私も土偶女子に?
私の町にある縄文芸術館を久々に訪ねた。土偶や土器が展示してある小さな施設で、今回が3度目の訪問だ。初めて入館した時は、どんな所か見てみようと思った。2度目は縄文時代の知識を得ようと訪ね、ふに落ちない気持ちで出てきた。
今回、入ってみて、あることに気付いた。展示品には出土地や時代などの解説がない。自分の感性を敏感にして、心で見るしかない。そう、ここは資料館でも歴史館でもない、「芸術館」なのだ。以前の見方が自分勝手なものだと分かった。
そう思って見直すと、とても愉快だ。アフリカの民芸品や現代作家の作品と思えるほど表現力がユニークで、当時の精神文化や作り手に思いをはせた。展示品には、寄贈者である詩人が簡単なコメントを付けている。「祈りの光の群れ」「宇宙船」「匂う花」などの言葉に、納得したり、首をかしげたり。視点を変えただけで楽しく観賞し、ほっこりした気分になれた。
ゆるキャラのような土偶たちや縄文土器を見に、また訪れたいと思った。遅まきながら、私も土偶女子になったようだ。
2015年3月17日 河北新報投稿掲載
縄文芸術館のパンフレット
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