、代々肉屋の生まれであり、その包丁捌きが見事なことに由来する」だそうです(ウィキペディア)。
いやあ、このなんともいえない熱い(暑苦しい…)感じがいいですね。でもこれはわりとおとなしいというか整っているほうで、もっとハチャメチャな感じの表現も多々あります。
『水滸伝』のクセのある豪傑たちを、国芳が画技のかぎり、奇想のかぎりを尽くして描いてみせた本シリーズ。
全部揃って見られたら壮観でしょうが、40枚近くずらりと並んだだけでもかなり見ごたえがあります。
かなり寄って見ることもできるので、刷りの風合いなど、印刷物や画像データではとらえきれないものもじっくり見られます。
本シリーズの展示は、2013年7月21日(日) まで。本館 10室「浮世絵と衣装」にて。
え、あと数日!?
そうなんです。
展覧会に行っても、「常設展なんて、いつでも見られるし、別にいいじゃん」と思って企画展だけ見て帰ってしまう方も少なくないかも。わたしもそうでした。
たしかに常設展で展示されている作品はその美術館が所蔵するコレクションですが、いつでも見られるかといったら案外そうでもありません。
たいていは、収蔵庫の奥深くで眠っていて、常設展でのテーマにあったときだけ展示されるということが多いものです。
さもなくば、どこかほかの美術館で企画展があるときに、貸し出されるとか。
特に東京国立博物館のように所蔵作品が膨大な施設ですと、お目当ての作品が展示される機会はなかなか訪れないかもしれません。
ですので、企画展で足を運んだときは、常設展も忘れずに訪れてみてください(ちょっと疲れるかもしれませんが……)。
企画展(今は「和様の書」よろしければコチラもどうぞ)でトーハクを訪れたら、その足で本館や東洋館も覗いてみてください。きっとお気に入りが見つかることと思います。
歌川国芳「通俗水滸伝豪傑百八人之一個」シリーズ@東京国立博物館。
国芳の出世作ともなった『水滸伝』の英雄を描いた錦絵のなかから選ばれた38枚が、ずらりと展示されています。
(歌川国芳「通俗水滸伝豪傑百八人之一個」より「操刀鬼曹正」江戸時代、大判錦絵、東京国立博物館蔵、江森早苗氏寄贈)
曹正は、「梁山泊第八十一位の好漢で、地稽星の生まれ変わり。渾名は操刀鬼(そうとうき)で、代々肉屋の生まれであり、その包丁捌きが見事なことに由来する」だそうです(ウィキペディア)。
いやあ、このなんともいえない熱い(暑苦しい…)感じがいいですね。でもこれはわりとおとなしいというか整っているほうで、もっとハチャメチャな感じの表現も多々あります。
『水滸伝』のクセのある豪傑たちを、国芳が画技のかぎり、奇想のかぎりを尽くして描いてみせた本シリーズ。
全部揃って見られたら壮観でしょうが、40枚近くずらりと並んだだけでもかなり見ごたえがあります。
かなり寄って見ることもできるので、刷りの風合いなど、印刷物や画像データではとらえきれないものもじっくり見られます。
本シリーズの展示は、2013年7月21日(日) まで。本館 10室「浮世絵と衣装」にて。
え、あと数日!?
そうなんです。
展覧会に行っても、「常設展なんて、いつでも見られるし、別にいいじゃん」と思って企画展だけ見て帰ってしまう方も少なくないかも。わたしもそうでした。
たしかに常設展で展示されている作品はその美術館が所蔵するコレクションですが、いつでも見られるかといったら案外そうでもありません。
たいていは、収蔵庫の奥深くで眠っていて、常設展でのテーマにあったときだけ展示されるということが多いものです。
さもなくば、どこかほかの美術館で企画展があるときに、貸し出されるとか。
特に東京国立博物館のように所蔵作品が膨大な施設ですと、お目当ての作品が展示される機会はなかなか訪れないかもしれません。
ですので、企画展で足を運んだときは、常設展も忘れずに訪れてみてください(ちょっと疲れるかもしれませんが……)。
企画展(今は「和様の書」よろしければコチラもどうぞ)でトーハクを訪れたら、その足で本館や東洋館も覗いてみてください。きっとお気に入りが見つかることと思います。
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